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石川遼は理想の軌道に乗せたいから「ゆっくり切り返してヘッドをコントロールしたい!」

男子ツアープロからの直コメからスイングを分析! 進化し続ける男子ツアーの技術!石川遼

2025/02/02 ゴルフサプリ編集部

石川遼

2024男子ツアーで活躍した選手の中から7人をピックアップして、自らのスイングのポイントについて語ってもらった言葉から、彼らの強さの秘密に迫るシリーズ。第1弾は石川遼。

ゴルフトゥデイ本誌No.632より

切り返しからフォローに向けて徐々に加速させる

石川遼

通算20勝目となる記念すべき優勝を2024年の三井住友V I S A太平洋マスターズで達成するなど、改めてその存在感の大きさを証明したシーズンとなった。2020年頃から取り組み始めたスイング改造がようやく結果として出始めたシーズンになったと言える。

「このままじゃ世界に通用しない」と2018年に米ツアーから撤退してきた頃からすでに目指すべきスイング像は描かれていたのかもしれない。

本格的に改造に取り組み始めてから4年もの歳月をかけてきたわけだが、見た目でわかるほど大きく変わった点はトップ。以前はアップライトだったものをフラットにチェンジ。コンパクトなトップにしたことでヘッドがシャローに入るようになった。この切り返しからダウンの動きに関して「理想とするダウンの軌道があってそこに戻すことが目的」だと話す。クラブの動きをいかにコントロールできるかを重視。その鍵を握っているのが切り返しをゆっくり静かに行うことだ。

LESSON POINT

自分がコントロールできる速さで練習することが大事

コンパクトなトップからシャローにヘッドを入れていくことで効率良く飛距離が出て安定性も増した。切り返しのタイミングを急がずゆっくり行うのがポイント。
コンパクトなトップからシャローにヘッドを入れていくことで効率良く飛距離が出て安定性も増した。切り返しのタイミングを急がずゆっくり行うのがポイント。

切り返すタイミングというものはプロにとって異なるが、石川の場合はゆっくり切り返すことを重視している。目的とするダウンスイングの軌道にクラブを乗せながら、徐々に加速させていく。また、スイング改造を行った際にも理想の動きができるスピードで行うことも大事なこと。トップがコンパクトになり、左右の体重移動も以前と比べて小さくなったことでシンプルで効率の高いスイングが完成したと言える。

石川遼

石川遼
(CASIO)RYO ISHIKAWA
1991年生まれ。埼玉県出身。2024年の三井住友VISA太平洋マスターズで通算20勝を達成。永久シードの25勝も現実味を帯びてきた。2023年シーズンの未勝利から考えると2024年の2勝は長い時間をかけて行ってきたスイング改造がようやく完成しようとしていることを意味する。見据える目線の先はもちろん世界だ。再び世界に挑戦するために改造に取り組んだスイングはこれからどう成熟していくのかが注目だ。


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