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松山英樹・小平智・石川遼。日本のヒーローたちのプレーを見逃すな!ZOZO Championship 2023 大会2日目レポート
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第49話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
今日は、 ZOZOチャンピオンシップ2023の大会2日目の取材に行かせていただきました。主に日本のスター、松山英樹選手に付いてラウンド前の練習、試合観戦をしながら、色々と感じたことや気づいたことを記していきたいと思います。
写真/ゴルフサプリ編集部
松山英樹選手は本来、図抜けた存在です!
松山英選手のプレーは、タイガーが優勝した2019年のZOZOチャンピオンシップ第1回大会で観て以来なので、4年ぶりの“生・松山”です。故障明けで2か月ぶりの実戦とはいえ、やはりスーパースター・松山選手ですから、相変わらずとんでもない球を打つんだろうなと期待していました。
それと言うのも、2016年に総武カントリークラブで開催された日本オープンでの松山選手の印象が強烈に残っているから。忘れもしない、その大会でのスタートホール。松山選手は小平智選手らと一緒の組でした。
小平選手がドライバーでナイスショットすると「おぉ~っ!!」という大歓声が沸きました。続いて、松山選手の名前がコールされ、その手に取ったのは3W。ギャラリーの期待のこもった視線が集中する中、放たれたショットは「ズッド~ン!」と、他の選手とは違う質の音で、他の選手のドライバーショットよりも迫力ある球が空に吸い込まれて行きました。
ギャラリーの歓声は「うぉぉおぉぉ……」という低音で、みんな「なんだありゃ、すごすぎる」と、一瞬息を飲み、その後に「ワァ~ッ!」「松山、頑張れー!」と大歓声が響きました。
格が違う。図抜けた存在。松山選手のプレーは一瞬で、誰でもわかる凄味がありました。
だからこそ、2020年のZOZOチャンピオンシップ優勝時、最終ホールの5Wでの2打目や、ソニーオープン・イン・ハワイで優勝を決めた逆光の中の3Wによるスーパーショットは語り継がれるんですよね。
芯でとらえきれてない? 故障明け、調整がうまくいかなかったのか?
今回、まず最初に目にした練習場でのショットは、正直、今まで目に焼き付いていたあの図抜けた松山選手のショットではありませんでした。
何を打っても、何か芯でとらえきれていない感じ。もちろん素晴らしいショットも中にはあるのですが、アイアンですらフェードというより少し大きく右にそれるミスショットが多かったです。
レンジで松山選手が使っていたのは、首からハンドボールくらいのボールを吊り下げ、胸の前の三角形をキープする道具。体の回転と腕の振り下ろしが上手くフィットしていない感じなのでしょうか。
さらに、ドライバーで何球かつかまりきらないショットを打った後、コーチと動画を見ながら右肩が前に出ているのを気にするそぶりをしていました。そして、ちょっとつかまえにいこう、という雰囲気の素振りをしてからの一発は見事なドローボール!さすがの修正力!
でも、その後にフェードでもなく、スライスボールが出ていたのにはちょっとびっくりしましたね。
とは言え、あの松山選手だから、そんな不調を感じる中でも期待してしまう。ですが、まさかのダボ2発などもあって6オーバーで2ndラウンドをホールアウト、トータル5オーバーで週末を迎えることに。
きっと、今日のプレーは本人からしても、ものすごくストレスフルだったのではないでしょうか。
石川遼、小平智、稲森佑貴などなど、日本の選手もすごかった!
さて、話は変わって、松山選手以外の日本選手もすごいですね!!
先週の日本オープンで2位に入り、ゴルフの完成度がめちゃくちゃ高い石川遼選手、そして小平選手(5アンダー・単独3位)や稲森佑貴選手(4アンダー・4位タイ)も上位に来ています!
特に石川遼選手は、事前のゴルフライターの皆さんの記事でも、活躍を期待する声が多くて、よっぽど良い感じなんだろうと期待していました。今日、4ホールほどついて回りましたが、いやホント素敵。スイングがまったくブレない。体の軸が、ほっといても決まる感じですね。
ショットクオリティには自信を持っているだろうから、飛ばし屋のキャメロン・チャンプ選手と回っていても全然意に介さないというか、自分のプレーに徹しているのが良くわかりました。流ちょうな英語で同組のアクシェイ・バティア選手と談笑しながらリラックスしてプレーしていました。
PGAツアーの選手と比べても、日本選手の弾道は引けを取りませんよ。この感動、多くの方々にぜひ現地で感じて欲しい!今大会、日本選手がヒーローになるかもしれません。この週末のZOZOチャンピオンシップ2023は見逃せませんよ!
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