ブリヂストン「NEW TOUR B X/XS」は風に負けない強弾道でもっと飛ぶ!を実現
「ソニー・オープン」で「NEW TOUR B X」が早くも1勝目! 【BGMT】
2026年1月21日、ブリヂストンスポーツは「NEW TOUR B X/XS」ボールを発表。発表の3日前には、「NEW TOUR B X」を使用するクリス・ゴッターアップが「ソニー・オープン」で米ツアー3勝目を挙げ、幸先の良いニュースを届けた。このように国内外のツアーで数々の勝利を支えてきた完成度の高いツアーボールがリニューアル。アプローチでは従来のフィーリングとスピン性能を継承しながら、”高剛性インナーカバー”や“高MOI化”など新たな改良が加えられ、フルショットではより風に強く、伸び続ける強弾道を実現。タイガー・ウッズ、契約プロたちの評価とブリヂストンスポーツ・ボール商品企画部長、宮川直之氏の技術解説を交えながら、その進化の本質に迫る。
勝ち続けた完成形から、なぜ進化させたのか
「TOUR B X/XS」は、フルショットでは高初速・低スピン、アプローチでは低初速・高スピンという明確な性能設計により、国内外ツアーで数多くの勝利を積み重ねてきた。2024年モデルでは、タイガー・ウッズが“ディープ感”と表現する打感を備え、メジャータイトルを含む勝利実績をさらに押し広げた。
その完成度の高さから、多くのプロからは「今のボールに何も不満がないから、大きく変えないでほしい」という声も寄せられていたという。一方で、「より風に強い球でコントロールしたい」「よりフェースに乗った感触でアプローチしたい」といった、さらなる精度向上を求める声も存在していた。
そこで掲げられた開発コンセプトが、
「運ぶ」「寄せる」
進化した”イメージ通り”という性能
という明確な思想である。完成度の高い性能を崩さず、ツアーレベルで求められる“再現性”と“安定性”をもう一段引き上げる。その挑戦が、2026年モデルの開発を動かした。
「風にさらに強くなったと感じています」タイガーが感じた高MOIの効果
さて、イメージ通りに「運べる」「寄る」を叶える「NEW TOUR B X/XS」を、タイガー・ウッズはどう評価したのだろう。まずはタイガーのコメントから見ていこう。
「MOIが高くなるとボールはより真っすぐ飛ぶ。ドローやフェードなど、曲げすぎると飛距離ロスが出る。真っすぐ打つのが一番飛ぶんです」と語る。現代のツアーでは、単なる飛距離性能だけでなく、弾道や飛距離の再現性(安定性)こそがスコアに直結する。
そして、2026年モデルについては「新しいTOUR B X/XSは初速が速くなっていると感じています。実際に初速も上がりましたし、風にもさらに強くなりました。それでいて、グリーン周りの打感は今まで通り素晴らしい!
パットした時の音も良くなりました。僕はクリッキーな音が好きじゃないんです。あの耳に残る“カチッ”というような音はダメで、もっと“しっとり”とした音が好きなんです。
ブリヂストンの開発チームにもいつも音の話をしていて、僕が好むようにデシベルを下げてもらっていたりします。ボールが“カチッ”と鳴ると、硬いと感じてしまうのです。“しっとり”とした音だとフェースに吸い付くような感覚があって、コントロールできる気がします」
改めて、タイガーが認めた「NEW TOUR B X/XS」。イメージ通りに「運べる」「寄る」性能を両立することができた背景には、どんなテクノロジーが採用されているのだろうか。
タイガー・ウッズが語る「NEW TOUR B X/XS」
”比重が高い”無機充填材が生んだ“高MOI”という新領域
まず、タイガーが言っていた「MOIが高くなるとボールはより真っすぐ飛ぶ」とは、どういったことなのか? 「NEW TOUR B X/XS」の性能において、MOIはどのように作用しているのかを宮川氏に解説してもらおう。
「ゴルフボールのMOIを高めることで、スピンがほどけにくくなるんです。フルショット領域においては、弾道の最高到達点以降でスピンの減衰が抑制されることで、打球がもうひと伸びします。ボールの落下タイミングを遅らせるという言い方もできますね」(宮川)
では、求めるMOIの数値はどのようにして実現したのだろうか。
「おもちゃのコマは外側が重いもののほうが回転し続けています。『NEW TOUR B X/XS』もコマのように外周に重さが配分されるように設計してあるんです。ただ、その設計を実現するには解決しなければいけない課題がいくつかありました。
ひとつ目の課題が、高剛性かつ高比重のインナーカバーの開発です。高剛性インナーカバーと内軟外硬構造の『ハイドロコア』を組み合わせると、コアの変形時に“割れ”のリスクが高くなることがわかっていたので、まずコアの強度を向上させなければいけなかったんです」(宮川)
高剛性インナーカバーの採用は、以前から構想されていたが、コアの強度不足が開発の足枷となっていた。だが、それを打開したのが新薬品の存在だった。
「開発現場では常に数多くの薬品を試しており、その中から見つけ出した新薬品をコアの素材に配合することで強度を向上させることができたんです。さらに、インナーカバーは比重の重い無機充填剤と新たに採用した高剛性材料の組合せで従来より強弾道となるインナーカバーを開発することができました」(宮川)
新素材によって実現した「NEW ST・ハイドロコア」と「NEW ST・インナーカバー」。「ST」とは「Strong Trajectory」、強弾道のことだ。このふたつのテクノロジーの相乗効果によって、フルショットでは「高初速×低スピン」を実現し、その打球は風に負けない強弾道で狙ったポイントへイメージ通りに「運べる」性能を「NEW TOUR B X/XS」に持たせることができたのだ。
アプローチ性能は“崩さず、磨く” 「XとXSの違いを明確にしました」
フルショット領域では、より風に強い弾道でイメージ通りに「運べる」、そんな進化を遂げた「NEW TOUR B X/XS」だが、アプローチ領域ではどのような進化があるのだろう。
「タイガーをはじめとした多くのプロに”今のままで満足”と評価していただいている”乗り感”と”ディープ感”はそのまま生かしたかったので、「リアクティブ iQ・ウレタンカバー」と「スリップレス・バイトコーティング」は継続して採用しています」(宮川)
パッティングにおいては”転がり”が良くなるという違いがあると言う。MOIを高めたことで、あとひと転がりでカップインなのに! という場面で「コロンッと半回転くらいしてくれるイメージです」と宮川氏は言う。
「それから、今回もうひとつテーマとして、「X」は「X」らしく、ということを掲げて開発していました。「X」らしさといえば、しっかりとした打感です。テストをしたプロの多くは、芯のある打感、という表現をします。『NEW TOUR B X/XS』では「X」と「XS」の打感・フィーリングに明確な違いを感じていただけます」(宮川)
それでは、ここでプロたちの声を紹介しよう。
金谷拓実(X使用)
「一番信頼しているショートゲームのスピン性能はそのままに、ショットではさらに風に強い弾道になった。」
佐藤心結(X使用)
「アプローチではしっかり感があります。ショットでは良いイメージの打感で、打音も含めてしっかりした感触があって、イメージ通りに打ちやすいです」
吉田優利(X使用)
「前作と一番違うのは、しっかりした打感になったところです。私は打音を重要視するんですが、アプローチでもパッティングでも打音がハッキリしているので、イメージ通りに打ちやすくなりました。それに、スピンがしっかり入ってくれるので、増やしたり抑えたりといったこともしやすくて、いろんな打ち方ができます」
比嘉一貴(X使用)
「打感のイメージと出球のイメージがマッチして思い通りに操れるからこそ、安心して戦える信頼がある。傷への耐久性が高く、性能と打感の良さにとても満足しています」
古江彩佳(XS使用)
「風に強い弾道でミスに強く、アプローチで自分の思った通りに飛んでくれます。XSの打感やスピン性能など良いところは変わらず、さらに風に強くなりました」
ジェイソン・デイ(X使用)
「弾き感があり、飛んでそうな打感でとても良い。たとえば、6番アイアンで打った時にも初速が速く感じるんだ。とても気に入った」
技術がスコアを変える時代へ
2026年モデルの「NEW TOUR B X/XS」は、単なる素材変更ではなく、構造設計・物性設計・質量配分設計を統合した“ボール設計の進化”である。高MOI化によって弾道の安定性が高まり、フルショットの精度が向上する。アプローチでは従来のスピン性能とフィーリングを維持することで、違和感なくニューモデルに移行できる。
イメージ通りに「運べる」
イメージ通りに「寄る」
だから、スコアアップできる
実に、ボール開発を開始してから93年という歴史を持つブリヂストンだからこそ実現できた”イメージ通りに打てる”性能を備えたボールの開発。ツアープロはもちろんだが、飛んで止まる、を高次元で両立した「NEW TOUR B X/XS」はアマチュアゴルファーにこそ大きな力となる。間違いない。
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