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体が硬いはずなのにオーバースイング!? それ、腰が回りすぎています!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.17

2024/05/07 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回からは体が硬いと思い込んでいる人、および本当に体が硬いによくあるお悩みを紹介し、その解決策を探る。心あたりがある人はもちろん、あまりない人にも参考になる内容なのでチェックしていただきたい。
写真/相田克己

上体が回らないため腰を回しすぎていたのがオーバースイングの原因

勝又優美

ゴルフ歴15年、50歳のFさんはドライバーのヘッドスピードが30m/s台後半。90台半ばのスコアで上がることが多い平均的なアベレージゴルファーです。体が硬いと自覚していて、実際、前屈しても指先が全く床につきません。柔軟性という点ではご本人がおっしゃる通りのようでした。ところがお悩みのタネはオーバースイング。「ドライバーだとトップでヘッドが左側に見えて気持ちが悪い」ということでした。

体が硬い方がオーバースイングになるのは手を使って振っていることが多い。そのままでは安定を欠くスイングになりますから直した方がいい。ということでスイングを拝見したところ、別のところに原因があることがわかりました。Fさんはテークバックで腰が回りますが、同時に左ヒザまでもが大きく前に出ます。どちらかというと左ヒザを前に出すことで、腰を回すバックスイングになっていたのです。

このようにすると腰が回りすぎます。そもそも腰は45度くらいしか回らないもの。それがFさんのスタイルだと60度くらい回ってしまい、バックスイングで腰が完全に右向きになります。これは女性ゴルファーにもよく見られる形。本来は下半身と上半身で捻転差を作りたいのですが、これでは捻転差ができません。下半身を全部回しますからスイングの再現性が低く、速く振れないためヘッドスピードも上がりません。結局インパクトでボールに当てに行きフリップ気味になってしまいます。

勝又優美
左ヒザを前に出しながらテークバック、トップでは完全に左ヒザが右を向く。腰が回りすぎて上半身と下半身の捻転差ができない

左ヒザが前に出ないようにするにはどうすればいい?

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