トップやチョロが出だしたら、バックスイングで右腰を後ろに回す!
吉本巧が解決してきた「生徒さんによくあるゴルフの悩み」Case.06
若くして単身アメリカに渡り、ジュニア、大学、ミニツアーで腕を磨いたのちにコーチとなった吉本巧。彼がこれまでアマチュアに多く相談されてきたことを披露し、その原因と解決策を教えるシリーズ。お悩みを共有できる人はもちろん、向上心をもってゴルフに取り組むあなたにも役に立つこと間違いなし。第6回のテーマはドライバーのトップやチョロ。アマチュアの多くにある症状だが、その原因は誤った体重移動にあった。
写真/相田克己
意識的に体重移動すると体がスライドしてスエーになる
トップやチョロが出るとまず疑うのはヘッドアップ。でも、頭を止めたところで動きづらくなるだけで結局飛びません。ヘッドアップは目先の問題でそうなる動きが裏にある。多くの場合それは誤った体重移動です。
「ドライバーは体重移動で飛ばす」という考え方があります。確かにボールにパワーを乗せるには体重移動を利用しますが、それはあくまで結果であって、特にアマチュアの方は意識的に体重移動をしない方がいいと私は考えています。
例えば、バックスイングで体重を右足に乗せようとすると、文字通り右に移動しながら体重を乗せる人が多い。まさに「体重移動」という言葉が招く誤解ですが、意図的に移動させると動きが直線的になります。この例で言えば、バックスイングで右腰が右にスライドする、いわゆるスエーになってしまうのです。
ペンを使ってバックスイングする練習
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