ゴルフの救済ルール|アドレス後にゴルフボールが動いたら「そのまま打つ」「元に戻す」どっちが正解?
ゴルフのプレーは「あるがまま」が大原則。だが、プレー中には様々な問題が起こる。OBや池ポチャで球をなくしたままではプレーが続かない。 障害物にくっついたり、地面に食い込んだりしたボールもそのままでは打てない。
こういった、球を取り替えたり、動かしたりせざるを得ない状況や問題に対処する〝救済方法〟が〝ルール〟なのだ。
だが、救済を受けるべきか、わかりにくい状況も結構ある。今回は、グリーン上にてアドレス後、風で球が動いたケースを考えてみよう。
アドレス後に風でゴルフボールが動いた場合の救済方法は?
迷うポイントは、まずアドレス後に球が動いたこと。たとえばソール時の振動や、パターが触れたなどで球を“誤って動かした”場合は、ペナルティとして1罰打を払い、元の位置に戻さなくてはならない。
だが、風で“自然に動いた”場合はプレーヤーに落ち度はない。以前はそれでもプレーヤーのアドレスに原因があると判断されがちだったが、2012年 のルール改訂で、アドレス後でも明らかに風や水で動かされた球は、無罰でそのまま動いた位置からプレー続行することが明確になった。
2016年にはさらに改訂が進み、プレーヤーが“動かしたという原因が明らかでない”限り無罰でプレー続行となった。
さて、もし風で動いた球を誤って元に戻したら?インプレーの球を動かした1罰打、さらに打ってしまうと誤所からのプレーで計2罰打になるので要注意だ。
・(正)「そのまま打つ」で0ペナ
・(誤)「元に戻す」
−インプレーの球を動かしたことで1ペナ
−さらに打ってしまうと+1ペナで計2ペナ
GOLF TODAY本誌 No.548 142〜143ページより
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