【今年こそ100を切る!】が目標なら「ハーフスイング」をやれば間違いなし!
石井良介のゴルフ・すべらない話:第57回
2025年こそ100を切る!! そんな目標を立てているゴルファーのために、目標実現の可能性を高める秘訣を石井良介がアドバイス。ゴルフの“打ち初め”から活用できるアドバイスなので、ぜひ参考に!
グリーン方向に打てればショットは全て100点です
100切りが目標の方はハーフスイングをやってください。全番手ハーフスイングで狙ったところに打つのが課題です。難しければクォータースイングでもいい。クォーター→ハーフ→スリークォーターとスイングサイズを変えながら、ひたすら“ピッチャーライナー”を打ちましょう。これができるようになれば100は切れるはず。自信をもってコースに行ってください。
ラウンドになったら、ティショットはラフでも林でもいいですから次打がグリーン方向に打てるところに運びましょう。当たった時に200ヤード以上と飛ぶとしても180ヤード打てばOKです。飛距離は不要なのでOBや深い林にだけは打たないように、練習でやったピッチャーライナー作戦で臨んでください。
パー4の2打目はグリーンに乗せる必要はないので、グリーンから50ヤードくらいのエリアにボールを放り込みましょう。50ヤード以内からはどんな形でもいいので頑張って乗せる。ウエッジでグリーンに向かってピッチャーライナーを打てば乗りますし、転がして乗る状況ならパターでいい。乗って2パットでボギー。乗らなくても寄せワンが取れればボギーです。
もちろん全ホールボギーは無理ですが、9ホールボギーで上がれれば、残り9ホールはダボでもトータル99です。ティショットではなるべく前に進み、2打目でグリーンの近くに行き、アプローチは乗せる。パットは距離感を合わせることに集中して2パットで上がる。18ホールこの姿勢を貫けば100はおろか90も切れる可能性があります。というのも、ゴルフでは100切り、90切りの人もやることにあまり変わりはないから。基本の完成度が高くすることで次の目標をクリアできるからです。
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ラウンドでは置かれている状況下で起こりそうなこと、それに対して自分ができることを確認し、少ない手数当該ホールを上がることを考えましょう。ミスは誰にもありますが、スコアがまとまらない人は何の手も打たないので、必ず立ち止まってプランを考える。プラン通りにいかなくても経験則として後々役に立ちます。
ショットを打った瞬間に、目標に対して自分が優勢か劣勢かを考えることもやってください。例えばティショットを打ったらボギーの確率がどれくらい、ダボのリスクがどれくらいになった、という具合にです。言っておきますが、その判断は結果に対してだけすること。ティショットでフェアウェイキープしたのに「飛ばなかったからダメ」とか考えない。それでパーやボギーの確率が下がったかわけではないですから100点です。ラウンドは結果が全て。気持ちよく取ったパーも泥臭いパーもパーはパー。スコアに直結するかだけが判断基準です。
最後にクラブについてですが、必要最小限の番手で回った方が100は切りやすいと思います。極端な話、8番アイアンとピッチングウェッジ(以下PW)とパターがあればいい。8番で130~140ヤード打てると、ティショットから2回続けて8番を打てば260~280ヤード進めてパー4のボギーオンが見えてきます。130~140ヤード残ったらもう1回8番。それ以下ならPWでいい。ダボがいくつかあっても問題ありません。
僕は7番アイアン、PW、サンドウェッジ、パターの4本で初めて100を切りました。7番ならティショットでOBはないし、2打目で迷うこともありません。グリーンを狙う段階になった時にはじめて、どう打つか、どのクラブで使うかを考えるのでシンプル。あとはグリーンに乗せ全力でボギーを取りにいくだけです。
こうすると、例えば「手持ちのクラブだと、そこに打ったら寄せられない」というように、次打を考えてボールを運ぶようになります。また、同じ番手で距離を打ち分けるなど1つの番手でできることが増えていきます。練習でやったクォーターからスリークォーターのスイングが生きるのです。
決まったクラブだけ使う前提なら、その番手だけ練習してもいいでしょう。たくさん打っていれば、ラウンドでも緊張せずに打てるはず。さらには、それが得意なクラブになってスコアメイクの中心的役割を担うようになるかもしれません。最後にひとつ。ボールをなくさないように。最後まで1つもなくさなければ朗報がもたらされますよ!
石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。
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