新作ドライバーの購入、その前に! 自分に合うシャフトを見つけて“買い替え成功率”を上げましょう
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第182回

自分にとってピッタリのシャフトの特徴・性能というのは、上達してもあまり変わることがない。でも、新作のゴルフクラブの標準・純正シャフトは、代が変わるたびにコロコロと変化する。ということは、そのヘッドや自分自身のパフォーマンスを最大限発揮できるシャフトで試打をができるわけではないということ。でも、もし『自分のシャフト』が決まっていて、そのシャフトで試打をすることができたなら? 「買い替えの成功率は格段に上がる」はず。自分に合ったシャフトを知ることのメリットについて、ゴルフライター・T島氏と大蔵ゴルフスタジオのフィッター・野倉氏が、語り合います。
自分にとってピッタリ、なシャフトはわかっていますか?
T島 ピン、テーラーメイド、キャロウェイ、コブラの新作ヘッドを全種類用意して、大蔵ゴルフスタジオの顧客限定でフィッティング会を開いたんだって?
野倉 そうです。3日間満員御礼でした。やはり皆さん、新作には興味津々なんですね。
T島 参加されたのは、大蔵ゴルフスタジオでフィッティング経験のある方々ということだよね? ということは、顔の好みとか、最適なシャフトもわかっていたんでしょ?
野倉 そうですね。皆さん、カルテのある方々です。
T島 じゃあ、フィッティングはスムーズだったんだろうね。シャフトがマッチしていないと、悲惨なことになるものね。最悪、空振りしちゃうこともあるし。
野倉 そうですね。その方にとって最適なシャフトでなければ、ヘッドのポテンシャルを引き出せませんからね。
T島 うん。シャフトをフィッティングすることで、ゴルファーのポテンシャルも引き出されると思っているのよ。そして、その引き出されたポテンシャルを活かすヘッドを見つけることで、最高の結果が得られる。
野倉 ご自身にとって、『このシャフト、苦手だな』と感じるシャフトで試打をしてもモヤモヤするだけですよね。
T島 新作ヘッドの試打に限らず、新しいヘッドを試す前に『自分にピッタリのシャフト』を知っておくことが大事だよね。じゃないと、使ってみたいと思っているヘッドが、自分にとってどんなパフォーマンスを発揮してくれるか正確に把握することができない。

ドライバー買い替えの成否を決める『純正シャフトガチャ』とは?
多くのゴルファーは純正シャフトのまま使うことを前提にクラブを購入する。これって普通のことだと思うけど……T島氏たちは違う...
最適シャフトがわかっていれば、ドライバーの買い替えは“リシャフトならぬリヘッド”になる
野倉 以前、T島さんは新作ドライバーが出たら、どんなヘッドか把握することだけでなく、標準シャフトが自分にとって合っているかどうかを確認することが大切だと話していましたよね。
T島 合わないシャフトで打っても、ヘッドの性能は活かせないし、ほとんどのドライバーはモデルが変わるたびに、シャフトの特徴も変わるからね。新しいモデルが出ても標準シャフトの特徴がほぼ変わらない、ピンみたいなメーカーもあるけどね。
野倉 新作ヘッドのフィッティング会に参加したお客様は、皆さん好みのシャフトで打っていただいたので、新作ヘッドの違いがよくわかると言っていただけました。
T島 そうそう。『自分のシャフト』が決まっている人にとっては、ドライバーを買い替えるというよりも“リヘッド”になるんだよね。
野倉 もう少しボールを上げたい、つかまえたいと思ったら、『自分のシャフト』で新作ヘッドを打ち比べて、理想の結果の出るヘッド見つければいいわけですから、とても効率が良いですよね。
T島 だから、シャフトが決まっている人たちの中には「ヘッドだけ売ってくれないかな」と思っている人が多いんじゃないかな。僕も含めて、新作ドライバーへの買い替えは、“リヘッド”なんだもん。だって、自分のシャフトはもう持ってるんだもん(笑)
野倉 そうですね。T島さんは、フェアウェイウッドとユーティリティを新調しましたけど、まさに“リヘッド”でしたよね。
T島 そうそう。ユーティリティはシャフトも変えたけど。フェアウェイウッドは“リヘッド”だったね。自分のシャフトが決まっているから、ヘッドを新調したことによるメリット、成功率が高いし、課題もクリアできちゃった。
中古クラブの“リヘッド”には注意が必要?
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