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全英オープンでも活躍した!? P-tune(ピーチューン)の「Forged Hウェッジ」って知ってる?

野村タケオのゴルフ実験室

2025/06/04 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

Forged Hウェッジ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はあまり飛距離の出るタイプではないので、スコアメイクのキモはグリーン周り。なのでウェッジには少しこだわりがあって、いろいろと試しています。そんな中、地クラブメーカー「P-tune(ピーチューン)」のウェッジがなかなか良いらしいという噂を聞いたので、さっそくコースに持ち込んで使ってみました!

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

こだわりの詰まった完全精密フルミルド軟鉄鍛造ウェッジ!

P-tuneといえば、知る人ぞ知るクラブメーカーです。クラブ設計家の松尾好員氏と関西のカリスマクラフトマン羽藤嘉人氏の監修で作られる上達志向の正統派ブランド。高度な設計思想と高精度なものづくりを誇るクラブメーカーです。

そんなP-tuneが作るウェッジが「Forged Hウェッジ」です。安森一貴プロがこのウェッジを使って2023年の全英オープンに出場したそうです。これは期待せずにはいられませんね。

P-tune

「Forged Hウェッジ」は鍛造型からの精密CNC加工により、完全精密フルミルド軟鉄鍛造ウェッジとなっています。

フェース面は、レーザーミーリングを採用することで平滑精度を追求しスピン性能を高めています。ソール面にはP-tune特有のリーディングエッジ側の「分厚さ」を踏襲し、刺さりにくく抜けやすさはを実現。

P-tune

ネック長を短めに設計し、重心位置をセンター寄りに設定することで、引っ掛けを抑制する工夫が施されています。トップブレード側を厚くするデザイン、設計により、重心が下がりすぎるのを防いでスピン量と最適重心を両立しています。

P-tune

バックフェースのデザインはとにかくカッコいい。なかなか他のメーカーのウェッジでは見ないような造形となっています。これは精密CNC加工の完全精密フルミルドならではの形なのでしょう。かなり複雑な造形で、キャビティ形状となっています。しかも形状だけでなく、表面仕上げも部位によって変えてあるという、なかなか凝ったデザイン。「P-tune」のロゴとロゴマークがカッパーっぽいカラーで刻印されています。この色がまたなんともいい感じなんですよね。

P-tune

構えてみるとネック側には少しふところがあるものの、リーディングエッジは少し出ていて、ボールを拾ってくれるイメージが出ます。座りはとてもよくて、ターゲットに対しても構えやすい。

打ってみると、柔らかい手応えながら、しっかりと手に伝わる打感で打音は少し高めの「カツッ」という音。フェースに乗る感じもあり、出球のスピードが速すぎずコントロールがしやすい。自分が振った分だけ飛んでいくという感覚がありますね。

P-tune

僕が試打したのはロフト52度(バウンス角10度)とロフト58度(バウンス角12度)です。

ラウンドでフェアウェイやラフから58度を何度も打ってみましたが、とにかくソールの形状が秀逸だと思いました。リーディングエッジに面が取ってあり、その部分がしっかりと地面に当たってくれて、その後にスッと抜けてくれる。地面に刺さることがなく、滑ってくれる感じでしょうか。薄めの芝からでも刺さってしまう心配がなく、スッとボールを拾ってくれました。

P-tune

フェースを開いて使ってもソールのヒール側が少し落としてあるので、とても使いやすい。座りもいいし、抜けもいいんです。このソール形状は本当に良くできていて、スクエアでもフェースを開いても使いやすいですね。

スピン性能もかなり高め。フルスイングだと52度も58度もビタッとグリーン上で止まってくれるし、58度での20〜30ヤードのアプローチでもキュッとスピンがかかってくれます。ボールの食いつきも良く、開いて使ってもボールが滑ってしまって距離感が狂うことが少なかったです。僕はそこまでスピンがかかる打ち方ができませんが、上級者でスピンを操れる人であればもっとキュキュッと止められるんじゃないでしょうか。

P-tune

バンカーでも使いましたが、スクエアのまま打ってもバウンスがしっかり効いてエクスプロージョンショットが楽にできました。特に何も考えず、ボールの手前にヘッドを落とすだけで良かったです。フェースを開けばさらにバウンスが効いてくれるので、柔らかい砂でも上手く打つことができます。

P-tune,野村タケオ

ラウンドでガッツリとP-tuneの「Forged Hウェッジ」を使ってみましたが、とにかく扱いやすいウェッジでした。地クラブメーカーのウェッジということで、玄人好みの少しテクニックを使う人用のものなのかと思っていたのですが、オートマチックに使いやすく作られていました。フェースを開かずとも、スクエアなまま打ってもしっかりと仕事をしてくれて、ソール形状の良さから、ミスにもなりにくい。フェアウェイでもバンカーでもとても優しく使えます。しかし、フェースを開いてボールを上げたり、スピンをかけたりという操作もとてもやりやすく、テクニックを使いたい人にも使いやすくできていますね。どんな使い方をしても、しっかりと応えてくれる万能型のウェッジに仕上がっていると思いました。

なかなか試打できないってところが地クラブの宿命なのですが、実際に打ってみるとソール形状の良さがよくわかるんです。完成度の高さは間違いないと思いますので、気になった方は取り扱いをしているゴルフ工房などで試してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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