竹田麗央はフェードーボールをどう打っている? 『体の動きを止めずに左サイドに振り抜いています!』
教えて下さい! 飛ばしのヒント 進化する女子ツアーの技術! 竹田麗央
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JLPGAツアーで活躍する女子プロたちから飛ばしのヒントを教えてもらうシリーズ第1弾は、竹田麗央のフェードボール。2024シーズンに年間8勝を挙げたニューヒロインは、ドライバーショットにおいて何を大事にしているのか?
撮影/相田克己、圓岡紀夫、Getty images
ゴルフトゥデイ本誌No.632より
体の左に振り抜くことでつかまるフェードボールを打っています!(竹田)
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常に同じスイングリズムで振れる準備をしておく
竹田麗央がスイング中に最も気をつけているのは、常に同じリズムでクラブを振ることだ。そのために心がけているポイントがいくつかあるという。
「上体に余計な力が入ってしまうと、同じリズムでスイングできません。アドレスする際に、一度両肩をストーンと落とすような感じで脱力すると、スイング中も力が入りにくくなります」。
また、ショットが不調になったときは、好調時の動画をチェックするという。スイングリズムが速くなっているときは、ダウンスイングでの動きに異変があることに気がついた。
「上体が目標方向に突っ込む傾向があるので、そうならないように気をつけています」。
上体が突っ込めば、ミート率も下がる。24年はその動きをできるだけ抑えたことも大きいだろう。
さらに、フェードボールが持ち球の竹田にとって大切なのが、スイング軌道。シーズン終盤、思うような結果を残せなかった理由の一つに、フェードボールを打つ際、ボールに右回転がかからず、そのまま左サイドへ飛んで行ってしまうことが少なくなかったという。
「原因はスイング軌道にあったと思います。自分としては、体の左サイドにクラブを振り抜くように心がけていましたが、動画を観ると、少しアウトサイドに振り抜いていました」。
改めてアウトサイドインの軌道で振るようにした結果、ボールが左方向へ引っかかることはなくなった。
ただし、「体の動きが止まると、左に曲がる球が出るので、しっかりとフィニッシュまで振り切るようにしています」。その結果、ボールがつかまるフェードボールを打てるようになったという。
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初Vから脅威の年間8勝をマーク!
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竹田麗央
(たけだ・りお)Rio Takeda
2003年4月2日生まれ、熊本県出身。24年にツアー8勝を挙げて初の年間女王に輝く。ドライビングディスタンスでも1位となったが、単なる飛ばし屋ではなく、アイアンショットの正確性、ショートゲームも武器としている。25年は米女子ツアーを主戦場とするが、初の海外メジャー優勝が期待される。ヤマエグループ所属。