「パターの重心は浅い方が転がりが良い」ショーン・トゥーロン 待望の新作が登場
テーラーメイド在籍時に「スパイダーパター」など数々のヒット作を生み出し、キャロウェイ在籍時にはオデッセイのゼネラルマネージャーなどとして活躍。そして、ハイエンドミルドパター「トゥーロンデザイン」のリリースによって、その名を世界に轟かせたプロダクトデザイナー、ショーン・トゥーロン。彼が手がける待望の新作が、この春に発売されたのをご存知だろうか。
写真/ゴルフサプリ編集部
トゥーロンの新作はどんなパター?
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FIRST RUN LAS VEGAS DOUBLE BEND
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FIRST RUN NEW YORK CITY
2023年7月、キャロウェイを退職したショーン・トゥーロンは、休む間もなく創作活動を開始。新たに「TOULON GOLF」を設立し、その記念すべきファーストコレクションが2024年春に日本に上陸した。
さて、「TOULON GOLF」が手がけた2024シリーズはどんなパターなのか。プロモーションのため来日していたトゥーロン氏から話を聞かせてもらった。
「世界で最も美しいパターを作ること。それが私たちの目標です。そして2024シリーズは、ゴルファーに選んでもらえるようなパターにするため、膨大な時間を費やし、見た目、デザイン、打感、打音、そのすべてが素晴らしいものになりました」
上の写真を見てもらえれば分かる通り、2024シリーズはこれまで目にしてきたトゥーロン・パターを凌ぐ、ヴィンテージ感と現代的なデザインが同居した不思議な存在感を醸し出している。
「また、私たちは、性能面においては現代的なパターであることを追求しました。2024シリーズは平均的なパターの総重量よりも、ほんの少し重めに設定してあります。そして、ボールが打ち出されるスピード、ボール初速が速くなるように設計しました」
これにより、いわゆる“転がりの良いパター”に仕上がっているという。素振りをさせてもらうと、従来のトゥーロン・パターとはやや違うフィーリングが感じられた。そのことをトゥーロン氏に伝えると、「実は重心を浅めにしてあるんです。よく気づきましたね」とうれしそうに話してくれた。「多くのパターを作ってきた中で、重心を浅めにしたほうが転がりが良くなることに気づいたのです」
もちろんヘッドのデザインや素材によって、重心深度は調整されるが、トータルで見ると重心は浅めの方が転がりは良くなるということだった。
「グリップにもこだわっています。最近は太めのグリップが流行っていますが、標準よりも少し太めにしつつ、繊細なタッチを失わない太さに調整してあります。カラーやデザインは、イタリアのヴィンテージカーやギターからインスピレーションされています」
今は自分が作りたいものを自由に作れるのがとても楽しい、と話すトゥーロン氏。今年はパターだけでなく、アイアンもリリースする予定だとか。今後がさらに楽しみだ。この「TOULON GOLF」の2024シリーズは、「Double Eagle」「PGA TOUR SUPERSTORE」の各店舗、または「Victoria Golf」の一部店舗で購入することができる。
・販売価格:132,000円(税込)※24ファーストランコレクション各モデル
・販売店:『Double Eagle』の各店舗、『PGA TOUR SUPERSTORE』の各店舗、『Victoria Golf』の一部店舗
実は古江彩佳もすでに実戦で使用!モデルは「MEMPHIS」
「TOULON GOLF」の2024シリーズ、すでにツアー会場で誰かに使われてないかと探してみたら、やはりいた。4月25日〜28日に開催されたLPGAツアー「JMイーグルLA選手権」に出場していた古江彩佳が2024シリーズの「MEMPHIS」を使用していた。また、国内女子ツアー「サロンパスカップ」ではスパイダーに戻していたが、サブパターとして「MEMPHIS」「ALCATRAZ」を持ち込んでいたという情報も入っている。今後、使用する選手はますます増えていきそうだ。
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