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稲見萌寧が2シーズンぶりの60台で首位と1打差発進 【アクサレディス 初日】

リーダーボード、久しぶりに稲見萌寧の名前が!(写真は「アクサレディス」初日 撮影/Getty Images)
日本女子ツアー「アクサレディス」初日、2020~21年シーズンの年間女王、稲見萌寧が4バーディ、1ボギーの69で回り首位と1打差の4位で発進した。日本ツアーでの60台は、2023年シーズンの最終戦最終日以来。復調のきっかけはどこにあったのか。
「アンダーは今年2回目ぐらい」
稲見は一昨年の「TOTOジャパンクラシック」優勝でアメリカLPGAツアーの出場権を獲得。昨年は主戦場を移したものの、4月以降の10試合は決勝ラウンドに進出できたが一度のみで、他は予選落ちと棄権という大苦戦を強いられました。
今シーズンは「東京オリンピック銀メダル」の5年シードを行使して日本に腰を据えることを決意したものの、開幕戦の「ダイキンオーキッド」初日にはプロ転向後ワースト。アマチュアだった2015年の「ヤマハ」でツアーデビューした時以来となる82の大叩きをしてしまいました。
その「ダイキン」は104位。先週の「Vポイント×SMBC」も94位で予選落ちしていましたが、この日は「今年のアンダーはプライベート含めて2回目ぐらい」のゴルフで復活の狼煙を上げました。
「同じスタッツ」でスコアは78→69 その理由は?
日本ツアーでの60台は2023年最終戦の「リコーカップ」最終日の69以来です。
その理由について稲見は「アプローチが良かった」と言いました。
ちなみにスタッツを見るとフェアウェイキープ8回とパーオン11回は先週の「Vポイント×SMBC」初日と同じだったのが、スコアは78→69と大幅に改善しました。
パット数が33から25に激減したのがほぼスコアに反映されていますが、パットか減っているのはそれだけアプローチでしのげていたことになります。
“ボギーオン”のホールのスコアを見ると、先週は2パットのボギーが4つだったのに対して今日はひとつ。ワンパットのパーでしのいだのが5回ということに表れています。
「アプローチに力を入れられていない」開幕戦から大幅に改善
オフはショットの修正に時間を割かれ、82を打った「ダイキン」初日には「アプローチまでまだ力を入れられてない」と話していました。
それが3試合目。5ラウンド目で60台を出してきたのは、さすがは元女王です。
「ダイキン」2日目は声援を送ってくれるギャラリーに笑顔で応えながらプレーし、ラウンド後もしっかりメディアに対応していました。
先週も78、76で予選落ちしたものの「そんなに悪い雰囲気ではなかったし、打っている割にそこまで打つ感じではなかった。今日アンダーが出て、やってきたことは間違っていないのだなと」と、日々手ごたえを感じていたのがようやく結果になったようです。
「ミスの幅がマシだった」という思考
この日のスタッツを年間女王となったシーズンと比べると、パーオン率は61.111%(75.7688%)でフェアウェイキープ率は57.142%(75.9610%【カッコ内は2020~21年】)と差は大きいものの「ミスはしたけど、ミスの幅がマシだった」と考えることができました。
ミスをしても前向きな思考を持つことで7番では約10ヤードをチップインのパー。
9番で9メートル。11番でも10メートルの長いバーディパットを決めることにつながったのではないでしょうか。
「コントロールショットが上手くいかず、悪いイメージが残っている」と、この日のプレーでも納得いかない部分はありました。
それでも好スタートをすることができたわけですから「これを成功体験としてどんどん積み重ねていくしかない」と前を見ます。
ゴルフにミスは付き物ですから、ミスをしても前向きに考えられるようにする。
大叩きしても、やるべきことを信じてコツコツと続ける。
元女王の姿勢には見習う点がたくさんです。
(文/森伊知郎)

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