2つの飛ばし方、あなたはどっち? 顔が動かない人は「上下」、動く人は「回転」で飛距離アップ!
新連載!合田洋&西田幸一「天下御免のレッスン問答」
Gスタジオ茅場町を舞台に2人のプロによるレッスントークが始まる。
ゴルフが文献に初めて登場するのは、1457年にスコットランドのジェームス2世が出したゴルフ禁止令です。ゴルフに興じるあまり、貴族や諸侯たちが政治や国を守るための弓術の鍛錬を放りだしてしまうという理由で、この禁止令は出されたと伝わっています。つまりゴルフは、この頃すでにスコットランドの国民的スポーツになっていたと考えられますが、何より、それほど以前よりゴルフというスポーツに魅入られる人が多かったことと、それが現代まで連綿と続いているということが興味深いのではないでしょうか。ゴルフが競技である以上、大昔であっても上手くなるための練習をしただろうし、ひょっとすると熟達者によるレッスンなども行われていたかもしれません。そんなゴルフの、若手ツアープロ・西田幸一と爺様レッスンプロ・合田洋による「レッスン問答」です。
特効薬を求めるアマチュアにプロは何て答えている?
西田:アマチュアの方を教えると、時々「飛ばすための特効薬を処方して欲しい」という要望を受けるんですが、そんなとき合田プロはどうレッスンしていますか?
合田:そうだな。スイングが良くなれば必然的に飛ぶようになります、と答えてるね。
西田:特効薬が欲しいっていう場合の話なんです……。
合田:逆に西田ならなんて答える? これはレッスンしてると必ずと言っていいほど要求されることだからね。
西田:特効薬と言われると核心の話になってしまいます。ようは、背骨と手元という2つの回転軸を使ってヘッドスピードを上げる方法のレクチャーになります。多くのアマチュアの方はインパクト以降に道具を上手く使えていないですから。
合田:なるほど。軸を中心にフォローに向かってクラブが「加速リリース」される動作をレクチャーするわけか。しかし動作を起こすわけだから、身体的反応は人それぞれで、そこを指導するのは難しいんじゃないのかな?
西田:僕の経験では、動作のタイプは二つに分かれます。①顔(頭ではない)が動かないタイプ→ヒザを使った上下運動(ブランコを漕ぐような動作)を入れる。
②背骨軸に移動がある(顔が動く)タイプ→切り返しで左足をアウトステップさせる動作を敢えてレクチャーする。ヒザの向きとツマ先の向きは比例するので、左足のツマ先を閉じてアドレスすることも有効です。ともあれインパクト以降にヘッドが加速されるようレッスンしていくと思います。
合田:良い回答だね。飛距離を上げるためには、インパクト以後のヘッドスピードが減退しないことは大切。西田はレッスンプロとしても、とても勉強熱心だと思うよ。
【ゴルフ天の声】
西田プロの話は飛距離に悩むアマチュアにとってとても意味のある話! 一言で言えば、力の入れどころと抜きどころが大切ということ。ユルユルでは駄目、力みすぎても駄目。身体の中心に向かってクラブヘッドを引き続ける力を向心力と言うが、その向心力が強くなればなるほど円を描こうとするヘッドの遠心力は強くなる。また西田プロが①で言った「ブランコを漕ぐ動き」というのは励振力(れいしんりょく)と言って、飛距離を上げるために重要なファクターとも言えるのだ!
合田洋(左)1984年プロ入り。1994年日本プロゴルフ選手権優勝。近年はティーチングプロとしてもアマチュアの悩みに答え続ける。
西田幸一(右)2016年プロテスト合格。ツアープロを経て今年から本格的に「Gスタジオ茅場町」にてレッスン活動を開始。福岡県生まれ。
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