トゥ側方向に向かって斜めに配置されているイナーシャジェネレーター。ダウンスイングからインパクトのヘッド軌道に合わせて斜めの角度にすることで空気抵抗を削減し、ヘッドスピードを上げる効果を生む。
トゥ側に斜めに伸びたイナーシャジェネレーターの先端には10グラムのスチールウェイトが配置されているが、そのウェイトによって重心がトゥ側にならないようにソールのトゥ側の一部をカーボンに。またグラファイトコンポジットのクラウンも『M5/M6』よりさらに軽量化されている。
横から見ると台座のようにウェイトがヘッド後方の低い位置にあることで、重心を低くしたまま慣性モーメントが大きいヘッド設計を実現。
『M3/M4』で初めて搭載したツイストフェースや、『M5/M6』で衝撃的だったスピードインジェクションは『SIMシリーズ』にも継承されている。
1月の試合からすでにタイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、ジェイソン・デイ、ジョン・ラームなど多くのビックネームが『SIMシリーズ』を使用している。
純正シャフトの特徴は『SIM』に採用した『シルバー』は安定感のある中調子タイプ。『SIMMAX』の『ブルー』はより軽量でしなりが大きいので、打球が上がりやすい。
2月に発売された『SIM』は、『M5/M6』に比べて純正シャフトを購入する人の割合が増えていて、純正シャフトへの評価も高い。
Vスチールプレート部分には約80グラムのウェイトがあり、『M5/M6』より重心が低い設計を実現。ヘッドサイズも3番ウッドで180㎤と大型化。
ドライバーだけでなく、フェアウェイウッド、さらにレスキューまでPGAツアーで高い使用率を誇っている『SIMシリーズ』。タイガーが1Wは『SIM』で、3Wが『SIMMAX』の二刀流だったり、マキロイが人生初のウッド型UT『SIMMAX』を使ったことも話題になった。