アプローチの距離感が出ない人は握りを変えてみては? パット感覚で寄せるパームグリップに! 【中井学のアプローチ】
残り30ヤードから2つで上がる!ショートゲームのコツを中井学がレッスン(13)
アプローチの距離感が出ないと困っているなら、右手のひらの感覚を活かしてパットのように打てるパームグリップを試してみてはどうだろう? 中井学が詳しくレッスンします。
写真/相田克己 協力/こだまゴルフクラブ
アプローチはいかにパットに近づけるかが寄せるポイント
アプローチでは距離感が重要ですが、距離感を出すにはフィーリングが欠かせません。ピッチショット、ピッチ&ラン、ランニングなど、どんな寄せ方をするにしても「ここに落としてこう転がす」といったイメージは感覚によって出てくるものだからです。
フィーリングはどこで出してもいいですが、多くの人は手が一番出やすいと思います。もっと細かく言えば右手のひらです。そこでおすすめなのが“アプローチグリップ”。フィンガーグリップでショットを打っていたら、ちょっと趣向を変えてパームグリップにしてみてください。
パームグリップとは手のひらでクラブを握るスタイル。この場合、左手はパターと同じように手首を伸ばした状態でクラブを持ちます。右手も指に掛けず手のひら側に当てて持つ。このグリップで構えると、ややアップライトのアドレスになります。必然的にボールの近くに立つことになるため、ソールが地面にペタッとつかず、ヒール側がわずかに上がります。パームで持つことで結果的にこうなります。
このスタイルで打つと、右手(利き手)のひらとフェース面がリンクするので右手(利き手)の感覚を生かすことができます。さらに言えば、ロングパットの距離感で打てばいい。構えがアップライトになり、右手のひらとフェースがリンクするのはパットと同じだからです。
パームで持つと、フェースの芯でボールをとらえられませんが、まさにそれが狙い。アマチュアの方はショットの延長でフェースの芯に当てようとします。でも、実のところその方が距離感は出しづらい。まして芯に当たる確率が低いアベレージゴルファーはなおさらです。
アプローチはいかにパットに近づけるかが寄せるポイントだと私は思います。毎回条件が変わるパットの距離感は、それこそフィーリング頼り。パームで持ち、アプローチの感覚をパットに近づければパットのタッチも合ってくるので一石二鳥なんです。
ちなみに、グローブを外してパッティングしている人は、アプローチでもグローブを外すとフィーリングが出やすくなります。グローブを外すだけで感じが出る人もいるのでやってみてください。
レッスン:中井学
なかい・がく/1972年4月14日生まれ、大阪府出身。2003年からプロコーチとして活動し、数多くのツアープロの初優勝に貢献。40歳を過ぎてからプロテスト合格を果たし、トーナメント出場。アマチュアレッスンにも定評があり、YouTubeの「中井学ゴルフチャンネル」では登録者約25万人の実績を持つ。
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