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ドライバーのアドレス。ヘッドは「浮かせる」「地面に置く」どっちがいいの?

吉本巧のゴルフギア教室 第22回

2024/07/06 ゴルフサプリ編集部

ドライバーのアドレス、ヘッドを浮かせて構えるのと、地面に置いて構えるのとでは・・・大きな違いが生まれるらしいのです。一体、結果にどんな違いが生まれるのか。吉本巧がじっくり解説します。
写真/相田克己

浮かせるとクラブがホールド。体とクラブを一体化させ始動できる

ドライバーでアドレスする時、みなさんはティアップしたボールに合わせてヘッドを浮かせていますか? それともヘッドを地面に置いていますか? どちらがいいかで言うなら、どちらでもいい。構えた時にしっくりくる、あるいはスイングしやすい方でOKで、どちらかにしなければダメということはありません。ただし、両者にちょっとした違いがあることは事実。そこに注意しないとフェースの芯に当たらなくなるので注意が必要です。

まずはヘッドを浮かせるスタイルのメリットから。ヘッドは浮いているのではなく浮かせていますから、腕でヘッドを持ち上げている状態です。すると、腕に適度な緊張感があり、両ワキも締まった感じになるため、手や腕の主導でスイングを始動しづらくなります。クラブをホールドした状態からスタートできるわけで、ある程度体とクラブが一体になっている。その流れでバックスイングもしやすくなります。

当然ながら、インパクトでもヘッドは浮いていますから、アドレスとインパクトの双方でヘッドのポジションが近いと言えます。アドレス時にはフェースの芯の真横にボールがあり、インパクト時のヘッドのポジション誤差も少ないですから、アドレスであらかじめインパクトを作っておくイメージがもてます。人によっては芯でボールをとらえやすくなるでしょう。「インパクトでアドレスに戻す」というイメージがハマる人は、ヘッドを浮かせて構えた方がいいかもしれません。

ドライバー,アドレス

地面に置いている人は、思わぬ落とし穴にハマっている!?

次にヘッドを地面に置くスタイルですが、浮かせて構えた場合に比べると、アドレスとインパクトでヘッドの位置にズレが生じます。アドレス時よりもヘッドが高い位置でインパクトを迎えますから、インパクトに向かってヘッドをわずかながらも移動させないと、フェースの芯でボールをとらえることができません。ここがヘッドを浮かせるスタイルと大きく異なるところ。また、ヘッドを地面に置くと半分から3分の1程度クラウンの上にボールの頭が出ますが、浮かせる場合は頭がに出ません。これもちょっとした違いです。

ヘッドを地面に置いた時、無意識にクラウンにあるブランドロゴやマークにボールを合わせる人が多いと思います。自分から見てロゴやマークの真左にボールがくるようにヘッドを置く。目印がないドライバーでも、ヘッドの真ん中の左にボールがくるようにセットするでしょう。

ドライバー,アドレス

実はこれが地面に置いて構えるスタイルの成否を握っていて、多くのアマチュアゴルファーがこの落とし穴にまんまとハマっています。ヘッドの真ん中にボールを合わせると、ヒール側にボールがきてしまうのです。これについては来週のコラムで詳しく説明しますが、結論だけ言うと、クラブを本来のライ角通りに置いた場合には、ヘッドの真ん中の左にボールがあっていいのですが、アドレスでは本来のライ角よりもフラットに構えます。そのため目の錯覚で、真ん中に合わせても実際にはボールがヒール寄りになり、そのまま打つとヒールヒットになってしまうのです。

ですから地面に置いてアドレスする場合には、ボールがヘッドの真ん中ではなく、少しトゥ寄りにくるように合わせなくてはいけません。どれくらいトゥ寄りかは人によって違うので一概には言えませんが、おおむねボール半個分くらいトゥ寄りにして構えないと、インパクトでヘッドが浮いた時に芯に当たりません。トゥヒットよりヒールヒットのミスが圧倒的に多いのがアマチュアゴルファーですが、その大きな理由がここにあると僕は思っています。

ボールはトゥ側、ヒール側? それともフェース中央どこに合わせてる?

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