150ヤード池越え、手前ピン。シングルの選択は“狙わない”マネジメント
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
150ヤードの池越え、しかもピン位置は手前。この状況はアマチュアゴルファーが最もプレッシャーを感じ、スコアを崩しやすい場面です。狙いをピンに合わせるべきか、それとも安全にセンターを狙うべきか。さらに、池越えが不安ならレイアップという選択肢もあります。今回は、このシチュエーションでどう狙うのか、レイアップを含めた最適なマネジメントを説明させていただきます!
150ヤード池越え、手前ピン。この状況で一番やってはいけない狙い
先日、ゴルフ友達とこんな話になりました。ゴルフ友達から「前のミドルホールのセカンドがピンまで150ヤードだった。ピン位置は手前で池を超えるには135ヤードだったので、7番アイアンで打ったら池ポチャ。どこを狙うのが正解だったのかな?」と聞かれました。私は「あのシチュエーションで最も避けたいのが池ポチャ。4打目が寄らなければダボ以上が確定してしまう。7番アイアンのキャリーはどれぐらい?」と聞き返しました。ゴルフ友達は「上手く打てればキャリーは140ヤードぐらいかな」と答えてくれました。私は「ピン位置が手前だから、ピンを狙うというよりはグリーンセンター狙いで、キャリーで145から150ヤード打てば良いと思うよ」と答えました。
みなさんは、ピンまで150ヤード、池越えに必要なキャリーは135ヤード、ピン位置は手前というシチュエーションでどこを狙いますか?ショートすれば池ポチャなので、さすがにピンの手前から攻めていく方は少ないと思います。今回はこの難しいシチュエーションでどこを狙うのか、どういう場合にレイアップをした方がいいのかを説明させていただきます。
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池越えか、レイアップか。判断を分ける“キャリーの安全圏”
池越えを狙う場合、必要なキャリーは135ヤードですが、ミスヒットを考えれば145から150ヤードのキャリーを安全圏として設定したいところです。そのためには、フルショットでギリギリの番手を使うのではなく、ワンクラブ大きい番手でスリークオーターから8割のスイングで安定したキャリーを出すのが理想的です。スイングを抑えることで打点が安定し、キャリーのブレ幅も小さくなるため、池越えの成功率が大幅に上がります。一方で、この135ヤードを確実に越えるキャリーを安定して出せないと判断したとき、レイアップを積極的に選ぶ必要があります。風が強い、つま先下がり、ラフでフェースに芝がかみそう、冬で球が上がりにくいなど、キャリーが正確に読めない条件がそろっている日は、無理に池越えを狙うのは危険です。池の周辺に広いエリアがあるホールなら、得意な80から100ヤードを残すレイアップはスコアを最も守る選択肢になります。
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狙いはピンじゃない。センター狙いがスコアを守る理由
池越えを選択した場合、狙いはピンではなくグリーンセンターが最適で、やや奥でもOKです。ピン位置が手前でもセンター狙いが正解なのは、ショートのミスが最も重く、奥のミスはアプローチでリカバリーできるからです。グリーン周りからアプローチができれば、寄せワンならパー、2パットでもボギーをキープすることができます。一方、レイアップを選択した場合は自分の得意距離を残すことが重要です。たとえば普段100ヤードが最も寄るなら、残り100ヤード付近にレイアップします。得意距離でプレッシャーが減る分、3打目のショットの精度も自然と上がります。池越えで大叩きするリスクを避けつつ、3オン1パットでパー、2パットでボギーの安定したルートを作れるのがレイアップの最大の魅力です。総合的に考えると、このシチュエーションの正解はキャリーの成功確率で池越えかレイアップを判断し、池越えならセンター、レイアップなら得意距離を残すという、シンプルかつブレない攻め方になります。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは5.1。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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