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体が【上下動しても当たる】セットアップでダフリ・トップを解消!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.07

2024/02/27 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回のお悩みはダフりとトップ。アマチュの場合、自己流スイングである程度のレベルにまでいけるが、一度カベにぶち当たると途端に立ち往生して先に進めなくなるのが常。今回のケースはまさにそんなパターン。我流でがんじがらめになったスイングを解きほぐすのがミッションだ。

写真/相田克己

バックスイングをインサイドに引くと同時に体を沈み込ませていた

Sさんは50代前半、キャリア20年弱のゴルファーで、平均スコアは90~100といったところ。スイングの症状としてはダフりやトップが多く、スライスよりはフックに悩まされていました。

そのスイングはかなり複雑でした。まず、テークバックは手だけで引く。文字通り、手と腕だけが動いて体が動きません。続くバックスイングではクラブがインサイドに動きます。手でインサイドに引く感じで体が引っ張られて動き出していました。おまけにこのタイミングでヒザを曲げて体を沈み込ませるクセがありました。

沈み込むことで体が回っていると思い込んでしまうせいか、トップにかけては体が回らず、手でクラブを上げていきます。そのため本人はそう思っていなくても、トップで沈んだ体が若干伸び上がる感じになります。

テークバック
テークバックは手で引いて体は動かず、バックスイングになると急激にクラブをインサイドに引く。このタイミングで体が沈み込み、トップに向かって伸び上がる

切り返しからダウンスイングの動きはここまでの逆で、ダウンスイングからインパクトにかけてのプロセスで体が沈み込みますが、ボールを打ちに行く動きが入るので上体が突っ込みます。そのままだとダフり。ダフりを防ごうと伸び上がるとトップする。おおむねこれを繰り返す格好になっていました。ボールに当てに行く動きが入るとダウンスイングでのリリースも早まりますが、これが原因でダフりやトップを引き起こす傾向も見られました。

ダウンスイング
切り返しからダウンスイングで再び体が沈むが、そのままだとダフるのでまた伸び上がる。同時にボールに当てに行くためリリースが早まってヘッドがボールの手前に落ちる

八方塞がりかと思いきや、解決の糸口はアドレスにあった

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