キャリーが出しやすい10.5度が、ハイハンデのアベレージゴルファーにはおすすめです
「ドライバーのロフト角、9.5度と10.5度だと、アベレージゴルファーが飛ばせるのはどっちなんでしょう…?」
つい先日、ゴルフサプリ編集部のKさんがこんなことを訊いてきました。
ツアープロ、ティーチングプロ、クラブデザイナー、クラブフィッターなど、立場によって考え方等に違いがあるため、正解はないと思いますが、日常的にハイハンデのアベレージゴルファーと接している私からすると、ロフト角10.5度のほうが良い結果を得られると感じます。
ドライバーで飛距離を稼ぐには2500回転ほどのバックスピン量が最適と言われますが、この回転数は技術レベルが高く、ヘッドスピードも速い、ある意味限られたゴルファーのもの。
100切りを目指す、もしくはまれに100切りできるようなアベレージゴルファーの場合、この回転数だとボールが思ったほど上がらず、キャリー不足によって飛距離をロスする傾向があります。
着弾後、ランが出る状況なら、低めの弾道でも総飛距離を伸ばせるかもしれません。しかし、そうでない場合は、弾道が低いとすぐに着弾してしまうため、思うような総飛距離を獲得することが難しくなります。
例えばキャッチボールをするときに、山なりの高いボールで20メートル投げるのと、胸の高さで20メートル投げるのでは、どちらが簡単ですか? 当たり前ですが、山なりですね。
胸の高さで20メートルを投げようとすると、技術やパワーが必要になります。これらがない人は20メートルの手前でボールは地面に落ちてしまうはず。
ドライバーショットも考え方はこれと同じで、高い弾道のほうが着弾するまでの時間を稼げるため飛距離アップの可能性が広がるわけです。
とはいえ、インパクトでフェースが開いて、ボールが高く上がってしまうタイプは別の話。このタイプは9.5度でも10.5度でも、はっきり言ってほとんど違いはありません。フェースが開いたインパクトを多少なりとも修正できてくると、ロフト角による弾道の違いを実感できるかもしれません。
10.5度のほうが良いのでは…という理由はもうひとつあります。
ドライバーに限りませんが、クラブはロフト角が多い(大きい)ほどボールのつかまりが良い特性があります。
スライスが抑制される…とまでは言えないものの、10.5度のほうがこすって右へ飛ぶ可能性は低くなるでしょう。
ハイハンデのアベレージゴルファーはスイングが不安定なので、なかなかボールをつかまえられず、そのせいで飛距離を獲得できないことが多々あります。
つかまりだけが飛距離アップとは言えませんが、こすってロスすることを考えると、やはり少しでもつかまえられるほうが可能性は広がります。
文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。


