1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. 飛距離
  4. いまどきの飛ばしは「三軸スイング」!? 腰から下は二軸で上体は背骨中心の一軸ってどういうこと!【飛ばしてなんぼ!】

いまどきの飛ばしは「三軸スイング」!? 腰から下は二軸で上体は背骨中心の一軸ってどういうこと!【飛ばしてなんぼ!】

ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす! VOL.15

2024/12/23 ゴルフサプリ編集部

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第15回は飛ばしのスイング軸についてのアドバイス。「カラダの回転軸をどこでイメージするかでスイングが全然違ってくるんです」と小池。スイング軸って分かるようで案外分かりにくい!?

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター

左右の股関節に軸をイメージするとカラダの回転がスムーズにいく

背骨だけをスイング軸と考えるとエラーが生じやすい点に注意

ゴルフのスイングはカラダの回転運動といえますから、回転のセンターとなる軸が存在します。それがスイング軸というわけです。

カラダのどこにスイング軸をイメージするのがいいかといえば、背骨です。後頭部から背骨を通じてお尻まで貫いているカラダの後ろ側の軸を意識することでスムーズに回転しやすくなります。

バックスイングで上体が右に流れると、その反動でダウンスイング以降では上体が左に流れてしまいます。元に戻そうとするアジャストの動きが生じ、カラダの回転軸が左右に大きくブレて様々なミスショットを引き起こします。

ところが背骨を動かさないでカラダを回そうとしても、軸ブレを起こしやすいので注意してください。

その典型がバックスイングで頭が左足側にズレて、ダウンスイング以降は頭が右足側にズレてしまうパターンです。リバースピボットといわれる逆体重移動の動きとなり、パワー効率が低下して遠くに飛ばせません。

クラブを持たずに両腕を胸の前で組み、アドレスの前傾姿勢を作り、胸を左右に回してみましょう。バックスイングで胸を右に90度、フィニッシュでは胸が目標方向を向くまでフルターンします。

左右の体重移動と連動して胸をスムーズに回したとき、カラダのどこに回転軸を感じるでしょうか? それが飛ばしのスイング軸のヒントとなります。

上体が左右に流れるとカラダの回転が歪んでミスショットとなる。
上体が左右に流れるとカラダの回転が歪んでミスショットとなる。
背骨だけに軸をイメージしてもリバースピボットになりやすいので注意。
背骨だけに軸をイメージしてもリバースピボットになりやすいので注意。
両腕を胸の前で組み、胸を左右に回してみよう。回転がスムーズなら背骨に軸を感じられる。
両腕を胸の前で組み、胸を左右に回してみよう。回転がスムーズなら背骨に軸を感じられる。

下半身が二軸の動きをすれば上体の一軸をキープしやすくなる

基本のスイング軸は背骨ですが、バックスイングでは右腰に軸をイメージするのがベターでしょう。右の股関節を軸と考えるのです。

右股関節を軸にして右足に体重を乗せていけばカラダの捻転が深くなり、飛ばしのパワーが十分にたくわえられます。

そしてダウンスイング以降は左股関節を軸として体重を左足に乗せていき、フィニッシュへとカラダをフル回転しましょう。

とくれば、「じゃ二軸でいいの?」と思いますよね。でも二軸スイングというと、ちょっと語弊があるような気もしますので、私としては「三軸」と考えたいです。腰から下は二軸で、上体は一軸というイメージです。

背骨に軸を意識することが大事ですが、左右の股関節にも軸を意識するのも同じくらい大事だということです。

スイング全体の軸は首の後ろ側と背骨の部分です。ちょっと難しい表現をすれば腰を境にしてカラダの上と下を分離し、下半身が二軸の動きをすれば上体は背骨を中心とした一軸の動きがしやすい。

下の二軸は上の一軸をフォローする役目を負っている。そんな具合に考えて頂きたいと思います。

顔はカラダの回転に同調して一緒に回ってもOK。顔を無理に止めないようにすれば後頭部側の背骨をキープしやすくなります。顔を下に向けて止めたままでは後頭部や背骨がズレやすくなるのでNGです。

飛ばしのスイング軸は基本的にカラダの後ろ側にあることを忘れないでください。

バックスイングでは右の股関節にも軸をイメージしよう。
バックスイングでは右の股関節にも軸をイメージしよう。
体重が右に乗りやすく捻転が深くなる。回転と連動して顔が右に回ってもOK。
体重が右に乗りやすく捻転が深くなる。回転と連動して顔が右に回ってもOK。
ダウンスイング以降は左股関節に軸を意識するのがポイント。
ダウンスイング以降は左股関節に軸を意識するのがポイント。
体重が左足に乗ってフィニッシュまでしっかりと振り切れて遠くまで飛ばせる。
体重が左足に乗ってフィニッシュまでしっかりと振り切れて遠くまで飛ばせる。
腰から下が二軸の動きをすれば上体は背骨を中心とした回転動作となる。
腰から下が二軸の動きをすれば上体は背骨を中心とした回転動作となる。


ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす!

 シリーズ一覧へ

こいけ・しょうじ

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。