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キヤノン『PowerShot GOLF』静止画&動画が撮れるレーザー距離計ってすごくないですか?

キヤノンの『PowerShot GOLF』をロマン派ゴルフ作家が4ラウンドかけて検証する!

2024/08/16 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

PowerShot GOLF,キャノン

キヤノンは『PowerShot GOLF』を2024年7月26日に発売。『PowerShot GOLF』のコピーは、“ライバルを超えろ。もっと近づく、ゴルフ距離計”である。この最新の距離計測器をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。
写真/篠原嗣典

小型軽量で使いやすい! キヤノンのプライドが詰め込まれた PowerShot GOLF!

『PowerShot GOLF』はレーザーを使用した距離計で、キヤノンがゴルフ専用のアイテムを発売するのは初めてとなる。
とは言っても、『PowerShot』というブランドは、デジタルカメラでも使用されているので、耳馴染みもあり、高性能というイメージと信頼感を最初から得ているといえる。

『PowerShot GOLF』の第一の特徴は、約151gと軽量であること。そして、小型で軽量なボディーは、手の平サイズで、カメラで培った握りやすさなどの工夫もあること。

続いて、注目したのは、「EVF」(電子ビューファインダー)を採用していること。現在の距離計の多くは、望遠鏡のような構造で、電源がオフでもファインダーを覗けば景色を見ることができるが、『PowerShot GOLF』のファインダーは電源がオフなら真っ暗なのだ。
電源が入るとデジタルカメラと同じようにモニターが起動して、ピントが合った景色が見えるようになる。

「デジタルズーム機能」も搭載。手元のボタンを押すだけで、6倍と12倍で距離に応じて使い分けるものだが、かなり優秀な機能だ。
「スロープモード」を使用してない利用時は、レンズの横にあるランプが青く点滅するようになっている機能も良い。同伴者に禁止されているモードではないことを証明できるからだ。

最後に、電池ではなく充電式となっており、1回の充電で、通常の使用であれば20ラウンドぐらいは連続して使用できるという。

『PowerShot GOLF』は、満を持して市場投入される距離計のようである。キヤノンのお手並み拝見と意識しながら、テストラウンドがスタートした。
試打した日は、晴れで、気温は19℃〜28℃というコンディションだった。

PowerShot GOLF か? PowerShot GOLF 以外か? という時代到来!

『PowerShot GOLF』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

大きさ重さ/ポケットに入れて使用。全く気にならなかった。軽く、手の平サイズで使いやすかった。

計測性能/ボタンを押すのと同時に測定できる。タイムロスを感じない。手ぶれ機能は過去にないほど優秀。誰でも使える。

カメラ機能/操作に慣れは必要だが、動画も静止画もストレスなく撮れる。画像は鮮明で美しく文句なし。気になったのは、被写体と6ヤード以上離れないと使えないこと。

『PowerShot GOLF』を使ってラウンドして、最初の2ホールを終える頃には、高価格帯の距離計だけど、購入する価値が十分にある、と考えていた。
理由は、ストレスが全くないからだ。

目標をとらえて、測定ボタンを押して、情報が出る、という流れは、今までの距離計は高性能でも、123という3つのステップを感じさせた。特に、ピンがとらえにくいシーンだったり、手ぶれが抑えられない使い手だと、1の目標をとらえるのに時間がかかるのは当たり前だったが、『PowerShot GOLF』はそのタイムロスがないのだ。
ファインダーのモニターがピントを合わせている時点で、まるで予想をしていたように、ピタッとピンに合わせることができる。操作ボタンを押せば、同時、という感じで残り距離などの情報が出るのだ。
123というステップを感じさせない速度と使いやすさは、異次元の距離計である。

『PowerShot GOLF』をひと言で書くと、基本性能がとんでもなくハイレベルなのだ。

テストラウンドで、比較するために、愛用している有名なマイ距離計と『PowerShot GOLF』を同じシーンで何度か使用した。今まで、一度も不満を感じなかったマイ距離計が、明らかに古く感じた。合わせにくく、遅い、と思ってしまうのだ。

実は、4ラウンドもテストした。同伴者にも使用してもらったが、二人に一人は、購入することを決定して、スマホを使って予約の手続きをしていた。これが何よりも、『PowerShot GOLF』の優秀さを表している。
ちなみに、予約販売が好調で、発売日の時点で、秋まで待たないと購入できないサイトやショップもあるので、欲しいと思った人は急いで予約することをオススメする。

4ラウンドもテストした理由は、動画と静止画が撮れる機能の使い方を模索したからだ。
当たり前の記録用としてだったり、景色を撮ったりする以外の提案は、結局は出来ないままだったが、自分の声や同伴者の声、自然の音などが記録できるので、その辺りを有効利用することで『PowerShot GOLF』でなければダメという強い理由が生まれるのだと思う。

『PowerShot GOLF』は、歴史的な名器として語り継がれる距離計である。
今まで市場にあった距離計も、距離を測定する上では問題なく使用できた。でも、それは『PowerShot GOLF』前だから我慢できたのだ。

ホンモノを知ってしまうと、今までの「普通」が我慢の連続に変わってしまうことは、ゴルフのアイテムでは時々起きるものだが、距離計では初めて感じた。

距離計はあくまでもアクセサリーであり、ゴルフのプレーに直接は関係ないから、優秀だからという理由で高額な機種を買うつもりはない、という考え方のゴルファーもいる。その考えを否定する気はない。余計なお世話だが、『PowerShot GOLF』に触らないことをオススメする。

『PowerShot GOLF』は、そういう考え方を変えてしまうほどのインパクトがあり、異次元の高性能を発揮する。
『PowerShot GOLF』か、『PowerShot GOLF』以外か。そういう時代が来たのである。

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篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。