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2024年も注目のアイアン用カーボンシャフト!特徴は? どんなゴルファーに合うの?

吉本巧のゴルフギア教室 第3回

2024/02/24 ゴルフサプリ編集部

アイアン,インパクト,吉本巧

毎年たくさんの新しいギアがデビューするゴルフマーケットで自分に合った一品を選ぶのは至難の業。噂に流され手を出したら大失敗! という話もよく耳にする。安い買い物ではないだけに、セレクトミスは絶対避けたいところだ。こんな状況で役に立つのは正しい知識。道具はもちろんゴルフのテクニックについて正しく理解していれば惑わされない。ということで生まれた、ゴルフのメカニズムに精通したコーチ・吉本巧がギア目線から森羅万象を解説するこの企画。第3回はアイアン用カーボンシャフトについて。

写真/ゴルフサプリ編集部

飛距離を取り戻したいアマチュアにすすめたいアイアン用カーボン

「ツアープロはグリーンを狙うショットで落下角を重視している」ところから開発コンセプトが組まれた狙って、止められる球が打てるところが魅力のTRAVIL。70g台がラインナップに加わった。最も重いモデルは120g台のTRAVIL IRON 115。

これまでアイアン用のカーボンシャフトは、スチールより軽くてトルクが大きく、しなりもあるイメージでしたが、ここ10年くらいはスチールと同程度の重さがある、いわゆる重量系カーボンと呼ばれるものが主流になっています。そもそもは女子プロが使い始めたのがきっかけです。

重量系カーボンはスチールよりもボールを弾いてくれるので飛距離が出ます。ただ、トルクが大きすぎるので曲がりやすい一面もある。そこが今シャフトメーカーに問われているところで、どうやって曲げずにタテの距離を安定させるかが課題になっています。一時期は男子プロの使用者も増えまたが、今は減少傾向にあります。これはやはり曲がるから。男子プロのレベルだと、まだスチールシャフトには勝てないのかもしれません。プロは飛びすぎてもよくないですからね。

でも、アマチュアゴルファーに関して言えば、私は積極的に取り入れた方がいいと思います。換える目安はやはり飛距離が一番。加齢やスイングに問題があるなど原因はさまざまですが、飛距離を取り戻したい人は試してみた方がいい。ましてトレーニングはしたくない、スイングもいじりたくない、という人ならなおさら。こういう人には“カーボンの魔法”が効くので頼るべき。5~10ヤードは飛ぶようになるので絶対に楽です。

ただ、カーボンには向き不向きがあります。クルマで言えばスチールはマニュアル車でカーボンはオートマ車。クラブを操作したい人はスチール、自分では何もしたくない人はカーボンが向いています。ヘッドスピードは関係なく、速くてもカーボンが合う人はいるし、遅くてもスチールが合う人もいます。スイングタイプで言うなら、どれだけ腕を使うか。操作するとは腕を使うことなので、こちらはスチールタイプ。器用さも関係しますが、スチールとカーボンはタイミングが根本的に違うので、できれば同じ重さのシャフトで打ち比べたいところです。最終的には直感、8割は本人のフィーリングで決めていいと思います。同じ重量、同じ硬さのスチールとカーボンで、カーボンの方がいいなと感じたら是非使ってほしいです。

スチールシャフトを10年使っている人はシャフトの替え時です

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