アーカイブ×革新。オリジナルスゴルフがゴルフを再定義する

トレフォイルロゴと呼ばれる月桂樹の冠をモチーフとしたシンボルマークがデザインされたアディダスオリジナルスは、なぜこのタイミングでアディダスゴルフとの融合を果たすことになったのか。まずは、アディダスのCEOであるビョルン・グルデン氏に話を聞いた。

――なぜ今、トレフォイルロゴ(アディダスオリジナルス)をゴルフに取り入れようと考えたのですか?

ビョルン:スポーツとカルチャー、パフォーマンスとファッションを切り離して考えるのではなく、両者をしっかり融合させることが大切だと思っています。単にパフォーマンスウェアにトレフォイルロゴを貼り付けるのではなく、それにふさわしい“ストーリー”が必要であると考えました。そして、それを実現できるのは1949年に創業し、膨大なアーカイブを持つ私たちアディダスだけだと信じています。

現在、アディダスゴルフは多くのゴルファーに受け入れられており、非常に好評です。私たちは80〜90年代のアイコニックなシルエットを、現代的な感性でアップデートし、過去のアーカイブを新しい価値として再構築することに成功したと感じています。これは、単なる復刻ではなく、特別なストラクチャー(構造)とコンセプトをもったプロジェクトなのです。


――アディダスゴルフが「特別なブランド」だと言える理由は何ですか?

ビョルン:ゴルフというスポーツは、アディダスにとって非常に大切な存在です。他の競技にはない特別な魅力があります。なぜなら、ゴルフは人生を通じて楽しめるスポーツだからです。ビジネスシーンでも、家族や友人とでも、一緒に楽しめるという点で、非常にユニークな文化を持っていると思います。

老若男女を問わず幅広い層が楽しめるスポーツであり、そのポテンシャルはとても大きい。ファッションという側面でも、特に女性にとっては自己表現の場となる可能性があります。だからこそ、私たちはコンシューマー(消費者)とより深くつながりながら、ゴルフというカルチャーをさらに豊かに表現していきたいと考えています。


トレフォイルロゴが融合したスポーツといえば、スケートボードやバスケットボール、サッカーが真っ先に思い浮かぶ。特にスケートボードはオリジナルスの感性をベースにデザインされたものが主流だ。ビョルン氏は、ゴルフというスポーツが新しい段階に至るにふさわしい時代が訪れたことを強調していた。

リン・グラントが語る、オリジナルスゴルフと自分らしさ

ドイツ本社で行われた発表会には、リン・グラント選手がゲストとして登壇。アディダスオリジナルスの印象について、また新しいゴルフシューズ「Adizero ZG 25」についてコメントをもらった。

ーー今までのアディダスゴルフのパフォーマンスウェアとオリジナルスゴルフ、今着たいのはどっち?

リン・グラント: 今は絶対にオリジナルスゴルフ! コレクションごとに「これ好き!」って思うアイテムがあるんだけど、昔のアディダスを思わせるレトロなデザインが逆に新鮮で、とても魅力的。レトロでモダン、そしてスーパークール。すごく気に入っています。


ーーこれまでのウェアは「強い女性」「アスリート」っぽい雰囲気でしたが、オリジナルスゴルフは女性らしい印象もありますよね。どちらが好みですか?

リン・グラント: 以前着ていたパフォーマンススタイルは、確かにかっこよくて少し男性的な印象もありました。でも、もう少し女性らしいスタイルのウェアも着たいという想いがあって、それをフィードバックしていたんです。今回そういったアイテムが実現したのはすごく嬉しいですね。ゴルフの時だけじゃなく、普段の生活でも着たくなるデザインです。
皆さんが私を見たら「アディダスを着ている選手」として見てもらえるように、自分自身もそのイメージを意識しています。オリジナルスゴルフだけでなく、コレクションごとに、自分らしく表現していけたらいいなと思っています。

取材後、フィニッシュのポーズを撮らせてくれるサービスも。

ーーAdizero ZG 25の第一印象は?

リン・グラント: とても好みです!思っていた以上に気に入りました。もともとはスパイクシューズが好きだったんですが、この新しいデザインは見た目も履き心地もすごくいい。スパイクレスですけど、アウトソールがしっかりグリップしてくれる構造になっていて安心感がありますし、見た目はスニーカーっぽくてすごく軽くて快適なんです。言葉だけじゃなくて、本当に軽いんですよ(笑)。

ーーシューズの軽さはアドバンテージになりますか?

リン・グラント: オフシーズンの練習では18ホールを歩くことが少ないので、シーズンが始まったばかりの頃はちょっと疲れることもあります。でも今回は、それほど疲れを感じなかったので、とても良かったです。

ーー様々な環境で戦う中、シューズはどう使い分けていますか?

リン・グラント: スパイクとスパイクレスの両方を持っていきます。練習ラウンドではスパイクレスを履くことが多いですね。どんなコンディションにも対応できるシューズを持っていきますが、Adizero ZG 25はまさにそういう万能なシューズだと思っています。

ーー日本のゴルフファンに、あなたのプレーのどんなところを見てほしいですか?

リン・グラント: 私の強みは、落ち着いているところだと思います。ストレスもあまり気にならないし、むしろ難しい状況のほうが力を発揮できるタイプです。常に前向きな視点を持っていて、物事をポジティブに受け止めるようにしています。それが落ち着きや集中につながって、ゴルフにも良い影響を与えていると思います。チームでの判断にも自信を持っているし、他の選手が何をしていても気になりません。自分のプレーに集中している、それが私のスタイルです。

シンボルマークであるトレフォイルロゴの3つの葉は多様性を意味する。そのロゴを冠したオリジナルスゴルフは、ゴルフアパレルやゴルフシューズだけでなく、どんなモノ・コトを通じてカルチャーやファッションとの融合を見せてくれるのだろう。

米女子ツアーのメジャー初戦でオリジナルスゴルフを着るリン・グラント、どう着こなす?

アディダス契約選手の中でオリジナルスゴルフを着用してプレーするのは、リン・グラントとPGAツアー選手のルドビグ・オーベリの2選手。ルドビグ・オーベリは、先日開催されたマスターズで着用しており、そのスタイルはオーガスタの荘厳な雰囲気とマッチしていたが、リン・グラントはオリジナルスゴルフをどんなふうに自分らしく着こなすのだろう?

その答えは、今週、4月24日に開幕するLPGAツアーのメジャー初戦「シェブロン選手権」で確認することができる。大事な大会を前に、オリジナルスゴルフを着用することに対して、改めてリン・グラントがコメントを寄せてくれた。

「ベストなパフォーマンスを発揮するためには、デザインも機能性も、本当に気に入っているものを着るのが大切。オリジナルスゴルフのラインナップは、パフォーマンスにも妥協することなくスタイリングも楽しめるので、コースで実際に着るのが楽しみです!」

リン・グラント
スウェーデン出身。1999年6月20日生まれ。​アリゾナ州立大学を経て2021年にプロ転向し、2022年からLPGAツアーに参戦。​同年、男女混合の欧州ツアー「ボルボ スカンジナビア・ミックス」で史上初の女子優勝を果たし、2023年には「Danaオープン」でLPGA初優勝を遂げた。