ブリヂストン「B1 ST ドライバー」のボールに食いついて余計なスピンを減らす安定したティショットに期待大!
クラブフィッターでクラフトマン・小倉勇人の試打レポートVol.18
クラブフィッターでクラフトマンのゴルフライター・小倉勇人(通称:おぐさん)が、巷で話題の最新モデルや人気クラブを試打レポートします。今回レポートするのは、ギザギザフェースが話題を呼んでいるブリヂストン「B1 ST」ドライバーです。
写真/ゴルフサプリ編集部
「B1 ST」ドライバーはヘッドの性能を追求しつつ、アジャスト能力も大幅に向上!
ブリヂストンのBシリーズは、先だって発売されたアイアンのシリーズがプロアマ問わず高い評価を得ています。そんな中、満を持してウッド類がモデルチェンジ。前作のドライバー構成はB1、B2と2モデルの展開でしたが、今作は、ひとつは限定モデルではありますが、3モデルの展開となりました。
ここまで飛んだの!?という驚異的な飛距離性能 ブリヂストンスポーツの新「B シリーズ」ドライバー3本は、どれを選ぶかが悩ましい問題だ!
ブリヂストンスポーツの新しい伝説が始まるドライバーが、3本も生まれた瞬間を見逃すな! 撮影/篠原嗣典
ネーミングはそれぞれ「B1 ST」、「B2 HT」、そして限定モデルの「B1 LS」となり、それぞれアルファベットが追加になりました。ちなみにアルファベットの略は…
● B1 STのST…「STRONG TRAJECTORY(強弾道)」
● B2 HTのHT…「HIGH TRAJECTORY(高弾道)」
● B1 LSのLS…「LOW SPIN(低スピン)」
進化の方向性としては、前作を熟成させつつ、新たな技術と思考を取り入れた意欲作です。
今回取り上げるのは、B1 ST。今シリーズの目玉テクノロジーである、「スリップレス バイトミーリング」を施したフェースを搭載。安定した低スピン性能を実現させています。好評だった従来のテクノロジーである打点ズレによる飛距離ロスを防ぐ「サスペンションコア」は引き続き搭載されています。
「B1 ST」は、アジャスト能力にも力が入っていて、フェース寄りにウェイトを2個搭載し、さらにソール後方に可変できるウェイトを搭載。フェース寄りのウェイトは入れ替えることができ、後方のウェイトはポジションを変えることで、つかまりや操作性を調整することができます。
「B1 ST」ドライバーは、芯を外しても飛距離ロスが少ない!安定した低スピン性能
構えた印象は、わずかにトゥ側にボリュームがある洋ナシ型の形状で、スクエアなフェースと相まって目標に対して構えやすいです。ヘッドは455cc、投影面積は適度なサイズで大きくもなく、小さくもなくといったサイズ感ですね。
打ってみると、安定した低スピンの弾道がオートマチックに打てます。少々芯を外してもスピンが増えにくく、飛距離ロスが少ない印象。打点が安定しないゴルファーでも縦距離のばらつきの少ないティショットが期待できそう。
打ち出し角は、ロフトなりといったところなので、打ち出し角が低めのゴルファーは10.5度がおすすめです。操作性に関しては、そこそこです。インテンショナルに操作すると素直に曲がってくれますが、思ったより曲がらないです。この辺は、直進性の高いモデルを好む現代のゴルファーに合わせた味付けになっています。
もう少し操作性が欲しいなら、ウェイトを調整すれば操作性を高めることができます。私は、フェース側のウェイトのヒール側を重くしたセッティングが一番しっくりきました。
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