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芝が薄いライからのアプローチは番手選びが重要! バウンスの強いウェッジは要注意【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.46

2024/12/03 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

これから春先にかけての季節はゴルフ場の芝が枯れ、特にグリーン周りでは地面が露出したところが出てきます。今回のよくある質問は、そんな状況での対処法です。

まずはパターを考える。FWやUTを使うのも有効

90切りを目指すDさん(40歳)がそんな状況で使うクラブはロフト56度のウェッジですが、決まって出るのはトップ。ソールが地面に弾かれてトップになるそうです。また、それを防ごうとボールを右に置いて打ったところ、今度は距離感がまったく合わずオーバーばかりということでした。

勝又優美
バウンスが多いウェッジは硬い地面に跳ね返されてリーディングエッジがうまく入らない。かといって右に置いたボールをハンドファーストに打つと距離感が出ない。

結論から言うと、このようなライでは、絶対にボールを上げなければいけない時を除いてウェッジを使うべきではありません。バウンスがあるウェッジはヘッドの入射角が緩やかでも地面に弾かれます。かといって上から鋭角に入れたらDさんのようになりますからこの選択もできないのです。

そうなると必然的に浅い入射角度で打てるクラブを選ぶか、そのような打ち方を選択するしか道がありません。

そこでまず考えていただきたいのはパターで打てないか。パターなら条件に合った打ち方が誰でも簡単にできます。フェアウェイウッドやユーティリティも選択肢のひとつ。クラブを短く持ってパターのように振れば、小さな振り幅でもフェースの反発力があるので結構転がってくれます。

勝又優美
まずはパターを使えないか考える。FWやUT使っても寄せられる。

パター、FW、UTでうまく打てないようならミドルアイアンがいいでしょう。この場合はクラブをパターのように吊って持ち、ボールに近づいてアドレスします。こう構えると自然とヘッドのヒール側が上がり、トゥ側だけが接地する格好になりますが、それでOK。パターと同じようにストロークすればボールはしっかり転がります。トゥ側しか地面に触れませんからダフる心配もありません。ただ、意外とボールが上がるので、長い距離を打つケースでは振り幅を大きめにとるか、大きめの番手を使いましょう。

勝又優美
アイアンを使ってパターのように打つこともできる。クラブを短く握り、吊るように構えでフェースのトゥ側でヒットする。
勝又優美

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かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。