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ユーティリティなら簡単? 緩やかなツマ先上がりの斜面から思い通りに打つコツ教えます【吉本舞のFW&UTレッスン】

吉本舞がコーチ スコアメイクの万能クラブFW&UTの使いこなしテク教えちゃいます! VOL.9

2025/02/12 ゴルフトゥデイ 編集部

緩やかな傾斜地であればFWやUTも使える。今回は簡単そうに見えて意外に難しいツマ先上がりでナイスショットを打つコツをレッスン。「ミスしない一番のポイントは距離を欲張らないことですよ」と吉本舞コーチ。

GOLF TODAY本誌 No.632/96~97ページより
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/東京ゴルフスタジオ

UTを短く持ってコンパクトに振ればナイスショット!

FWより短いUTが断然有利
FWでもいいが、UTのほうがシャフトが短い上にさらに短く持てるので違和感なく振れてナイスショットが打ちやすい。

ココに注意!

クラブを長く持たない

クラブを長く持つとボールから離れて立ちやすく、前傾が深くなる(左)。ダウンスイングで上体が起き、クラブが早く落ちて手前をダフりやすい(右)。
クラブを長く持つとボールから離れて立ちやすく、前傾が深くなる(左)。ダウンスイングで上体が起き、クラブが早く落ちて手前をダフりやすい(右)。

前傾角度を浅くすればスイングしやすい
ボールとカラダの間隔に気を配り、クラブがスムーズに振り抜ける体勢で構えることが大事。

最初に直立の姿勢でクラブを短く持ち、それからアドレスを作ろう(上)。クラブヘッドが地面につくまで上体を前傾する。カラダの向きは目標より少し右(下)。
最初に直立の姿勢でクラブを短く持ち、それからアドレスを作ろう(上)。クラブヘッドが地面につくまで上体を前傾する。カラダの向きは目標より少し右(下)。

スイングはコンパクトでも手首を柔らかく使って振る意識を持とう

ボールの場所に立ったとき、「ちょっと傾斜がきついな」と感じたらグリーンまでが遠くても8~9番アイアンなど短いクラブで打ちましょう。残りの距離で使うクラブを決めないで、ミスを最小限に抑えるマネジメントを心がけるのはどの傾斜地でも大切です。

傾斜が緩やかならFWやUTも十分に使えるけれど、ツマ先上がりの場合はUTがオススメです。残りの距離が長いとFWで打ちたくなるかもしれませんが、この状況ではクラブを短く持って前傾角度を浅くして構えるのが条件。FWよりもUTのほうがシャフトが短いため、クラブを短く持ちやすくて違和感なくスイングできることと思います。

ボールは少し左に飛びやすいので目標を右寄りに設定します。グリーンの右端を狙って打つという感覚でOKです。クラブを長く持つとアドレスの前傾姿勢が深くなり、大ダフリなどのミスが出やすいので避けること。

スイングの振り幅と力感はフルショットの6~7割くらいに抑えてコンパクトに振りましょう。トップとフィニッシュの両手のポジションは高くても肩くらいまで。コンパクトに振るといって手首を固めてはいけません。手首を柔軟に使って、クラブヘッドで円弧を形成するつもりでスイングするのがナイスショットの決め手です。打つ前の素振りでリハーサルして、感じをつかんでおくといいですよ。

ショット前に肩の高さで素振りしよう
小さめの振り幅でも手首を稼働させることが大事。打つ前の素振りで感じをつかんでおくといい。

目標に対して少し右向きの軌道をイメージしてスイング。
目標に対して少し右向きの軌道をイメージしてスイング。

スイング軌道は軽いインサイドアウト
ツマ先上がりは平地よりも軌道がフラットになるため、ドローを打つイメージがマッチしている。

バックスイングはクラブをインサイドに引いて低いトップへと上げていく。
バックスイングはクラブをインサイドに引いて低いトップへと上げていく。
吉本 舞

吉本 舞
佐賀県出身。USLPGA Teaching&club Professionalの資格を取得し、現在は森守洋が主宰する東京ゴルフスタジオで多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添った丁寧でわかりやすい指導で好評を得ている。