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スライスが持ち球の人はナイスショットがストレート? グリーンを狙うショットの考え方

【ダグ三瓶】

2025/06/29 ゴルフサプリ編集部

いいスコアを出すためにクラブセッティングを考える。それにはラウンドをイメージして、より実践的なシーンを思い浮かべると、答えが出てくるのかもしれない。

前回のお話に続きまして、アイアンの球筋のお話に移らせていただきます。
だんだん、マニアックになっていくので、少々難解になるかもしれませんが、ご了承下さい。

ここで、グリーンを狙っていくショットのお話の前に、グリーン周りでのショット、アプローチショットの話をさえてください。
なぜかというと、グリーンを狙っていくショットと、グリーン周りのショットはセットで考えた方が逆にシンプルになりやすいからです。
もっと言えば、ショット全体のつながりですので、ティショットから、パッティングまで考えていかなくてはなりませんが、今回は、グリーンを狙うショットとグリーン周りのアプローチショットのお話をさせていただきます。

グリーンを狙ったショットが外れた場合を考えている?

なぜ、アプローチショットの話をするかと言えば、グリーンを狙っていったショットがグリーンを外れた時のことを想定しなくてはいけないからです。

ピン方向を狙っていった際に、どのように外れることが予想されるか?になります。
例えば、グリーンの右の端にピンが切られていて、それを狙っていった場合には、グリーンの右サイドに外す確率が高いですよね?
そうなると、ショートサイドからの難しいアプローチショットが残る確率が高くなります。

そこから寄せるテクニックや、クラブを持っていますか?
もし、なければ、そのサイドに狙っていくこと自体がミスという判断になります。
そう考えていくと、ショートサイド、バンカーなどに外すという、グリーンを狙っていった際のリスクを考慮して、狙いを定めていく必要があるということをご理解いただけますでしょうか?

たとえ、そういったテクニックやクラブを持っていたとしても、ゲームの展開では狙っていくべきではないし、そういう結果を招かない、それこそマネジメントというものが必要になってきます。

ですが、そのマネジメントのためには、これまで述べてきた、狙っていける球を打てなければ、実現は難しくなってきます。

そうなんです。コースマネジメントというと、コースの攻め方のことを大まかに言っているだけで、実は、クラブやその時のクラブの考え方までは述べていることが少ないです。

まずは、自身がアプローチでできることがわかっていないと、マネージメントの基礎的な部分も実現することは不可能です。

例えば、自分のウェッジで、どんなことができるのか?自分はどんなショットが得意なのか?苦手なのか?
そういったことを把握してみましょう。
そして、それができないのは、クラブのせいなのか? それともそもそもその打ち方を知らないのか? もしくは練習量が不足しているのか? などなどがあると思います。

単純にロフトのコンビネーションだけを考えてみても、ショートサイドからのアプローチショットを想定するなら、球を高く上げられるクラブ=ロブウェッジ(ロフト角58度以上)が入っていて、かつ、使いこなせているのか?ということになってきます。

もし、使いこなしている最大のロフト角のウェッジが52度以下であれば、なかなかショートサイドのアプローチで寄せていくのは難しくなっていくでしょう。

バウンスも同様に考えて行く必要があるでしょう。
グリーンを外した際の次のショット(ボギーオン狙い)のショットが、とにかく乗ること優先、ワンピンくらいによれば最高という状況だと考えて行くと、いろんなライから難しいことをしなくても打てるウェッジを目指すなら、やはりハイバウンスをオススメします。
この辺りは、ウェッジ編でさらに深く書かせていただきます!

その上で、さらに様々な状況を想定して、ややこしいライに行ったときにも対応できるようにするためには、ローバウンスを組み合わせてくことをオススメします。

ハイバウンスのウェッジにはバンカー脱出の役目も担っていただきたいので、サンドウェッジくらいのロフトのものが良いでしょう。

それに対して、ここ一番、ピンチの一本として、ロブウェッジを入れていくことを考えて、そのウェッジをローバウンスでセッティングすることをオススメします。

ゴルフ場ではいろいろなライコンディションに、避けようとしても行ってしまうので、その言った意味でも、複数本のウェッジで、様々なことができる準備をしていくことが重要になります。

セッティングができていたとしても、使いこなせる練習を積んでいるかも重要になってきます。

バッグに入れてコースに行っている時点でそれは準備ができているという前提にさせていただきます。

というように、まずは、自分のウェッジのセッティングを分析してほしいです。

コースマネジメントとクラブセッティングは大きな関連性をもつ。とくにウェッジは重要。

スライサーがナイスショットすると……

では、準備ができていると仮定して、セカンドショットの話をしていきましょう。
この場合、ピン位置のショートサイドを思い切って狙っていけると判断できます。
例えば、ピンがグリーンの左サイドに切ってあったとしても、ショートサイドからのアプローチの準備がでいていれば、ショートサイドに外す覚悟で狙っていくことが可能となります。

もちろん、絶対に寄らないシチュエーションなどはありますので、ロブウェッジを持っているからと言って、どんなホールでも狙っていけるということではありませんが、そういった上げるアプローチがあれば寄せることが可能なシチュエーションであれば、そこは狙っていっても良いでしょう。
逆に、そういった準備をしていないという状況であれば、そのピンは狙っていってはいけないということになります。

では、例えば、左ピンにたいして、どうやって狙ってくのが合理的なのか?というお話に移っていきたいのですが、もう一回だけ前段階のお話、球筋の特徴のお話をさせてください。

持ち球というのがありますが、ご自身で右左どちらに曲がる球が打ちやすい、もしくは出やすいというのがあると思います。それは前提として、持っておいてください。

つぎに、では、どちらの球がどのような特徴があるのか、以前にもお話したことがありますが、再度させていただきます。

まずはスライス系の球のお話から行きましょう。シンプルに述べさせていただければ、

スライスは左から右に曲がる球ですので、狙い通りのポジションにボールを運ぶためには、それを計算して左を狙うということが必要になってきます。

ここまでは割と簡単にご理解いただけると思います。
では、その先で、では、そのスライサーの方がナイスショットをするとどうなるか?考えてみましょう。
出球が左になるということは、基本的には「つかまった球」を打ちたいという表現になると考えてください。このつかまったショットというのは、気持ちよく打てれば、球は曲がらなくなりやすいです。
逆球はダメですが、ナイスショットは曲がりにくい球筋になることをご理解いただけるでしょうか?
もちろん、計算通りに曲げるショットもナイスショットではありますが、それよりも曲がらないようにしっかり捕まえたインパクトをすることを目標にしてみましょう
曲がった球でコントロールするよりも、曲がりを少なくする方を目指した方が、スイング的にも合理的ですし、クラブとしても整えやすいです。
球を曲げやすいクラブということは、逆にも曲がりやすいクラブということにもなりやすいです。
また、距離の調整も、曲がる球よりも、真っすぐに近い球の方が良いでしょう。
曲げてコントロールするのは、もう少し高度な技術が必要と考えていただければ嬉しいです。

話を戻しまして、スライサーがナイスショットを目指すと、曲がりが少なくなりやすい、当部分をご理解ください。
もっと言えば、スライサーの究極のナイスショットはストレートボールであると言っても言い過ぎではないと考えています。

ということは、ターゲットに向かって構える際に、スライサーは、そんな左を向かない方が良い、ということになります。なぜならナイスショットした際に、真っすぐの球に近くなるからです。
スライスを計算していくのではなく、真っすぐを目指して、ミスしたから曲がったということを目指しましょう。クラブもそのように考えていただけたらと思います。

つまりはしっかりとつかまるクラブにしていって、もちろん、逆球が出てしまったらダメなので、そこの塩梅をうまく調整することだ大事ですが、右に曲がりすぎないクラブを目指しましょう
それには、ライ角やフェースアングルなども重要になってきます。

ですから、スライスを打ちたい人ほど、ライ角はアップライト傾向、フェースアングルもクローズ傾向になりやすいです。これは、もしかしたら、今までお考えの方の逆の考えかもしれませんね?

ですが、次に述べる、フック系の持ち球のお話をさせていただけると、理由はご理解いただけると思っています。

フック系のナイスショットは真っすぐにならない?

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