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チーム・吉田優利のファンへの気遣い! マジック何本あるの?

2025/03/26 ゴルフサプリ編集部

ラウンド後のサインの列に笑顔で答える吉田優利(撮影/森伊知郎)

吉田優利の圧勝で幕を閉じた「Vポイント×SMBC レディス」。大会の冠ともなっているSMBCと今年からスポンサー契約したことに加えて地元の千葉出身ということもあって、日々のラウンド後には長いサイン待ちの列に対応。そこには裏方と一体となったファンへの気遣いがあった。

渋野日向子、妹の鈴とともに連日長蛇の列に対応

吉田は2日目に自己ベストの64を出して8打差の首位に立つと、最終日は独走状態で約2年ぶりのツアー通算4勝目を挙げました。
妹でルーキーの鈴(りん)も開幕戦の「ダイキンオーキッド」では初日に2位発進して15位になる健闘を見せて地元の千葉でプロとして初めてのトーナメント。
さらに渋野日向子も2023年の「TOTOジャパンクラシック」 以来となる首都圏での試合出場とあってラウンド後には連日多くのファンに対してサインをしていました。
3人のマネジメントをしているのが「ゾーン」という会社です。
サインする際にモノの受け渡しなどをサポートするマネージャーさんのバッグを見ると何本ものマジックペンが入っていました。

マネージャーのバッグには大量のペンが 金と銀まである理由とは

黒だけでなくいろんなマジックが…(撮影/森伊知郎)

内訳は黒が3本と金と銀が1本ずつ。
黒いペンはサインをするため、というのはわかりますが、金と銀は何のためなのか?

その理由は、ファンが黒など濃い色のモノしか持っていない時に対応するためでした。
トーナメント観戦に行っても、サインをもらえるチャンスがあるとは限りませんから、色紙などを持ってくる人は少数派です。

それが思いがけずもらえるチャンスがある! と喜んで並んだら、たまたま被っていたキャップは真っ黒だった、となったら悲しくなってしまいます…。

実際にそういう人は一回のサインにつき何人かはいるのだとか。
そのために金と銀のペンも準備しているということです。そんな“神対応”をしてもらった人は感動ものではないでしょうか。

また黒を3本持っているのは、万が一のインク切れはもちろん、雨の時はインクが薄くなってしまうことがあるので、すぐに交換できるように、という理由だそうです。
これも雨の中並んでやっと自分の順番が回ってきたら、薄くなってよく見えない…と悲しい思いをファンにさせないための配慮です。

サインをもらうのは一生に一度かもしれない その思い出を大切にしてもらうために

人気選手ともなれば連日100人単位にサインをするかもしれませんが、もらう側は一生に一度かもしれません。
小さな子供などは、サインをもらえたことに感動してプロを目指すケースもあるでしょう。
こうしたことを意識しての準備です。
さらにインクが切れてしまう。黒いキャップに黒いペンでしかサインできない、となると選手の側も申し訳ない気分になるものです。

古閑美保の時代からマネジメントを始めた「ゾーン」は、ファンサービスの視点はもちろん、そんなことが選手の負担にならないように、との理由でマネージャー陣には複数のペンを持たせているのだそうです。
盛況を極める女子ツアーの人気は、こうした人たちの仕事にも支えられているのです。

サインをするのは選手の任意 必ずもらえるわけではありません!

ただし、ホールアウト後などにサインをするのはあくまで任意です。
トーナメントは競技としてのゴルフを披露する場であり、サイン会ではないので、必ずもらえるわけではないことをお忘れなく!

(取材・文/森伊知郎)

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