練習グリーンに持ち込むボールは3個までって知ってた? 意外と知られていないマナーとお約束
練習グリーンでのマナーとは?

ゴルフをする際、ルールとは別に、マナーやエチケットを守らなければいけないというのはご存じの通りですが、実は練習グリーンにも守るべきマナーやエチケットがあるのをご存じ? その中でも、「これは絶対に守るべき!」というものを、いくつか紹介しましょう。
プレーヤー全員が気持ち良く練習できる環境を維持しよう
ゴルフ場の中でも、クラブハウスに次いで人が集まる練習グリーン。みんなが気持ち良く練習できるようにするためにも、一人一人のマナーが大事になってきます。きちんと守っているかどうかチェックしてみてください。
●グリーンに持ち込むボールは3個までにする
グリーンには持ち込めるボールの数は決まっていません。ただ、1人のゴルファーが5個も6個も持ち込んで、カップに向かってポンポン打つと、カップ回りがボールだらけになってしまいます。“3個ぐらい”が常識的な数。4個以上は持ち込まないようにしましょう。
●人が練習している前を横切らない。
これは「ゴルフの」というよりも基本的なマナーです。ロングパットの練習をしている人がいても、後方を回り込むようにしましょう。
●人が練習をしているライン上に立たない
練習をするときは、他の人の練習の邪魔にならないところを見つけることが大事。当然、ライン上に立つのもNGです。
●カップの近くで練習を続けない
カップの近くで練習している人がいて、「やりづらいな」と思ったことがありませんか? 特に1mぐらいのところに立ってやられると、その人が気になって集中できないものです。自分が嫌だと思うことは、やらないこと。練習終わりに1m前後から1~2球カップインさせるという程度なら構いませんが、居続けるのはやめましょう。
●カップ周辺を踏まない
カップからボールを取り出すとき、カップ周辺を平気で踏む人がいますが、これはマナー違反。ラウンドでは注意している人もいるようですが、練習グリーンでもこのマナーをしっかり守りましょう。せめて30センチ前後(靴一足分)離れたところからボールを拾うようにしましょう。

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●1箇所で練習を続けない
ゴルファーの中には、1つの地点から練習を続ける人がいますが、長い時間芝を踏み続けると踏圧で芝が凹み、元に戻るのに時間がかかります。足幅分(10cm程度)でいいので、できるだけ足の位置はこまめに変えるようにしましょう。
●グリーン上で立ち話をしない
練習をしていると、「今日の調子はどう?」などと仲間に声をかけられて、そのまま立ち話、なんてこともよくあることではないでしょうか。複数の人が一箇所に集まり、しかもそこを踏み続けるというのは、芝にとってはかなりの負担になります。ラウンド前に会話を楽しむのはいいことですが、練習グリーンの外でやりましょう。
●アプローチの練習は“絶対”にしない
練習グリーンの入口に「アプローチ練習は禁止です」という看板が立っていることがありますが、表示があろうがなかろうが、アプローチ練習は御法度です。「ランニングアプローチならいいだろう」と思う人もいるかもしれませんが、ランニングでもピッチマークは付きます。練習グリーンはパッティングの練習をするためのもの。絶対にやらないようにしてください。
●練習器具を使うときは、人の邪魔にならないところで
最近は練習器具を使って練習する人も多いようですが、もし器具を使うならグリーンの端の方など人の邪魔にならないところにセッティングしましょう。また、練習器具を使うとどうしても1箇所でやりがちなので、面倒かもしれませんが、頻繁に場所を変えることも大事です。
●グリーン上でティーを刺したり、マークを置いて練習するのはOK
これは禁止事項ではなく、オススメの練習法。カップを狙って練習をしている人が多い場合は、グリーンの隅の方でティーを刺したり、マークを置いて練習をするといいでしょう。ティーやマークなら距離感をつかむ練習にもなります。ティーを刺すことに抵抗がある人もいるようですが、全く問題ないのでご安心を。
どうです? 知らないこともあったのでは? 練習グリーンはゴルファーの共有スペースなので、人の邪魔にならないように。また、みんなが気持ち良く練習できるように、できるだけ芝のことを考えて使うようにしましょう。

真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。