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体の「上と下」バラバラに動く? 頑固なスライスを胸郭のトレーニングで直す!

みんなの胸郭コンディショニング【第7回】

2024/08/10 ゴルフトゥデイ 編集部

プロのスイングを見てマネしたいと思う切り返しのタイミングや「間」。これも胸郭の動きが作り出している。

みやざわ整骨院院長・ツアーコーチ兼プロトレーナーの宮澤大助氏が提唱する「THPソリューション」。胸椎と骨盤のバランスを整えることでゴルフの上達を促す。「胸郭トレーニング」であの嫌なボールが出なくなる?

GOLF TODAY本誌 No.626 80ページより
写真/相田克己 モデル/宮澤祐助プロ

体の「上と下」バラバラに動く? 頑固なスライスを胸郭のトレーニングで直す!

「胸腰椎移行部」を意識してみよう

一生懸命努力しても直ることのない、あの頑固なスライスも胸郭の柔軟性が衰えていることが原因かもしれないと宮澤氏。

「胸椎の12番目の骨と腰椎の最初の骨の部分、これを『胸腰椎移行部』といいます。切り返しでこの部分からスタートすると下半身から動き出すことができ、クラブの軌道もアウトサイドインになりません。ここが独立して動かずに肋骨がついてきてしまうと、腰椎と胸椎が一緒に回転してしまうのでクラブ軌道はアウトサイドインに動くしかなくなります」(宮澤氏)

スライスを誘発するアウトサイドインの軌道は腕力に頼ったスイングをしていたり、上半身の力だけで打っていたりするだけでなく、胸郭の動きが悪いことも原因だった。

「わかりやすいことにヒジの高さの部分に『胸腰椎移行部』があります。意識するため、ここにゴムのバンドなどを装着しましょう。こうすることで意識がゴムバンドに行き支点ができます。支点が意識できると、いままで動いていなかったものが動くようになります」(宮澤氏)

この状態でシャドースイングをしてトップの形を作ったら、ゴムバンドの部分から上はトップの形に置き去りにして、ゴムバンドの部分から切り返すようにすると胸椎と腰椎がバラバラに動いてくれるようになるという。

「さらに動きをよくするには、ゴムバンドを付けたまま、ヒジの高さでタオルなどを持って体を左右にヒネります。ゴムバンドから上の部分と下の部分がバラバラに動くようイメージして体をヒネってください。タオルの高さが変わったり上半身に下半身がついてきたりしてはいけません。つかんでいるタオルの長さが変わってもいけません」(宮澤氏)

これはターゲットラインを意識して骨盤と胸郭の正しい動かし方を覚えるドリル。悪い動きは手元が浮いたり体側が伸びきってしまいます。

「タオルの位置はあくまでもヒジの高さにキープして、この運動をするのが大事です。1日10回くらいで構いません。それでもきついと思います。簡単そうに見えても支点を設けて体を動かすことは、思っているより負荷がかかるのです」(宮澤氏)。

スライスを直す胸郭トレーニング

体のヒジの高さにヒモかゴムバンドを装着し意識を集中。ヒジを直角に曲げてタオルを張って持つ。アドレスの姿勢を作り、ゴムバンドの部分から体が分離するイメージでおヘソを左右に10回ヒネる。
体のヒジの高さにヒモかゴムバンドを装着し意識を集中。ヒジを直角に曲げてタオルを張って持つ。アドレスの姿勢を作り、ゴムバンドの部分から体が分離するイメージでおヘソを左右に10回ヒネる。
タオルを持つ手が傾いたり、上半身と下半身が一緒に動くのはNG。
タオルを持つ手が傾いたり、上半身と下半身が一緒に動くのはNG。
肋骨の動きをよりよくするエクササイズも。深呼吸を、息を吸ったときに胸に空気が入って肋骨が引き上がるのをイメージしながら行う。肋骨、胸郭が引き上がるイメージを強く持つこと。
肋骨の動きをよりよくするエクササイズも。深呼吸を、息を吸ったときに胸に空気が入って肋骨が引き上がるのをイメージしながら行う。肋骨、胸郭が引き上がるイメージを強く持つこと。

宮澤大助

宮澤大助

治療家・プロコーチ
牧野裕、芹澤大介や女子プロ、野球選手からJリーガー・相撲力士と様々な競技のプロ選手達の治療からトレーニングを指導。

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