ウェッジの選び方|ストレートネックとグースネックの違いを打ち比べ検証【動画あり】
ひとくちにウェッジと言っても、各社から色々なタイプのウェッジが発売されています。なかでもストレートネックとグースネックというネック形状の違うものはどういった違いがあるのでしょうか?球筋やスピン性能に違いがあるのか?アプローチの打ち方によって合うものと合わないものがあるのでしょうか?ギアにも詳しい今野(こんの)一哉プロにその違いを聞き、実際に動画で打ち比べてもらいました。
[目次]
・ウェッジのネック形状「ストレートネック」「グースネック」の違いについて
・ストレートネックとグースネックのウェッジ、機能の違いは?
・ストレートネックとグースネックのウェッジ、打ち方の違いは?
・ストレートネックとグースネックの違いを理解して自分にあったタイプのウェッジを選ぼう!
ウェッジのネック形状「ストレートネック」「グースネック」の違いについて
ストレートネックと呼ばれるウェッジは構えてみた時にシャフトの中心軸よりもリーディングエッジが左に出ているもののことです。
もともとはアメリカツアーの選手たちが好んで使っていたウェッジですが、日本のプロも使うようになり、数年前まではどこのメーカーもほぼこのストレートネックのウェッジだけを販売しているような状態でした。
グースネックのウェッジはシャフトの中心軸よりもリーディングエッジが右側にあるか中心軸の延長線上にリーディングエッジがあるもののことを言います。
日本ではジャンボ尾崎プロが好んで使っていたこともあり、十数年前はプロもアマチュアもグースネックタイプのウェッジを使っていたのですが、ストレートネックウェッジのブームにより一時期は姿を消していました。
しかしここ数年またその良さが見直され、クラブメーカーもウェッジのラインナップの中にグースネックを入れるようになっています。
ストレートネックとグースネックのウェッジ、機能の違いは?
ストレートネックのウェッジはリーディングエッジが出っ張っているためにボールにフェースが早く当たり、ボールを拾いやすいという利点があります。
多少芝に沈んでいても拾ってくれるので、ボールが沈みやすい洋芝でその機能を発揮します。またフェースを開いて使うということもやりやすいので、ボールを上げる、スピンをかけるなど色々なテクニックが使いやすいモデルと言えます。
ボールを拾ってくれる分どちらかというと柔らかい球が簡単に打ちやすいモデルと言えますね。
グースネックのウェッジはリーディングエッジが右にあるためにインパクトのタイミングが少し遅れ、ボールが捕まりやすくなります。
インなパクトの時にロフトが立つので少し低めにボールが飛び出しやすく、低く出てスピンのかかるボールが打ちやすくなっています。フェースを開いて使うというよりは目標方向にスクエアにフェースを構えてオートマチックにアプローチをする使い方に向いていますね。
シンプルにアプローチが出来るのがグースネックと言っても良いかもしれませんね。
ストレートネックとグースネックのウェッジ、打ち方の違いは?
ストレートネックはフェースを開いたり閉じたりのようなテクニックを使いやすいモデルなので、いろいろな打ち方に対応するウェッジと言えますが、基本的には軽くハンドファーストに構えてシャローな軌道でボールを払うように打つのが向いています。リーディングウェッジが出ている分、上から打ち込むと芝に刺さりやすくなるので注意が必要です。
グースネックはリーディングエッジがシャフト軸よりも後ろにあるために自然とハンドファーストに構えたくなります。ボールをアドレスのセンターよりも少し右に置いて、ボールを上から潰すようなイメージで打ち込んでいくのが向いています。
ストレートネックとグースネックの違いを理解して自分にあったタイプのウェッジを選ぼう!
このようにストレートネックのウェッジとグースネックのウェッジでは打ち方や球筋が違ってきます。自分が構えてみて、球を打ってみてイメージが出るウェッジを使うと良いのではないでしょうか。
また自分のアプローチの打ち方に合わせてネック形状を選ぶというのもいいと思います。今使っているウェッジがいまいちしっくり来ない人は思い切って一度ネック形状の違うものに変えてみると、同じ打ち方であっても打ちやすくなることもあります。ぜひ一度試してみてください。
今野一哉プロにネック形状の違いを説明してもらいながら、実際にアプローチをしてもらった動画です。
(取材・文・動画制作)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ
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