テーラーメイド『Qi4D』ドライバー【最速試打】カーボンフェースの圧倒的なボール初速がもっとも活かされたモデル
2026新作の飛距離性能を石井良介がジャッジ!進化のカギ「4D」とは?
2025年「マスターズ」勝者のローリー・マキロイやPGAツアー年間王者のトミー・フリートウッド、そして今季からPGAツアーを主戦場とする中島啓太などなど。大勢のトッププロたちがR&A公認リスト入りと同時に即投入した『Qi4D』ドライバーの実力を“令和の試打職人”石井良介が検証した。
「飛距離アップを実現する4つのDとは?」石井良介が解説
テーラーメイド「Qi」シリーズとしては3代目となる『Qi4D』ドライバー。今回、大幅にアップデートされたのはフェース、シャフト、ヘッド、フィッティングの4つ。そしてモデル名『Qi4D』の「4D」は、その4つの要素(Dimension)を表す。個々のモデルのインプレッションの前に、『Qi4D』がどのように進化あるいは熟成したのか石井に解説をしてもらった。
【フェース】フェースロールの進化によりスピン量が安定
「従来のカーボンツイストフェースはトゥ・ヒールのミスをカバーしてくれましたが、『Qi4D LS』ドライバーは上下のミスにも強くなっています。慣性モーメントの小さい『Qi4D LS』ドライバーでもスピン量の増減が少なく飛距離をロスしません」(石井)
【シャフト】純正シャフトは『Low Rotation White』『Mid Rotation Blue』『High Rotation Red』の3タイプ
「純正シャフトを3種類も作ったところにテーラーメイドの本気を感じます。キックポイントではなくフェースローテーションの度合いによってゴルファーを分類しているので、自分のスイングに合ったシャフトを選びやすくなっています」(石井)
<シャフトSPEC>
◼️REAX 60 Low Rotation White(X/S)
◼️REAX 40 Mid Rotation Blue(SR/R/L)
◼️REAX 50 Mid Rotation Blue(S/SR/R)
◼️REAX 60 Mid Rotation Blue(X/S)
◼️REAX 50 High Rotation Red(X/S)
※REAX 60 Low Rotation WhiteとREAX 60 Mid Rotation Blueの(X)はカスタム対応
※REAX 40 Mid Rotation Blueの(S)はカスタム対応
【ヘッド】シェイプアップされた顔とターゲットに応じた重心設計
「『Qi35』ドライバーで大きくなったヘッドが『Qi4D』ドライバーでは伝統的なテーラーメイドの顔に戻りました。マキロイがすぐに変えた理由もわかるし、テーラーメイドファンも待ってましたと言いたくなるでしょう。慣性モーメントやスピン量などモデルごとの設計意図がハッキリと結果に現れるのでさらにヘッドを選びやすくなりました」(石井)
【フィッティング】純正シャフトで幅広いゴルファーにフィット
「テーラーメイドは『Qi35』ドライバーからフィッティングに力を入れ始めましたが、『Qi4D』ドライバーでそれが一気に進化しユーザーがベストな1本を選びやすくなりました。4つのヘッドはポジションがはっきり分かれているので選びやすく、TASウェイトで弾道の微調整が可能。3タイプある純正シャフトも球の高さとつかまりの違いがはっきり出ます。多彩なスペックが揃っているのでほとんどのゴルファーが純正シャフトで事足りるでしょう」(石井)
どの『Qi4D』ドライバーも間違いなく飛ぶ! 最適ヘッドはスピン量で選ぶのがオススメ
今回は『Qi4D』ドライバー4モデルをコースで打ち比べた。『Qi4D』ドライバーの飛びは前作『Qi35』ドライバーからどれだけ進化したのか、石井のファーストインプレッションをお届けする。
『Qi4D』ドライバーはLSからMAXの領域までカバーするコアモデル
「前作の『Qi35』ドライバーはヘッドが大きく感じましたが、『Qi4D』ドライバーはトラディショナルなテーラーメイドらしい顔に戻りました。マキロイがすぐに変えられた理由もわかる気がするし、テーラーメイドファンもこの顔を待っていたでしょう。とはいえ難しいヘッドではなくつかまり感もあります。スピン量はLSよりも少し増える程度、前方2か所、後方2か所、合計4か所のウェイトは『r7』ドライバーを思い出させます。重心位置の調節の自由度が大きくLSに近い操作性を持たせたり、MAX並みの直進安定性を持たせることもできます。『Qi4D』ドライバーを試すときはまずコアモデルから入るといいでしょう」(石井)
『Qi4D』ドライバー
◼️ロフト角/(8)、9.0、10.5、(12)度◼️TASウェイト(標準)/前4g×2、後9g×2
『Qi4D MAX』ドライバーはほぼ10K、高弾道の安定したキャリーで飛ぶ
「2年前に『Qi10 MAX』ドライバーが出たときはテーラーメイドが超高慣性モーメントを作るのかと驚きましたが、これはありだなと思います。『Qi4D MAX』ドライバーも前作同様、投影面積が大きく球の上がりやすいヘッドですが、見慣れているテーラーメイドのシェイプに近づいて、構えたときの違和感は小さくなっています。このモデルは4gと13gのウェイトが装着されていますが、前後入れ替えても10Kに近い慣性モーメントを備えているとのことで、打点のバラツキにはかなり強いヘッドです。スピン量は『Qi4D 』ドライバーよりも多めですが、2500〜2700くらいで安定していました。ヘッドスピード40m/sくらいの人でもキャリーで飛ばせるクラブです」(石井)
『Qi4D MAX』ドライバー
◼️ロフト角/9.0、10.5、(12)度◼️TASウェイト(標準)/前4g、後13g
『Qi4D MAX LITE』ドライバーはゆっくり振ってもつかまって上がる
「いまどきは軽量モデルだからといってシニアや女性だけが使うとは限りません。MAX同様シュッと絞られたシェイプはいわゆる上級者好み。『Qi4D』ドライバーシリーズの中では一番スピン量が多く、ヘッドスピードを抑えて振っても球はかんたんにつかまって上がりましたが、ロールサイズと前方のウェイト(4g)のお陰で多少速く振ってもスピンが増えすぎることはありませんでした。ヘッドスピードでいえば30m/sから40m/sオーバーまで幅広くカバーしてくれます。高慣性モーメントヘッドで曲がりを抑えたいけれど、楽に振り切れるドライバーを探している人にオススメです」
『Qi4D MAX LITE』ドライバー
◼️ロフト角/10.5、(12)度◼️TASウェイト(標準)/前4g
『Qi4D LS』ドライバーはLSらしいシャープな操作性と安定した飛距離性能が融合
「前作『Qi35 LS』ドライバーはかなりつかまる方向に振っており、オートマチックで誰でも運転できるスポーツカーでしたが、今回はマニュアルのレースカーに戻った感じです。ものすごくよく動くヘッドは返すも返さないも自分の意のまま。これを上手に扱えればコースでは信頼の置ける相棒になるでしょう。驚いたのは、ピーキーさを感じる反面、弾道が安定しているところです。スピン量はこすり気味でも2500〜2600回転くらいに収まるし、フェースの上に当たってもギリギリ2000回転をキープできました。球が吹けることも失速することもなく、最大飛距離に近いところで距離が安定するモデルです」(石井)
『Qi4D LS』ドライバー
◼️ロフト角/(8)、9.0、10.5度◼️TASウェイト(標準)/前15g、後4g
エネルギー効率『Qi4D』ドライバー弾道計測結果(5球平均)
カーボンツイストフェースのアドバンテージを誰もが実感できる圧倒的な飛び
「『Qi4D』ドライバーを最初に見たときにかっこよくなったと思いました。前作よりも引き締まったシェイプは空力の良さにもつながっていると思います。コアモデルとLS、MAXはヘッドスピードを43m/s台に揃えて試打していたのですが、中でもLSはヘッドスピードが勝手に上がってしまうので抑えるのに苦労したほどです。
前作はどのモデルも割と似ていてLSとコアモデル、コアモデルとMAXでどちらにしようか迷う感じでしたが、『Qi4D』ドライバーシリーズはモデルごとに特徴が明確で選びやすくなりました。球のつかまり、打ち出し角、スピン量ともに違いがはっきり出ています。
また、ヘッドとシャフトの組み合わせ、ウェイトとスリーブ調整を加味すると、幅広いゴルファーにフィットします。シャフトの性能、振り心地も一般的な”純正シャフト”の域を超えています。ふだんカスタムシャフトを使っている人も、まず純正シャフトを試してみることをオススメします。安定したスピンといい、フィッティングのしやすさといい、『Qi4D』ドライバーシリーズは歴代モデルの中でカーボンツイストフェースの圧倒的なボール初速をもっとも活かして飛ばせるモデルだと思います」(石井)
2026年のゴルフギア界を席巻するであろうテーラーメイドの新作『Qi4D』ドライバーシリーズ。石井良介のジャッジにより、その圧倒的な飛距離性能と、進化の鍵を握る「4D」の全貌が明らかになった。
マキロイやフリートウッドら世界のトッププロが信頼を寄せるニュードライバー。展開される4モデルの中に、あなたの飛距離を劇的に変える運命の1本があるはず。スペックの違いや打感など、進化の核心に迫った本レポートを参考に、来たるシーズンの相棒をぜひ見極めてもらいたい。