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大きな振りはメリット少なめ? 右手主体の「ホーガン流サイドスロー」で目指す自然なコンパクトスイング

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第6回】

2024/10/02 ゴルフトゥデイ 編集部

GOLF TODAY本誌 No.628/121~125ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ
取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫

右ヒジ支点の感覚でクラブをオンプレーンに

(左)シャフトを立てるイメージで振り上げるニック・プライス。クラブが軽く感じられ、スムーズに動かしやすい。右ヒジは絞り込まず、叩けるトップをイメージして折りたたんでいく。(中)軽いヒールアップで左ヒザ
(左)シャフトを立てるイメージで振り上げるニック・プライス。クラブが軽く感じられ、スムーズに動かしやすい。右ヒジは絞り込まず、叩けるトップをイメージして折りたたんでいく。(中)軽いヒールアップで左ヒザを前方に出し、切り返しで踏み込む体勢を整える。ヒザは左右ではなく、前後に動かすイメージでボディターンを促している。(右)左足の踏み込みと同時に、右ヒジをタックインしてシャフトを寝かし、理想的なスイングプレーンに乗せる。ヘッド軌道は、右手で叩くイメージで最短ルートを描くようになる。

右手の感性はシンプル動作に落とし込む

ラリー・ネルソンは右手をおとなしくさせる左腕リードでスイングを完成させたが、デビッド・レッドベターに師事し、全英オープン1勝、全米プロ2勝を挙げたニック・プライスは真逆、と森プロ。

「基礎練習ではもっぱら右手だけでアイアンを打ち、右手主導で安定感抜群のオンプレーンスイングを極めました。テンポの速さも、クラブの動きがシンプルな証拠。

器用な右手(利き手)は、無意識にインパクトで合わせるような動きになりやすく、そのためショットのバラツキやミスの原因になりがち。それで〝右手を使うな〟というレッスンも多いわけですが、テニスや卓球など、片手で打面コントロールする球技は当然利き手を生かしています。ゴルフだけ別というのはおかしい」

右手を使わないようにするよりも、右手の正しいシンプルな動かし方を覚えるほうが、上達が早まる可能性も高いという。

インパクト直後に右腕が伸び切るプライス。このリリースから逆算して、シンプルに叩ける反復性の高いスイングを完成させた。
インパクト直後に右腕が伸び切るプライス。このリリースから逆算して、シンプルに叩ける反復性の高いスイングを完成させた。

左腕をかわさないと右手がこねる動きに

グリップエンドを支点にヘッドを走らせようとすると、右ヒジが外れて右手でこねる動きになりやすい(下)。左腕をかわし、グリップエンドをたぐり込むから右手で叩いていける(上)。

グリップエンドを支点にヘッドを走らせようとすると、右ヒジが外れて右手でこねる動きになりやすい(下)。左腕をかわし、グリップエンドをたぐり込むから右手で叩いていける(上)。

右手主導を邪魔しないカラダの動きとは?

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