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慣性モーメント10000超!テーラーメイド「Qi10 Max」とPING「G430 MAX 10K」を打ち比べた結果

野村タケオのゴルフ実験室

2024/02/28 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

G430 MAX 10K,Qi10 MAX

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
2024年になり、海外ブランド数社から新しいドライバーが発売されます。新製品には毎回いろんな独自のテクノロジーが採用され、各社個性的なクラブが発売されます。ですが、なんと今回、テーラーメイドとPINGのドライバーの売りが「慣性モーメント10000超え」ということでかぶってるんです!これは打ち比べずにはいられません。ってことで、両方のドライバーをコースで打ち比べて、違いがあるのかをレポートします!

両方とも慣性モーメントの合計が10000超え!

Qi10 Max

2社のドライバーが両方とも「慣性モーメント10000超え」と言っても、それを達成するための方法は違うわけなので、当然クラブとしての性能は違ってくるはずです。そして左右慣性モーメントの上限はルールで5900までと決められているので、今回の場合は両社とも左右だけでなく、上下の慣性モーメントを含めた数値が10000を超えるということなんです。ですから、両モデルともフェース面の上下左右に打点がずれてもヘッドのブレが少なく、球が曲がりにくくなるということなんですね。

ちなみにテーラーメイドは「Qi10」というシリーズの「Max」というモデルのみが、10000超えです。PINGは「G430」シリーズの追加モデルとしてとして、「G430 MAX 10K」というヘッドが発売されます。

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まずはテーラーメイドの「Qi10 Max」を打ってみた!

まずテーラーメイドの「Qi10 Max」ですが、特徴としてはやっぱカーボンフェースってことですよね。そしてフェースだけでなく、ヘッドの大部分がカーボンになっているために、かなり多くの余剰重量を生み出すことに成功しています。その重量を活用し、極限まで周辺重量配分を進めたことで慣性モーメントをアップしているんですね。

本来なら慣性モーメントを大きくするとスピードが出しにくかったり、振りにくさを感じやすくなるものですが、最適な重量配分によりそのあたりも解決されているとのことです。

Qi10 Max

構えてみるとヘッドがけっこう大きく見えて、少し後ろに長い丸めの形です。とても優しく、つかまえやすく感じる形状だと思いました。

実際に打ってみると、やはり球の曲がらなさを強くに感じました。当然ミスヒットはするのですが、多少打ち出し方向が変わるくらいで、ボールの曲がり幅はかなり少なく、飛距離の落ち込みも少ない。そして驚いたのは、慣性モーメントが大きいことによる振りにくさをほぼ感じなかったこと。

僕はスイング中にフェースが開きがちなので、あまり慣性モーメントが大きいヘッドはインパクトで戻りきらなかったり、スイング中に違和感を覚えたりすることが多いのですが、このヘッドはそれがほとんどない。普通にヘッドはターンしてくれるし、ボールのつかまりもいい。弾道もかなり高いので簡単にハイドローが打てました。シャフトが純正で、ロフト10.5度だったこともありますが、つかまった高弾道が簡単に打てる。

Qi10 Max

● スピン量:そこまでロースピンではなく、適度なスピン量で安定して飛ぶという感じ。
● 打感:柔らかさもありながら少し弾き感もある。
● 打音:低めですが少しだけ金属音が交じる感じ。

とにかく打ち出し方向の狂いが少なく、大きな曲がりの少ないクラブに仕上がっていると思います。

次ページ:PINGの「G430 MAX 10K」打ってみてどうだった?

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