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プロみたいな「タメ」に憧れます! どうやったらできますか?【合田洋のレッスン用語解説】

2024/04/04 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファー憧れの「タメ」はどう作る?

道具が進化しようとスイング理論が変わろうと、不変の基本とレッスン用語がゴルフにはある。その言葉がいま何を意味するのか、合田洋プロが解説してくれる。切り返しのときに作られるクラブと手首の角度によって作られる「タメ」。飛ばし屋の選手に共通するカタチだけに僕らアマチュアゴルファーは憧れ、なんとか形を作ろうとしてしまう。どうしたらいいの?

「『タメ』は自分で作るものではありません。正しい動きができたときに自然に発生する形ですのでそれを自分で作ってもできないというものです」と合田プロは言う。

この“正しい動き”というのが「タメ」を発生させるキーワード。

「上半身が右にねじられていって、下半身から先に左へ動く。すると自然に『タメ』が作られるのです。切り返して、頭が元にあった位置より左にいく、頭が上にいく、この動作が起きてしまうと、インパクトでクラブヘッドがボールに届きません。だから手首の角度をほどいて打つしかなくなる。これがタメが作れずアーリーリリースになる原因です」(合田プロ)

さらにこの動きには共通点が……。
「これはどちらも上体が先行する動作ですよね、フリップと伸び上がり。どちらも足が、下半身が先行する動作ではないってことです」(合田プロ)

タメができない動き①アーリーリリース・切り返しから頭が左にズレて起こる。
タメができない動き②伸び上がり・頭が上方向にズレる。ボールに届かないので角度をほどくしかない。

逆のことをいえば下半身が先行する動きができるアーリーリリースにはならない。

「ここで『タメ』にも2種類あることを覚えていてほしいですね。ひとつめはシンプルに手首とクラブで作る角度が深くなる動き。切り返しから腕、手が脱力できていて、手首が軟らかい人に起こる動きです。みなさんが『タメ』と思っているのはコチラではないでしょうか?」(合田プロ)

切り返しで手首とクラブの角度が深くなる、一般的に言う「タメ」。

「もうひとつはクラブが後ろ(背中側)に倒れる動作。これは手首の角度がバックスイングでコックが入ったとき変わらないのに、クラブが背中側に倒れることによって深い『タメ』に見える。これ、『タメ』が深くなっている訳ではないんですね。でも正面から見ると深くなっているように見える」(合田プロ)


正面から見るとタメが深くなっているように見えるが……
シャフトが背中側へ自然に倒れる動きが起こっただけ。「タメ」は深くなっていない。

「『タメ』を作るには切り返しから正しい順番で体が動くことが必要です。下半身が先行する動き、これが大切になってくる。切り返しは左足カカトを下ろすことからスタートさせましょう。コツはカカトを下ろすだけで体重を乗せないこと。カカトが地面に着いてから体重をかける。下ろすのと同時に体重をかけてしまうと力が入って『タメ』をほどく動きにつながってしまいます。まずはカカトを下ろす、これは簡単なのでここから練習してほしいですね」(合田プロ)

「タメ」を作るには左足カカトから切り返すこと。カカトを着いてから体重を乗せることを忘れずに。写真のようにスプリットハンドで練習するのもいい。

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