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「高さで止めるアプローチ」は打ち方よりも構え方が重要! 球が上がる条件をアドレスで整える

スコアが5打よくなる! 藤田寛之が教える寄るアプローチの極意 第9回

2025/01/12 ゴルフトゥデイ 編集部

より高い球を打つ秘訣

バックスイングよりもフォロースルーを大きくする!

本番は打ち急がずに自分のリズムでゆったり大きく振ることが大切。
本番は打ち急がずに自分のリズムでゆったり大きく振ることが大切。

インパクトを緩めない

バックスイングよりもフォロースルーを大きくする意識を持てば、ヘッドが加速しインパクトが緩まない。球がより高く上がり、ライン(方向性)も出しやすくなる。
バックスイングよりもフォロースルーを大きくする意識を持てば、ヘッドが加速しインパクトが緩まない。球がより高く上がり、ライン(方向性)も出しやすくなる。

極意3 クラブを振る方向を工夫する

スタンスのラインと目標方向のラインとの三角形の幅の中でクラブを振る方向を工夫しよう。
スタンスのラインと目標方向のラインとの三角形の幅の中でクラブを振る方向を工夫しよう。
三角形の幅からクラブが外に出るのはNG。極端なカット打ちになると、方向性が悪くなりショットがバラついてしまう。
三角形の幅からクラブが外に出るのはNG。極端なカット打ちになると、方向性が悪くなりショットがバラついてしまう。

スタンスに沿って振らなくてもOK

高い球を打つには大きなスイングが不可欠ですが、球が飛び過ぎることを怖がりインパクトを緩めてしまう人がいます。球が高く上がるアドレス、言いかえると、球が飛ばないアドレスを作っているのですから、大きく振っても大丈夫。怖がらずにリズムよく振り抜きましょう。

私の場合、バックスイングよりもフォロースルーを大きくします。こうすると球が高く上がりやすくなり、インパクトが緩みません。仮にピンまで20~30ヤードの距離でも、フォロースルーを高く大きく取るとより高く上がります。

また、高い球はフェースとスタンスを開くので、方向性が低下し、ショットがバラつく傾向があります。構えた時のスタンスのライン(体の向き)に沿って振るのが自然でミート率が高くなりますが、これでは真っすぐ飛ばないという人は目標方向に振ってもかまいません。スタンスのラインと目標方向のラインとの三角形の幅の中で、自分が一番気持ちよく、かつ方向性がよくなるスイングを見つけましょう。

もう一つ大事なのは、スイングの最下点を確認することです。高い球はクラブが最下点を過ぎてからインパクトすることが絶対条件。最下点の手前でインパクトしていては、どんなテクニックを使っても高く上がりません。素振りをして最下点を確認し、ボール位置がその左(目標方向側)になるようにアドレスを調整しましょう。

スイングの最下点を確認する

最下点でインパクトしても高く上がるが、ボール位置をその左(目標方向側)にしたほうがより高く上がる。自分のスイングの最下点を理解し、それを一定にする訓練が上達には欠かせない。
最下点でインパクトしても高く上がるが、ボール位置をその左(目標方向側)にしたほうがより高く上がる。自分のスイングの最下点を理解し、それを一定にする訓練が上達には欠かせない。

すくい打ちは厳禁

高く上げようとして球をすくい上げる(持ち上げる)と、右足に体重が残ったり体が右に傾いたりして、あらゆるミスが出てしまう。
高く上げようとして球をすくい上げる(持ち上げる)と、右足に体重が残ったり体が右に傾いたりして、あらゆるミスが出てしまう。




藤田寛之

藤田寛之
ふじた・ひろゆき
(葛城ゴルフ倶楽部)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。レギュラーツアー18勝、シニアツアー3勝。2012年は年間4勝を挙げ、43歳にして初の賞金王に輝いた。23年は日本シニアオープン優勝。リカバリー率1位を4回も獲得している「寄せの達人」。