PGAツアーでは、コンビネーション式のアイアンセッティングが多数派
PGAツアーの選手で、アイアンをコンボセットにしていない人は1~2割しかいません。ほぼ80%以上の選手が、アイアンをコンボセットにして使っています。
メーカーの直営店などに行くとコンボ式が作れたりもするし、自分で買い足したりしてコンボ式にする方法もあるし。いろいろな作り方があるにせよ、コンボアイアンは「ぜひ試して欲しい」ということが大前提にあります。
ヘッドはコンボしても、シャフトはそろえるのが◎
そのときに一つ目の注意点として“ヘッドも違う・シャフトも違う”になってしまうと、アイアンセットとして考えたときにタイミングがズレやすいとか、番手の間でどっちを打とうかなとなったときに使いにくくなっちゃうでしょう。コンボセットでも、できたら同じシャフトでそろえたほうが使いやすいと思います。
もう一つは“上の番手”をやさしくしようとして中空アイアンにしたとき。中空ってフェース面を薄く作れて弾きが良くなり初速が出やすくなるので、ロフトのピッチをキレイに並べても飛び過ぎてしまうケースもあります。そこを「飛び過ぎるのはOK」と考えるのか「アイアンの飛距離ピッチをそろえたい」とするかは検討したほうがいいでしょう。
“ロフト”と“狙い”を考えて、モデル違いを組み合わせる
ポイントはロフトです。現状では7Iといっても、ロフトが25度より立ってるモノから33~34度と寝ているモノまであり、同じ番手でも10度以上の開きがあります。なので、アイアンをコンボするときに「○番」(番手)という見方ではなくて、ロフトとクラブ長さの関係を踏まえながら、あくまで「ロフト」で検討しましょう。
と同時に、コンボを作るときのポイントとして「やさしさが欲しい」といっても、どんなやさしさを求めるのかも検討してもらいたいです。ミスヒットの寛容性なのか、球の上がりやすさなのか、つかまりやすさなのか、飛距離なのか。それによって、どういうヘッド構造のモデルを選べばいいか考えればいいのではないでしょうか。
たとえば、HSが速い人で球の高さとミスの寛容性を求めるのなら、中空のヘッドが候補に挙がってくるでしょう。逆に、HSが速くない人でロングアイアンの代わりを求めるのなら、ポケットキャビティなどソール幅が広いモノのほうが、重心が深めで球が上がりやすくなるでしょう。
このように「ロフトと狙い」をしっかり考えて、コンボ式にして欲しいです。
コンボセットを視野に入れてクラブを開発するメーカーも
ブリヂストンの「241CB」と「242CB+」は、ロフト(4I~7I)が1度しか違わず、ヘッドのデザインを似たように作っているのは、コンボのしやすさを考えているのでしょう。
そのようにメーカー側も「コンボを作りやすいモデル」を提唱してくれているので、実戦向きなアイアンを使ってもらいたいです。そういったアイアンの組み替え方は、自由な発想で「こうやっちゃいけない」って決めつけずにトライしてみましょう。
鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。




