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効率良くスピードが出せて、操作性も高まる「面合わせスナップ」って知ってる?

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第3回】

2024/07/15 ゴルフトゥデイ 編集部

手首の角度を決める

右手の軽いスナップでフェース向きを合わせる

ヘッドにスピードを乗せるコツ

手先でヘッドを引き上げるのではなく、カラダ全体のターンでシャフトをしならせるイメージでテークバック。ヘッドが加速し、一気にトップまで振り上がる(左)。勢いづいたヘッドを生かして、シャフトをしならせるイ
手先でヘッドを引き上げるのではなく、カラダ全体のターンでシャフトをしならせるイメージでテークバック。ヘッドが加速し、一気にトップまで振り上がる(左)。勢いづいたヘッドを生かして、シャフトをしならせるイメージで切り返す。ヘッドが上がり切る前に、スムーズにダウンに移行できるタイミングがつかめる(右)。
ファルドはヒジのたたみ方でヘッドを走らせており、腕と手をムチのように使う動作を“パワーウィップ”と呼んでいる。フォローで左腕は伸びて見えるが、卓球のラケットで、バックハンドで打ち返すイメージだという。
ファルドはヒジのたたみ方でヘッドを走らせており、腕と手をムチのように使う動作を“パワーウィップ”と呼んでいる。フォローで左腕は伸びて見えるが、卓球のラケットで、バックハンドで打ち返すイメージだという。
右手首の角度を伸ばし切らないリリースなら、フォローでシャフトが立つ。ファルドのフォローは高く抜け、ドローの操作性が高い。
右手首の角度を伸ばし切らないリリースなら、フォローでシャフトが立つ。ファルドのフォローは高く抜け、ドローの操作性が高い。

ヒジでテコを働かせつつ右手首の角度をキープ

「右手首のスナップは伸ばし切る必要はありません。アドレス時の角度まで戻すイメージでも十分。ヘッドの加速はヒジの動きにまかせて、右手のヒラの面をポンと合わせる感覚だと、フェースコントロールしやすくなりま
「右手首のスナップは伸ばし切る必要はありません。アドレス時の角度まで戻すイメージでも十分。ヘッドの加速はヒジの動きにまかせて、右手のヒラの面をポンと合わせる感覚だと、フェースコントロールしやすくなります」

おとなしい右手スナップは左ヒジが演出

ボディターン主体にスイング改造したファルドは、ダイナミックな動きがなくなり、全番手コントロールショットのように見えたが、ロングアイアンを打ちこなすパワーは健在だった。
「ホーガン同様、スイングがコンパクトになっても効率の良いヘッドスピードの出し方を実行していたからです。ポイントは、ファルド自身が〝パワーウィップ〟と呼んだ腕の使い方です」

具体的には、インパクトエリアで左ヒジを引き付けてたたむ動きだが、ホーガン流のたぐり動作をグリップではなく左ヒジで行うイメージ、と森プロ。

「これで十分にヘッドにスピードが乗るので、右手首のスナップ動作はアドレス時の角度に戻す感覚でOK。右手のヒラで打面をポンと合わせる余裕ができます。フェースターンを抑えるのではなく、必要十分な動きのイメージになり、操作性が高まります」

Ben Hogan
ベン・ホーガン(1912~1997)

アメリカ・テキサス州出身。身長173cm、体重68kg。ツアー通算64勝。メジャー3勝後の1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負うが、翌年に復帰。以後、メジャーでは1953年の3冠を含む6勝を加え、グランドスラマーに。1948年に『パワー・ゴルフ』、1957年にレッスンのバイブルと呼ばれる『モダン・ゴルフ』を著し、現代でもそのスイング理論は多くのゴルファーに影響を与え続けている。

ホーガンアナリスト 森 守洋

森 守洋

ベン・ホーガン(1912~1997)を手本としたダウンブローの達人・陳清波に師事。現在もホーガンの技術研究に余念がない。


【アイアンが際立つ!強い自分流の作り方】
←フェードを打つなら、フェースターンしながら左下に抜けていくヘッドの動きをイメージ!

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