キャロウェイ「クロム ツアー X」“飛ぶだけ”で終わらない。7番アイアンとウェッジで分かるツアーボールの強み
ディスタンス系ボールとの徹底比較で見えた! “飛んで止まる”ボールの真価
飛ぶボールはアベレージゴルファーの大好物。みんなディスタンス系ボールで少しでも飛ばしたいと考える。キャロウェイで言えば「E・R・C SOFT」。ソフトな打感でよく飛ぶと人気だが、実は「E・R・C SOFT」より飛んで、なおかつスピンもかかるツアーボールがあるという。それが、2月20日に発売されたばかりのNEW「クロム ツアー X」だ。
「飛んでスピンもかかるならそのほうがいいけど、実際どうなの?」ということで、その真偽を確かめるべく比較試打を敢行した。
ヘッドスピード40m/sは球質、43m/sは飛距離で「クロム ツアー X」に軍配
試打したのはゴルフサプリの連載でもお馴染みのツアープロ・今野一哉。アマチュアのコアとなるドライバーのヘッドスピード40m/sと、ちょっと速めの43m/sで「E・R・C SOFT」と「クロム ツアー X」を打ってもらいボールデータを比較した。クラブはドライバー、7番アイアン、ウェッジの3種類。順にキャロウェイの最新作「QUANTUM MAX ドライバー/10.5度 ATHLEMAX 50(S)」、「QUANTUM MA アイアン/N.S.PRO 950 NEO(S)」、「OPUS SP ウェッジ/56度(S)」だ。では、さっそくドライバーのデータから比較してみよう。
ドライバー/ヘッドスピード40m/s
40m/sのヘッドスピードで打つとボール初速とキャリーおよびトータル距離は似たような数値。だが、「E・R・C SOFT」の方が打ち出し角がやや高く、スピン量もわずかながら多かった。
「ドライバーでは『E・R・C SOFT』と『クロム ツアー X』とでは、飛距離が拮抗していますが、前者がディスタンスに特化したボールであることを考えると、それと遜色なく飛ぶ『クロム ツアー X』がすごいと言えるのでしょう。打ち出し角がやや低くスピン量が少ない、風にも強そうな前に行くボールが出ました。コースや自然条件に左右されづらいということは、ドライバーで14回ティショットした場合の誤差が少ないということ。広い意味での飛距離性能は『クロム ツアー X』に分があると言えます」(今野)
ドライバー/ヘッドスピード43m/s
次にヘッドスピード43m/sで打ったデータ。こちらも傾向は40m/sとほぼ同じだったが、キャリーとトータル距離の差が開き、キャリーで8.5ヤード、トータル距離では約10ヤードも「クロムツアーX」の方が飛んだ。
「ヘッドスピードが43m/sくらいになると『クロム ツアー X』のコアにまでエネルギーが及び、ツアーボール本来の飛距離性能を発揮します。ツアーボールである『クロム ツアー X』の本領発揮といったところではないでしょうか。もうひとつ、打音でもメリットを感じました。打った時『クロム ツアー X』は“カツン!”と音がしますが『E・R・C SOFT』にはそれがありません。私の主観ながら、音がした方が芯を食った感じがします。『クロム ツアー X』のような音だと、薄め、上め、先っぽ、などに当たったのが感じとりやすい。自分の中でショットを細かく採点できるのが『クロム ツアー X』だと思いました」(今野)
ドライバーの場合、ヘッドスピード40m/sではラウンドでモノを言いそうな球質で、43m/sに上がるとディスタンス系をも上回る飛距離で「クロム ツアー X」が「E・R・C SOFT」を凌駕した。
7番アイアンではグリーンに止まるイメージの球が打てる
お次は7番アイアン。ドライバーのヘッドスピードが40m/sの人の場合、7番アイアンは35m/s、同様に43m/sの人は37m/s付近と換算して打ってもらって得たのが下の2つのデータだ。
7番アイアン/ヘッドスピード40m/s
ヘッドスピード40m/s、43m/sともにボール初速と打ち出し角は似たような数値だったが、40m/sでは「クロム ツアー X」の方がスピン量が増えた。そのせいかキャリーとトータル距離は「E・R・C SOFT」がわずかながら優る結果となった。一方、43m/sになるとスピン量の差が顕著になった。さらに、ヘッドスピードが3m/sアップしたことで、トータル距離は約20ヤードも伸びて「E・R・C SOFT」、「クロム ツアー X」とも170ヤードを超える結果となった。
7番アイアン/ヘッドスピード43m/s
「打った感じとボールデータのトータルで分析すると、『クロム ツアー X』の方が高い弾道になりました。ヘッドスピード40m/sではスピン量、43m/sでは打ち出し角に数字以上の差があるように感じましたね。これはナイスショットがスコアメイクに役立つような弾道になっているのだと思います。どういうことかというと、例えばバンカーの上に立っているように見えるピンに向かって長めの番手で打つ時に、グリーンに止まるイメージが出るボールはどちらか? そう考えた場合、明らかに『クロム ツアー X』にアドバンテージがあるということ。『E・R・C SOFT』で距離が残った状況では、安全を期してグリーンの横に逃げたくなります。
また、ドライバーで距離を稼ぎ、2打目に高い球を打ってグリーンに止めるとしても、ディスタンス系で高い球を打つには短い番手をしっかり振らなければならないため成功率が下がります。その点、長い番手でも止まる『クロム ツアー X』なら1番手上げてスリークォーターなりハーフショットで打てるので成功率が上がります。何よりそんなふうにプレーしていくと自分のゴルフがどんどんアップデートされていきます。飛距離もそれほど大きく変わるわけではないし、7番アイアンとしては十二分です。であるなら『クロム ツアー X』がおすすめです」(今野)
アイアンで2つのボールを比較すると飛距離性能はほぼ互角だが、グリーンを狙う際のトータルパフォーマンスで「クロム ツアー X」が頭ひとつ抜き出たといったところだ。
ワンパットで決める距離を残したければ「クロム ツアー X」
最後はウェッジ。こちらはヘッドスピードではなくキャリーで60ヤードのアプローチを 2つのボールで5回打ってもらい、その平均ボールデータを比較した。下の表がその結果だ。
ウェッジ/60ヤード
ここで注目すべきはキャリーとトータル距離。言うまでもなく、いかにピンの近くにボールを止めるかがアプローチのキモ。「E・R・C SOFT」はキャリーで2.3ヤード、「クロム ツアー X」は平均すると1.2ヤードの誤差が生じ、「E・R・C SOFT」は6.4ヤード、「クロム ツアー X」は4.2ヤード転がりスピン性能の違いが明らかだった。両者の数字自体は大きく違わないが残った距離をワンパットで決めるとなるとこの差は大きい。
「確かに平均値で1ヤードの違いはパットに大きく影響します。70台で回るには9ホール以上パーを獲らなければいけませんが、そうなった時に命運を分けるのはショートゲームやパッティング。アプローチが1メートルに寄るのか50センチに寄るのかが大きな意味をもちます。微妙な距離をコントロールするにはフィーリングが大事なので打感も影響します。『E・R・C SOFT』の打感も悪くはありませんが、やはり食いつく感じには違いがあります。それがスピン量に反映されているのかもしれませんが、いずれにせよ断然『クロム ツアー X』の方が距離を合わせやすいですね」(今野)
「レベルが上がるほど飛距離でゴリ押しできない領域が現れますが、実はそこにもうワンランクアップできるヒントがあります。もしそれを感じているなら一刻も早くツアーボールに切り替え、馴染んだ方がいい。感じていなくてもその領域に憧れているなら、『クロム ツアー X』のようなツアーボールに手を出すべきだと思います。
ラウンドをする以上、誰しもいいスコアを出したいと思っています。ならば、スコアに目を向けて必要な情報を収集したりフィーリングを求めるべきで、その第一段階としてボールを替えることにはすごく意味があると思いますね」(今野)
いまやディスタンス系ボールに匹敵する飛距離性能をもつツアーボールがあることがわかった。ちなみにキャロウェイには今回取り上げた高い飛距離性能を誇る「クロム ツアー X」と同様に”飛んで止まる”「クロム ソフト」と「クロム ツアー」もあり、好みの打感やスピン性能に応じてセレクトできるので、ぜひトライしてほしい。
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