「アマチュアが真似るなら女子プロのスイング」と言われるけど、実際のところどうなの?
勝又優美は見た!「そのスイング改造、いる、いらない?」Case.52
これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイングの落とし穴”。今回のテーマも前回に続いて“スイングのお手本”だが、今回は女子プロのスイングを真似るのはアリかナシか。ヘッドスピードが近かったり、体力的に見てもおじさんのお手本に最適と言われる女子プロのスイング。真似している人も多いと思うが実際のところどうなのか?
女子プロのスイングを男性が真似るのは難しい?
ずいぶん前から「アマチュアがプロのスイングを真似るなら男子プロよりも女子プロの方がいい」と言われています。ヘッドスピードが比較的近く、体力的にも男子プロほどかけ離れていないことがおもな理由だと思いますが、私的にはスイングのお手本とするには相応しくないと考えています。とりわけ昨今よく話題にのぼる女子プロはみんな若いですから、おじさん世代はおろか、若いアマチュアの方がスイングを真似しようとしてもできないでしょう。
何せ体の軟らかさが違います。女子プロとアマチュアのスイングデータを比べてみると、例えば胸や腰の回転量がまるっきり違います。これはスキルやトレーニング云々の話ではなく、筋力や筋肉量が少ないがゆえに回るという部分もあれば、そもそも可動域が広いこともあります。つまり、女子プロの体は大きな動きができる作りになっているので、ハナから男性が真似るには無理があるのです。
なので、やはりスイングを真似るなら、男性は男性をお手本にした方がいいと思います。でも、国内外を問わずバリバリのツアープレーヤーを真似るのは厳しいですから、飛ばないプロとかシニアプロのスイングの方が参考になります。 例えば崔虎星プロのように、打ったあと無理にきれいなフィニッシュをとろうとせず、思いきって動いてしまうようなところ。また、体の回転が浅くなったシニアプロの中にはトップの上がりづらさをアシストする意味で、クローズスタンス気味に立つ人も多いのですが、そういったところを参考にするといい。 体の動きを見るのもいいですが、セットアップにもたくさんヒントがあるということです。
もっとも、スイング以外であれば女子プロのゴルフはみなさんが真似るべきところだらです。確かにヘッドスピードが同じくらいの女子プロは多いですから、ティショットで狙うエリア、 セカンドショットで使うクラブなどはとても参考になります。ある程度距離があっても、男子プロはアイアンでピンの根元に落としてバックスピンをかける、という攻め方になりますが、これをアマチュアの方がやろうと思っても簡単にはできません。その点、女子プロはユーティリティなど長いクラブでグリーンの手前から転がし上げたりします。もちろんクラブセッティングも見習うべきポイントの一つ。 フェアウェイウッドやユーティリティは、どんな番手で何本体制なのか? ウェッジは何本でロフト構成はどうなのか? などたくさんのヒントがありますから、女子プロのショットマネジメントやクラブマネジメントは大いに参考にしてください。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。
バックスイングが浅いと思ったら、深くなるようにゆっくり上げるのは正解? 不正解?
これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、...
素振りが原因でスイングが壊れる!? 今すぐ見直したい“正しい素振り”の基本
これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、...
トップで左ヒジは曲がっていてもいいの? 伸ばしていたほうが飛ぶ?
飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次が、ゴルファーたちの会話に出てくるちょっとした疑問に回答し、飛距離アップをサポ...