オリジナルスゴルフが導く新しいゴルフスタイル「ゴルフはもっと自由でいい」
ゴルフとカルチャー、ファッションの融合はもう始まっている /アディダス本社取材レポート

4月4日を境に、アディダスオリジナルスというワードが検索される回数が多くなっている。これは4月1日にアディダスゴルフが80年代スタイルを取り入れた新しいコレクション、オリジナルスゴルフの発売を発表したからだ。なぜこのタイミングでオリジナルスとゴルフは融合したのか、ドイツにあるアディダス本社での取材をレポートする。
写真/アディダス提供、Masters Tournament
アーカイブ×革新。オリジナルスゴルフがゴルフを再定義する

トレフォイルロゴと呼ばれる月桂樹の冠をモチーフとしたシンボルマークがデザインされたアディダスオリジナルスは、なぜこのタイミングでアディダスゴルフとの融合を果たすことになったのか。まずは、アディダスのCEOであるビョルン・グルデン氏に話を聞いた。
――なぜ今、トレフォイルロゴ(アディダスオリジナルス)をゴルフに取り入れようと考えたのですか?
ビョルン:スポーツとカルチャー、パフォーマンスとファッションを切り離して考えるのではなく、両者をしっかり融合させることが大切だと思っています。単にパフォーマンスウェアにトレフォイルロゴを貼り付けるのではなく、それにふさわしい“ストーリー”が必要であると考えました。そして、それを実現できるのは1949年に創業し、膨大なアーカイブを持つ私たちアディダスだけだと信じています。
現在、アディダスゴルフは多くのゴルファーに受け入れられており、非常に好評です。私たちは80〜90年代のアイコニックなシルエットを、現代的な感性でアップデートし、過去のアーカイブを新しい価値として再構築することに成功したと感じています。これは、単なる復刻ではなく、特別なストラクチャー(構造)とコンセプトをもったプロジェクトなのです。
――アディダスゴルフが「特別なブランド」だと言える理由は何ですか?
ビョルン:ゴルフというスポーツは、アディダスにとって非常に大切な存在です。他の競技にはない特別な魅力があります。なぜなら、ゴルフは人生を通じて楽しめるスポーツだからです。ビジネスシーンでも、家族や友人とでも、一緒に楽しめるという点で、非常にユニークな文化を持っていると思います。
老若男女を問わず幅広い層が楽しめるスポーツであり、そのポテンシャルはとても大きい。ファッションという側面でも、特に女性にとっては自己表現の場となる可能性があります。だからこそ、私たちはコンシューマー(消費者)とより深くつながりながら、ゴルフというカルチャーをさらに豊かに表現していきたいと考えています。
トレフォイルロゴが融合したスポーツといえば、スケートボードやバスケットボール、サッカーが真っ先に思い浮かぶ。特にスケートボードはオリジナルスの感性をベースにデザインされたものが主流だ。ビョルン氏は、ゴルフというスポーツが新しい段階に至るにふさわしい時代が訪れたことを強調していた。



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