ゴルフスコアの目安|初心者・中級者・上級者・男性・女性の平均
ゴルフスコアの目安ってどれくらいか気になりませんか?
たいていのアマチュアゴルファーは「自分のスコアは平均的なのかな?それともまだまだなのかな…」なんてことを考えたりするものです。
そこでこの記事ではレベル別の平均スコアを紹介。そしてスコアをよくするための練習方法も併せて紹介。
ゴルフはスコアがすべてじゃないけれど、でもやっぱり1打でも減らしたいというみなさん、ぜひ一読し、役立ててください!
ゴルフのスコアとは
ゴルフのスコアとは、ストロークプレーの場合、1ラウンドで何回打ったかを示した数値のこと。つまり、打数です。この打数には空振りも含まれます。
さらに実際には打っていないけれどペナルティが科されるような行いをした場合は、そのペナルティに応じた“罰打”も加えて算出します。
また“救済”を受けた場合、救済を受けたことによる“打数”を加えなければならないケースがあります。
例えば、実際にボールを打った回数が110回、空振りが3回、ペナルティ行為による罰打が2打、救済を受けたことで加えなければならない打数が3打なら、スコアは118となります。
- ゴルフはスコアの合計が少ない人が勝ち
- ゴルフのスコアは打数に打罰数(ペナルティ)などを加えて算出する
- 1ラウンド18ホールの合計スコアで競い合うのがスタンダード
- ゴルフ場の各ホールには規定打数が設定されている
- 例:18ホールで全部パーだった場合のスコアは?
ゴルフはスコアの合計が少ない人が勝ち
ゴルフのスコアは前記した通りです。そしてストロークプレーの場合は、スコアの数値がもっとも少ない人が勝ちということになります。
例えば、あなたは友人と4人でゴルフへ出かけました。1ラウンドのスコアが友人Aは101、友人Bは106、友人Cは108、そしてあなたが100ならば、あなたが勝ちということです。
前項でお話ししましたが、このスコアには空振りやペナルティによる罰打、救済を受けたことで加えなければならない打数も含まれます。
上級者は打つ回数が少ないためあまりありませんが、初心者や初級者は打つ回数が多いため、数え間違いによるスコアの申告ミスがよく起こります。
ゴルフのスコアは打数に打罰数(ペナルティ)などを加えて算出する
ここまででもお話ししたようにゴルフのスコアは、以下で算出されます。
- 実際に打った数
- 空振りした回数
- ペナルティ行為によって科される罰打
- 救済を受けたことで加えなければならない打数(救済を受けても打数を加える必要がない場合もある)
実際に打った数と空振りの数は、ふつうなら間違えることはありません。ですので、ペナルティ行為がない、救済も受けていないなら、実際に打った数と空振りの数を合わせたものがスコアになります。
ペナルティと救済は、科される罰打と加える打数が一定数ではないため、同伴競技者に確認をとってトラブルを防ぐようにつとめなければなりません。
そして罰打などを確認する意味でも、必ずキャディバッグにルールブックを携行するのがゴルファーのマナーです。
1ラウンド18ホールの合計スコアで競い合うのがスタンダード
一般的にゴルフは、男子プロの試合は72ホールのスコアで競います。女子プロは54ホール、または72ホールのスコアで競います。
アマチュア競技も36ホールのスコアを競う大会もあれば、54ホールのスコアを競う大会もあります。
また各ゴルフ場が行っているクラブチャンピオン競技などでも36ホールのスコアを競うことあります(プロアマ問わず、悪天候等による競技短縮等の場合は競技ホール数が変わるため、1ラウンド18ホールの合計スコアで競い合うルールではありません)。
誰でも参加できる1日限りのオープンコンペや社内コンペ、仲間内のコンペなどは1ラウンド18ホールのスコアで競うことがスタンダードといえるでしょう。
ゴルフ場の各ホールには規定打数が設定されている
ラウンド経験のある人なら、すでに知っていることと思いますが、ゴルフコースの各ホールには規定打数が定められています。
一般的に規定打数のことを「パー」と呼びます。規定打数が3であれば「パー3」、4なら「パー4」、5なら「パー5」といいます。
日本ではパー3ホールを「ショートホール」、パー4ホールを「ミドルホール」、パー5ホールを「ロングホール」と呼ぶのがポピュラーです。
規定打数は18ホール合計で72というゴルフコースがもっともスタンダードですが、70や71、73といったゴルフコースも存在します。
例:18ホールで全部パーだった場合のスコアは?
X県にある「○○カントリークラブ」は18ホールの構成で、パーは72です。このカントリークラブをプレーして、すべてのホールがパーだった場合、最終的なスコアは72になります。
Y県にある「□□カントリークラブ」は18ホールの構成で、パー70です。このカントリークラブをプレーして、すべてのホールがパーだった場合、最終的なスコアは70になります。
コースデビュー前の人やゴルフをしたことがない人からみると、最終的なスコアが72や70というのは、打つ数が多いと感じるかもしれません。
実際にゴルフをやってみるとわかりますが、月イチゴルファーと呼ばれるような、ごく一般的なアマチュアゴルファーがパー72のカントリークラブでプレーをすると、スコアはだいたい100以上になります。
ゴルフスコアの数え方【用語解説】
ここではゴルフのスコアの数え方、呼び方を紹介します。これはルールでも決まりでもないため、必ずこのように呼ぶ必要はありません。
大切なのは同伴競技者に正しい打数を伝えることです。
- 規定打数より多い場合のスコアの数え方
- 規定打数より少ない場合のスコアの数え方
- 打罰(ペナルティー)別の加算されるスコア
規定打数より多い場合のスコアの数え方
規定打数ちょうどのスコアを「パー」といい、規定打数より1打多い場合をボギーといいます。2打多い場合はダブルボギー、3打多い場合はトリプルボギーです。日本では使いませんが、4打多い場合はクアドラブル(クアドラプル)ボギーです。
ゴルフスコア用語 | 説明 |
---|---|
ボギー(Bogie) | 規定打数よりも1打多いスコア |
ダブルボギー(Double bogie) | 規定打数よりも2打多いスコア |
トリプルボギー(Triple bogie) | 規定打数よりも3打多いスコア |
規定打数より少ない場合のスコアの数え方
規定打数より1打少ない場合をバーディといいます。2打少ない場合はイーグル、3打少ない場合はアルバトロスです。滅多にありませんが、1打目がカップインするとホールインワンです。
ゴルフスコア用語 | 説明 |
---|---|
ホールインワン(Hole in one) | 1打であがったスコア |
バーディー(Birdie) | 規定打数よりも1打少ないスコア |
イーグル(Eagle) | 規定打数よりも2打少ないスコア |
アルバトロス(Albatross) | 規定打数よりも3打少ないスコア |
打罰(ペナルティー)別の加算されるスコア
ゴルフはルールでペナルティとみなされる行為を行った場合、そのペナルティ行為による罰打を加えてスコアを申告します。
また救済を受けたときにも、救済を受けたことによる打数を加えてスコアを申告します。
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状況 | 罰打数 | その後の行動 | 備考 |
---|---|---|---|
OBゾーンに入った | 1 | 元のところから打ち直し | ・1打目がOBならば3打目、2打目なら4打目というように、1打足して打ち直せば良い ・ローカルルールとして、「プレーイング4」がある場合、特設ティから4打目として打つ |
池ポチャ(レッドペナルティーエリア) | 1 | (1)球を打った場所から打ち直す(ティショットならティアップ可) (2)赤杭を最後に横切った地点とホールを結んだ後方線上にドロップして打つ (3)赤杭を最後に横切った地点から2クラブレングス以内でボールに近づかない地点でドロップして打つ | 池の中に入ったとしても、打てる状態なら打っても良い。その場合は無罰。 |
池ポチャ(イエローペナルティーエリア) | 1 | (1)球を打った場所から打ち直す(ティショットならティアップ可) (2)黄杭を最後に横切った地点とホールを結んだ後方線上にドロップして打つ | ー |
打ったボールが見つからない | 1 or 2 | (1)元の位置に戻り「1打罰」で打ち直し (2)紛失したと思われるあたりで「2打罰」で打つ | ティショットで打った球が見つからない場合、元に戻っての打ち直しの球は3打目になります。 |
ティマーカーより前でボールを打ってしまった | 2 | ー | 通称でべそ |
打つ前にバンカー内の砂にクラブが触れた | 2 | ー | ー |
マークを怠りボールを拾い上げた | 1 | ー | ー |
空振り | なし | ー | 「打つ意思があった場合の空振り」は、空振りそのものが1打 |
ティショットでチョロ | なし | ー | 無罰でティアップできるが、2打目になる |
上記の表のレッドペナルティエリアとイエローペナルティエリアのところは「罰打1」と記してあります。
しかしレッドペナルティエリアにボールを打ち込んでも、イエローペナルティエリアにボールを打ち込んでも罰打はありません。備考欄にもありますが、プレーヤーが打てると判断したらそのまま打つことができるため、加える打数はありません。
プレーヤーが打てない、もしくは打ちたくないと判断し、救済を受けることを選択すると、救済を受けることに対して1打を加えることになります。
ゴルフスコアの目安・平均【男性/女性別】
ここではレベル別の平均スコアを紹介します。あなたの平均スコアと見比べて、自分の技量がどの程度なのか、参考にしてみてください。
レベル | 男性平均スコア | 女性平均スコア |
---|---|---|
初心者 | 120以上 | 140以上 |
中級者 | 95~100 | 95~100 |
上級者 | 80~85 | 80~85 |
プロ | 60~80 | 60~80 |
上記の表はあくまでも参考値です。したがってこの数値よりも平均スコアがよい人もいれば、悪い人もいます。また、いわゆる大叩きをしてしまい、平均スコアとはほど遠いスコアになってしまうこともあります。
プロゴルファーの試合を観たことがある人ならわかると思いますが、試合1日目のスコアは67。2日目のスコアは78。プロでも10打以上多く打ってしまうことなどざらです。逆に1日目は77。2日目は65。このようなケースも多々あります。
つまり週末の休日に練習場へ行き、1ヶ月に1回程度ラウンドするアマチュアが毎回100切りでプレーをするのはかなり難しいということです。
ですので、スコアに執着せず、気の置けない仲間たちと心寛ぐラウンドをする。こういったことを目的としたほうが、ゴルフを楽しめるでしょう。
ゴルフスコアの目安・平均【ゴルフ歴別】
ここではゴルフ歴別の目標スコアの目安を紹介します。目安のスコアに到達しなくても、がっかりする必要はありません。練習頻度でスコアは大きく変わるので、あなたのペースで目安に向かえばOKです。
ゴルフ歴 | スコア目安 |
---|---|
初めて | 200以下 |
3ヶ月 | 180以下 |
6ヶ月 | 160以下 |
1年 | 120以下 |
3年 | 110以下 |
5年以上 | 100以下 |
上記の表はあくまでも目安です。しかしゴルフをはじめて1年に満たない人はゴルフ場でラウンドをするべきではありません。1ラウンドのスコアが150以上の人は同伴競技者はもちろんですが、その他、大勢のプレーヤーの迷惑になるばかりです。
生まれてはじめてゴルフクラブを握った人が、週に1回練習へ行って200球ほど打つと仮定した場合、1年後にスコア120以下でプレーできるかというと、おそらく無理でしょう。
もちろん人それぞれ能力が違うため、はじめてとは思えないスコアでプレーする人もいます。また毎日500球打つことができる人なら、はじめてのプレーでよいスコアをだすこともあるでしょう。しかしこういった人は稀で、ほとんどいません。
まともにボールを打てない人がラウンドへ出かけると、自分の不甲斐なさ、周りからの視線、無言のプレッシャーなどでゴルフを楽しむことができません。結果的にゴルフをやめることになるのでおすすめしません。
アマチュアゴルファーの平均スコア
週末の休日に練習場へ行き、月に1回ラウンドする。これがもっとも一般的なアマチュアゴルファーです。そこでこのタイプのアマチュアの平均スコアがどの程度なのか、紹介しましょう。
- アマチュアで上手いと言われるゴルフスコアの目安
- プロ並みと言われるゴルフスコアの目安
アマチュアで上手いと言われるゴルフスコアの目安
どのくらいのスコアでプレーをすると「上手い!」といわれるのかは不明です。仲間が皆100切りを目指すレベルならスコア98は「上手い!」に値するでしょう。
同伴競技者がシングルプレーヤーなら98ではいささか物足りないと言わざるをえません。
またどんな方法でプレーをするかで、スコアは大きく変わります。
ふだんプレーするコースの距離が6700ヤードの人と6000ヤードの人では比べようがありません。
いつもローカルルール(プレイング4使用、6インチプレースOK、ワングリップOKなど)でプレーをする人と、競技ルールでプレーをする人ではやはり比べようがありません。
月イチゴルファーなら、スコア95~105なら上手いといえると思います。
プロ並みと言われるゴルフスコアの目安
オフィシャルハンデキャップがシングル(9以下)なら、プロ並みといって差し支えないように思います。大まかですが、スコアにすると81以下と考えればいいでしょう。
あるデータによるとシングルプレーヤーはゴルファー人口の4~5パーセント。70台でラウンドする人は2パーセント弱です。このデータをみればスコア81は十分にプロ並みといえる数値です。
初心者が初ラウンドで迷惑がかからないゴルフスコアの目安
はじめてのラウンドでスコアが125以下なら上出来でしょう。ペースとしてはオールトリプルボギーといった感じです。
「迷惑をかけたくない…」という気持ちは大切ですが、初ラウンドではそれもなかなかできません。ですのでスコアのことはそれほど気にかけることはありません。
それよりも絶対にダメなのはチンタラしたプレー。テキパキ行動することが大切です。とにかくスロープレーにさえ注意すれば、迷惑をかけることはあまりありません。
ゴルフスコアを伸ばすための練習ポイント
ここまでゴルフスコアに関するいろいろなことをお話ししてきましたが、ここからはスコアアップに直接結びつく練習方法を紹介します。ふだんの練習に取り入れて、スコアアップに役立ててください!
- ボールを右へ移動して飛距離アップを目指す
- ウェッジの方向性アップは三角形キープがカギ
- チップショットのアプローチでミスを抑える
- パッティングの方向性アップは2つのボールで解決
ボールを右へ移動して飛距離アップを目指す
ふだんの位置よりもボール1個分右足寄りに置いて打ってみよう
スコアアップに効果的な練習その1は、ドライバーの飛距離アップです。
ドライバーのティショットがスライスして飛距離を稼げないという初心者や初級者は、ボールの位置を少しだけ右にしてみましょう。ふだんよりもボール1個分右足寄りにボールを移動してください。
こうするとインパクト前後のクラブの軌道がインサイド・アウトになりやすく、スライスしにくくなる効果が期待できます。1個分移動してもまだスライス…というならもう1個分右に移動してみましょう。
ウェッジの方向性アップは三角形キープがカギ
三角形をキープしてハーフスイングでボールを打とう
スコアアップに効果的な練習その2は、ウェッジなどの方向性アップです。
グリーンまでの距離が100ヤード以内なのに、ボールが大きく左右へ散らばってしまうという初心者や初級者は、両肩とグリップでつくられる三角形を崩さずにボールを打つ練習をしましょう。
こうすると腕の振りと体の回転が整うため、スクエアにインパクトする確率が高くなり、方向性がよくなるでしょう。練習するときの振り幅はハーフスイングからはじめます。慣れてきたらスリークォーターまで広げていきましょう。
チップショットのアプローチでミスを抑える
右足の前にボールを置いてハンドファーストにアドレスする
スコアアップに効果的な練習その3は、簡単に寄せるアプローチショットです。
グリーン周りからのアプローチでチャックリしたり、トップしたり…このような初心者や初級者はチップショット(ランニングアプローチ)の練習をしましょう。チップショットは振り幅が小さいため、ミスの確率を低くすることができます。
9番アイアンかピッチングウェッジを持ったら、ボールを右足のツマ先の前に置きます。そしてグリップを左足太ももの前にセットし、左足に約70パーセントの体重を乗せて、ハンドファーストにアドレス。あとは腰の回転を主体にスイングすればOKです。
パッティングの方向性アップは2つのボールで解決
2つ並べたボールが同じ方向にコロがるように打とう
スコアアップに効果的な練習その4は、方向性をよくするパッティングです。
1メートル以内のパットを右や左へ大きく外してしまう初心者や初級者は、ボールを2つ並べて打つ練習をしましょう。
2つのボールが同じ方向にコロがれば、インパクトでフェースはスクエアになっています。
2つのボールのコロがる方向が違うときはフェースが閉じたり、開いたりしてインパクトしている証拠です。
パッティングではボールが打ち出される方向はインパクト時のフェース向きにほぼ100パーセント影響を受けるため、スクエアに打つことがとても大切です。
ゴルフのスコア管理はアプリがおすすめ
ゴルフスコア管理アプリとは、スマートフォンなどでゴルフスコアやパット数を記録・管理できるアプリのことです。データを蓄積して傾向を分析する機能が付いているアプリまであります。
基本機能は各ホールのスコア、パット数、OBの記録などですが、アプリによってはパーオン率やショットのばらつきなど高度な分析機能がついているものもあります。また、管理機能以外に距離測定などナビ機能を搭載したアプリがあり、コース戦略に活用することが可能です。
基本機能は無料ですが、ナビ機能やコンペ機能などについては、アプリ内課金で有料化しているアプリもあります。
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ゴルフスコアの目安・平均についておさらい
ゴルフの楽しみはなにもスコアだけではありません。仲間と過ごす時間や自然との触れ合いなどもゴルフの楽しみのひとつです。
とはいえ、悲しいかな、ゴルファーはどうしてもスコアという数字に翻弄されます。ならば、技術向上でそれを乗り越えるしか、ゴルファーに手立てはありません。
数字に執着するのはどうかと思いますが、練習を積んで、目標スコアを達成するのは、ゴルファーの最大の愉悦なのかもしれません。
■解説者プロフィール
宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。