ドライバーショットで真っすぐ飛ばす!フェアウェイキープのカギはインパクトゾーンのフェースの向き!
フェアウェイキープするための条件は、インパクトゾーンでのドライバーのフェースの向きが大事になると彼女たちは言う。どうすればフェースの向きを安定させることができて、彼女たちのようにドライバーショットで真っすぐ飛ばすことができるようになるのか。5人の女子プロがドライバーショットで曲げずに真っすぐ飛ばすための解決策を教えてくれた!
ドライバーショットで真っすぐ飛ばせる秘密はボール前後のインパクトゾーンにアリ!
▼ボールの前後60cmのフェースの向きを飛球線方向に!
ツアー屈指の曲がらないドライバーを誇る吉田弓美子。彼女の曲がらない秘密はボール前後のインパクトゾーンにあった!
1987年4月28日生まれ。ツアーの中でも長年曲がらないショットに定評有り、昨年2勝をマーク。
ボールをフェース面に乗せて運ぶイメージ
ドライバーに限らずショット全般において言えることなのですが、曲げないためにはボールの前後60cmの幅を大事にしています。フェース面がターゲッ トに向いているようにするというイメージです。
ドライバーなので、当然飛距離も必要になってくるため振りを緩めることはしません。意識の中で、ボールをフェース面に乗せて運んでいくようなインパクトを思い描いて欲しいと思います。そうやってスイングすると、多少なりともフェースの向きが安定し、真っすぐ飛ばせると思います。
フェースの向きを変えない3ヶ条
《1. ヒジをほんのり曲げて構える》
ヒジをほんのり曲げると、上半身に力が入りにくくなります。要は、ヒジを伸ばして、腕を突っ張らせないということ。突っ張っていると、上半身がリキむので、肩から突っ込んだスイングになってしまいます。
《2. インパクトまではベタ足だと思って振る》
思い出してほしいのが、韓国の選手のスイング中の下半身の動き。よくベタ足で振っているというふうに言われますよね。厳密にはベタ足ではないんですが、あの下半身をイメージしてください。
《3. 右手のヒラをフェース面と考える》
フェースをターゲットへ向け続けるというのがイメージしにくい人は、右手のヒラをフェース面だと思って振ってみてください。すると、自然に手首が返りにくくなり、フェースが返らなくなります。
ドライバーショットで真っすぐ打つ秘訣はインパクトから左足にかけてのヘッドの動き方
▼ドライバーのヘッドは左足を過ぎるまで真っすぐ!
ドライバーショットを真っすぐ飛ばす秘訣は、インパクトから左足にかけてのヘッドの動き方だと語る、2018年フェアウェイキープ率で4位の三ヶ島かなからのレッスン。
1996年7月13日生まれ。フェアウェイキープ率4位の安定感で来シーズン初優勝を目指す。
ドライバーショットが曲がってしまうのはヘッドアップが原因
▼これが曲がりの原因
身体が起き上って、フェースが開いてしまったり、無理矢理戻そうと思ってヒッカケてしまったりの悪循環。
ドライバーショットが曲がってしまう人って、「どこに飛んだかな」って顔を上げてしまう方が多いですよね。身体が起き上って、フェースが開いて当たっちゃう。つかまえきれずにスライスしたり、右に押し出しちゃったり。そんなミスが目立つと思います。
そこで、まず気持ちから変えてみましょう。しっかり振り抜くことだけを考えたら、顔は上がらなくなります。フォローでどこにヘッドを出すか、イメージを明確にしておくということが大切。
私の場合は、インパクト後に左足の前を過ぎたあたりまで、ヘッドを低く保ったまま、をイメージします。インパクト後にヘッドを低く出そうと思ったら、インパクトが終わるまで顔は上げられませんよね。
ヘッドを低く出す2ヶ条
《1. ペットボトルを真っすぐ打ち出すイメージ》
真っすぐ低く出す練習法として、ボールの位置にペットボトルを置いて、インパクトの形からヘッドが左足の前にくるまでペットボトルを押す練習をします。ペットボトルの向きが変わらないで、真っすぐ動かせるのが理想的です。
《2. ルーティーンから修正していく》
①普段通り、ボールの後ろで構える。
ここではいつも通りのアドレスをしてみましょう。
②左足前にヘッドを置いてイメージを明確にする。
フォローを出していきたい所にヘッドを置いて、イメージを明確にすることで、ヘッドを低く長く打ち出せるようにする。
③ ①に戻りそのまま打つ。
私も色々と試した結果、このルーティンを取り入れるのが一番効果があると思っています。顔を早く上げちゃったり、体の開きが早いと思ったら、このルーティンをするようにしています。
ドライバーショットを真っ直ぐ飛ばすには体とヘッドを一体感を持って動かす
▼体の正面に常にヘッドがあるイメージを持つ。
アマチュアの多くは体とヘッドの動きがバラバラ。それが曲がる原因だと前田陽子は言う。バラバラにならないための秘訣とは?
1984年11月26日生まれ。2018年のフェアウェイキープ率は14位。
曲がる原因はインパクトのタイミングのズレ
アマチュアの方の多くは、バックスイングの始動から身体とクラブの動きがバラバラになっていることが多いです。
それを防ぐには、体の正面にクラブがある。これを意識してテークバックしてみてください。手でヒョイっとクラブを上げてしまうと、クラブはすぐに体の正面から外れてしまいます。そこで、テークバックの始動で左肩とヘッドが一緒に動くように上げてみましょう。腰の高さまで、両方の動きを連動させるというのがコツです。
極端に言えば、スイングの始動で体からクラブが外れなければ、 タイミングがずれるというということは防げます。
体の正面に常にヘッドをおくための3ヶ条
《1. 始動で左肩をヘッドと連動。》
アマチュアの方はバックスイングでヘッドだけを上げてしまって、体が置いていかれてしまいがちなんです。左肩とヘッドを連動させて、一緒に上げようとすると、体の回転でテークバックがしやすいですし、その後のスイングでもクラブが体の正面から外れにくくなります。
《2. ボール位置は左足カカト前。》
曲がってきたら、まずはボールの位置から確認するのもいいですよ。もしかしたら、スイングは悪くないけどボールの位置が悪くて、フェースがスクエアに当たっていないということもありますから。右にズレていれば、フェースは開いて当たっちゃうし。左にズレていれば、スイングの最下点を過ぎてしまっているので、フェースはかぶってインパクトしてしまいます。
《3. ヘッドは低く、バックスイングで手上げ防止。》
右足ツマ先の前くらいまではヘッドの高さを低く保つイメージを持ちます。それだけで、右足に体重は乗っていきます。そうしたイメージを持って始動すると、手でヒョイっとクラブを上げにくくなって、クラブが体の正面から外れることを防ぐ効果もあります。ちなみに、ヒョイっと上げちゃうと、左足に体重が乗っちゃいます。
上体の上下のブレを防ぐことでドライバーショットが真っ直ぐ打てるようになる
▼左足内側で踏み込んでスムーズなスイング!
黄金世代として、ツアーを盛り上げている小祝さくらが自分の課題と、その修正方法を教えてくれた!
1998年4月15日生まれ。昨年プロテストを合格した黄金世代の1人。今季はフェアウェイキープ率24位。
上体の上下のブレを防ぐ。これが真っすぐにつながります。
私は、ジュニア時代からのクセで、インパクトで両足のカカトが上がっちゃうことがあるんです。その動きが出ると、前傾角度が崩れて、上体が上下にブレてしまうので、当然打点が不安定になるので真っすぐは打てないです。
そこで、トップで右足内側で踏み込んで、体を回転しやすくします。右足内側を踏み込むことによって、下半身主導で打てるようになるからです。スムーズに回転すればするほど、上下の動きが減って、カカトは浮きにくくなりますし、体の回転の安定感が増すと思うんです。
カカトが浮くと、体が上下してしまい、打点が安定しないんです。
自分では浮いていないと思ってても、実際には浮いてしまってます。
スムーズなスイングのための1ヶ条
《体の内側でまわるイメージです。》
スイング中は両ヒザの高さを変えずに、スタンスの幅の中で、軸を意識してスイングしてください。肩にクラブを当てて体を動かしてみることで、自分の中の軸のイメージが湧いてきます。
ドライバーショットを真っ直ぐ飛ばすにはフェースの向きを安定させることが大切
▼ボールの手前を打つイメージでフェースの向きを安定。
ドライバーショットでヒッカケを防止するのにも、やっぱりフェースの向きが大切。森井菖のフェースを安定させるコツとは?
1993年7月9日生まれ。2016年プロテスト合格。年々好成績を残していき、今後活躍が期待される若手の1人。
インパクトは「点」ではなく「線」で考える
私はヒッカケのミスを減らすために、フェースの向きを安定させます。ヒッカケはフェースが返ってボールが左に飛び出してしまうミスなので、インパクトゾーンのフェースの向きを安定させるために、ボールの手前を打つイメージを持って、インパクトを「点」ではなく、「線」で考えます。
手前から飛球線方向に一直線にヘッドを出すイメージを持つことで、インパクトでのフェースの動きを安定させます。そうすることで、ヒッカケを防止し、ドライバーショットで真っすぐ打てるようになります。
スムーズなスイングのための1ヶ条
《手前から一直線にヘッドを出す。》
曲がらないドライバーを打つためには、とにかくフェースの向きを安定させること。アウトサイド・イン、インサイド・アウトだとフェースが開いてしまったり、返ってしまったりするので、ボールの手前がインパクトだと思って振り抜きましょう。
GOLF TODAY本誌 No.554 32〜41ページより
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