日本勢は21人が出場して、20人の韓国を上回る

今年の「全米女子オープン」、主催者の全米ゴルフ協会(USGA)のサイトで確認したところ、国別の出場選手数で、日本の21人は韓国の20人を上回っており、アメリカに次ぐ2位となっていました。

前述のように成績でも大躍進。日本勢が9位タイまでの11人のうち5人というのは、国別でみると「最大勢力」です。

近年はアメリアLPGAツアーを主戦場とする日本人選手も増えてきていますが、かつてはLPGAツアーの「アジア最強」といえば韓国でした。
そのきっかけとなったのが、1998年に朴セリが「全米女子オープン」に優勝したことでした。

朴セリの快挙をきっかけに韓国勢が躍進

この快挙を見た子供が憧れ、また親が自分の子供にゴルフをこぞってやらせるようになったことで「セリ・キッズ」と呼ばれる世代が台頭。昨年までの20年の「全米女子オープン」での優勝は韓国選手が11勝と過半数を占めました。

あまりに強すぎることへのひがみ?でしょうか。
21世紀になったあたりからは、ロープ外で声援を送る家族が「韓国語でアドバイスを送っているのではないか?」と疑われたりすることもありました。

LPGAツアーでは「ラウンド中、ルールの処置に関する会話は、英語で話して周りが内容を理解できるように」と通達されたことがありました。

筆者もLPGAツアーを取材していた際に、排水溝か何かの救済を受ける際に、それまで韓国語で話していた選手同士がわざわざ英語で『ニアレストポイントはここだから、ここからワンクラブ以内で」というような会話をしていたのを目撃したことがあります。

アメリカで行われているプロの試合ですから「ルールに関する会話は英語で」というのは、ある意味当たり前とも言えますが、当時の状況からして韓国選手をターゲットにしているようにも映ったものでした。

多種目であった「日本標的」のルール変更

全米女子オープンという大舞台で数の上ではアメリカに次ぐ「第二勢力」となっただけでなく、トップ10の半数を占めた日本選手に対しても「ターゲット」にされるルール変更などが起こり得るのでしょうか。

他の種目では、スキーのジャンプ競技でスキー板の長さの規制に関するルール変更。

ジャンプとクロスカントリーで争う「ノルディック複合」では、前半のジャンプでのポイントを後半のノルディックではタイム差に換算するのですが、この際のジャンプの「比率」が段階的に減らされたことがありました。これは得意のジャンプでリードを奪う日本を標的にしたルール変更、とも言われたものでした。

もっとも、仮にそのようなことがあっても今の選手たちには関係なく結果を出してくれそうな頼もしさを感じます。

再来週はやはりメジャーの「全米女子プロ」。さらに8月にはパリ・オリンピックといった大舞台が続くので、日本選手のさらなる活躍に期待したいところです。

(取材・文/森伊知郎)