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PING G410ドライバーを野村タケオとトップアマが試打

2019/03/01 ゴルフサプリ編集部

野村タケオの新製品をコースで打ってみた,タイトル画像

2017年には男女の賞金王が同じモデルを使っていたことで話題になったPING(ピン)のG400ドライバー。優しくボールも上がりやすい性能がプロだけではなくアマチュアにも大人気となりました。最近でも契約外のプロが使っているシーンをよく見かけます。

そんなG400ドライバーの後継モデルであるG410ドライバーがついに発表されました!前作を超える性能のものが出来ない限り新製品は発売しないというPINGが、果たしてどのように進化したドライバーを作り上げたのでしょうか?

G400ドライバーユーザーであるゴルフバカイラストレーターの野村タケオとプラスハンデのトップアマが実際にコースで試してみました!

撮影/野村タケオ

PING G410ドライバーを試打したのはこの二人

ゴルフ場で佐藤順と野村タケオがクラブを持っている2ショット写真

左:佐藤順(ハンデ+1のトップアマ。ヘッドスピード47。ほぼストレートで軽く右に曲がるフェードヒッター。ドライバー飛距離は270ヤード前後)

右:野村タケオ(ヘッドスピード42くらいで、捕まえるのがあまり上手くないフェードヒッター。スピン量が多め。ドライバー飛距離240ヤードくらい)

PING G410ドライバーってどんなクラブ?

前作のG400では445ccだったヘッドが今回は455ccとなり、安定感が増しましたが、体積が大きくなると空気抵抗が大きくなりヘッドスピードは落ちやすくなるもの。

しかしG410ではクラウン部分のタービュレーターと呼ばれる突起の形状を改良することにより空気抵抗を軽減し、G400と同等の空気抵抗に抑えています。

PINGのドライバーの特徴である深・低重心をさらに進化させ、慣性モーメントがさらに大きくなったことでミスショットへの寛容性もアップしています。フェースには高強度で極薄の「フォージドT9S+チタン」を採用し、さらなるたわみでボール初速がアップします。

そして今回大きく変わったのは可変式弾道調整ウェイトが採用されたこと。ヘッドの後方部分に配されたウェイトをヒール側、トゥ側に移動させることにより、左右への曲がり幅を抑え、理想の弾道に近づけることができるようになりました。

PING G410ドライバーのヘッドタイプは『PLUS/SFT』の2種類

前作のG400ではスタンダードモデルと、捕まりの良いSFT、ロースピンモデルのLSTの3種類がありましたが、今回発表されたのはスタンダードモデルのG400 PLUSと捕まりの良いG410 SFTの2種類。

ロースピンモデルのLSTに関しては、まだ前作を越えられるものが完成していないらしく、今回はラインナップされませんでした。おそらく夏前頃には発表があるのではないかと思われます。

PING G410 PLUS ドライバー

ヘッド体積455cc。ヘッド後方部に可変式弾道調整ウェイトが搭載されているタイプ。ロフトは9度・10.5度・12度の3種類。

PING G410 PLUS ドライバーのヘッドアップ写真

◆ PING G410 PLUS ドライバー スペック ◆

クラブ名PING G410 PLUS ドライバー
ヘッド素材・ヘッド体積FORGED T9S+チタン(フェース) / 811チタン(ボディ)・450cc
ロフト角9度/10.5度/12度
ライ角59.5度
長さ45.75インチ
クラブ総重量約293g(ALTA J CB RED-R)
シャフトALTA J CB RED(R、SR、S、X)、PING TOUR 173-65(R、S、X)、PING TOUR 173-75(R、S、X)、ALTA DISTANZA、ATTAS11(5S、6S)、Speeder EVOLUTION Ⅵ(569S、661S)、TENSEI CK Pro Orange(60S、70S)、Diamana D-LIMITED(60S)
本体価格(税込)●7万5900円(ALTA J CB RED、ALATA DISTANZA、PING TOUR 173-65、PING TOUR 173-75)

●8万9100円(ATTAS 11、Speeder EVOLUTION VI)

●9万2400円(TENSEI CK Pro Orange、Diamana D-LIMITED)

PING G410 SFT ドライバー

構えた時の形状も少しヒール側にボリュームがあり、捕まりやすく感じる。ヘッド後方部のウェイトはヒール側に固定されていて動かすことは出来ない。ロフトは10.5度のみ。

PING G410 SFT ドライバーのヘッドアップ写真

◆ PING G410 SFT ドライバー スペック ◆

クラブ名PING G410 SFT ドライバー
ヘッド素材・ヘッド体積FORGED T9S+チタン(フェース) / 811チタン(ボディ)・455cc
ロフト角10.5度
ライ角59.5度
長さ45.75インチ
クラブ総重量約291g(ALTA J CB RED-R)
シャフトALTA J CB RED(R、SR、S、X)、PING TOUR 173-65(R、S、X)、PING TOUR 173-75(R、S、X)、ALTA DISTANZA、ATTAS11(5S、6S)、Speeder EVOLUTION Ⅵ(569S、661S)、TENSEI CK Pro Orange(60S、70S)、Diamana D-LIMITED(60S)
本体価格(税込)●7万5900円(ALTA J CB RED、ALATA DISTANZA、PING TOUR 173-65、PING TOUR 173-75)

●8万9100円(ATTAS 11、Speeder EVOLUTION VI)

●9万2400円(TENSEI CK Pro Orange、Diamana D-LIMITED)

まずはPING G410 PLUS ドライバーを試打してみた。

野村「おー、これは楽に高弾道が打てるね~」

佐藤「本当にこれは簡単に球が上がるし、とても優しいですね」

野村「フェースの弾き感もあるし、打音もサウンドリブのおかげかなかなかいい音になってる」

佐藤「やはりヘッドの投影面積が大きめなので構えた時に安心感があるし、フェース面もスクエアに見えるので左に行きそうな感じがなくて構えやすいです」

佐藤順と野村タケオのスイングの後ろ姿写真

野村「僕は大型ヘッドだとフェースをスクエアに出来なくてスライス系の球が出るんだけど、今回のG410 PLUSドライバーは意外と捕まえやすい。なんだろう?シャフトのせいもあるのかな?」

佐藤「確かにこの純正シャフトのALTA J CB REDというシャフトが中調子なんですが、しっかりとヘッドを走らせてくれてボールを捕まえる動きをしてくれている気がしますね」

野村「あー、シャフトも確かに捕まえる動きをしてくれてる気がするわ」

佐藤「前作のG400同様、このG410 PLUSも本当にミスヒットにも強いし、直進性の高いヘッドに仕上がっていると思います。少しトゥ側やヒール側に当たっても飛距離もあまり変わらないしフェアウェイの範囲内に収まってますからね。さすがに慣性モーメントの大きいヘッドだなって感じます」

野村「僕みたいな普通のアマチュアはやっぱミスヒットに強いってのは本当にありがたいからね~。でもね、僕は今、スピンが少なめのG400LSTを使ってるんだけど、このG410 PLUSだとやはり少しスピンが多いんだよね。だいたい3000回転を越えてる。僕的には後から発売される予定のLSTに期待したいとこかな」

佐藤「確かに野村さんの球を見てると少しスピンが多そうで、その分飛距離のロスがありそうですね」

野村「ヘッド後方の弾道調整ウェイトをちょっと動かして打ってもみたけど、どうでした?」

クラブヘッドの可変式弾道調整ウェイト部分のアップ写真
可変式弾道調整ウェイト

佐藤「予想以上に弾道の変化というか、ヘッドの挙動や振り心地が変わったので驚きましたね。ヒール側に動かした時はやはりヘッドターンしやすくなったので、ドロー気味に打ちやすくなったし、トゥ側に動かした時はかなり捕まりが抑えれれる気がしました。フッカーで左が怖い人なんかはトゥ側にウェイトを動かせば、左を気にせず振り切れるようになるんじゃないでしょうか」

野村「本当にこれは振り心地が変わるよね。僕でもヒール側に動かした時はたまに軽いドローが打てた。トゥ側に動かした時はヘッドの先端が重くなるからか、クラブ全体が重く感じたし、僕の場合は全く捕まらなくて、ほとんど右に出るような球ばっかりだった。僕的にはトゥ側にウェイトを動かすってことは絶対に無いね」

佐藤「この弾道調整ウェイトとシャフトのカチャカチャでロフトを調整することで、多くのゴルファーが最適な弾道を得られるようになったと思います。このあたりがG400から一番進化したろころじゃないですか」

野村「確かにそうかもしれないね~」

そして捕まりの良いPING G410 SFT ドライバーも打ってみた。

野村「うわ~これは捕まるわ。今までのイメージでヘッドをターンさせたらドローが打てた!」

佐藤「本当にこれは捕まりますね。かなりヘッドのターンが楽にできます。構えた時も少しだけフェースが左に向いてるように見えて捕まるイメージも出るし。なにより野村さんがドロー打ってるとこ初めて見ました(笑)」

野村「ひどいな~。まぁ確かに僕もこんなドローボールほとんど打った記憶ないけど。僕は前作のSFTも打ったことがあるけど、このG410 SFTのほうが捕まり性能は高くなってる気がするな~。ここまで簡単にドローにならなかったもん」

佐藤「さっき打ったG410 PLUSで弾道調整ウェイトをヒール側に動かした時もかなり捕まりが良くなりましたが、このSFTのほうがより簡単に捕まりますね。これは頑固なスライスに悩んでる人に最適ですね」

クラブヘッドの可変式弾道調整ウェイト部分のアップ写真
SFTはウェイト固定式で動かすことは出来ない

野村「僕はスライサーでアウトサイドイン軌道の強いタイプだから、このSFTだと左に出てそこからまた左に曲がる球が1回出ちゃった。どちらかというと出球が真っ直ぐで右に曲がる人とか、プッシュアウト気味に右に曲がっていく人には最適かもしれないっすね。僕はスタンダードモデルのPLUSのほうが安定して軽いフェードが打てたかな。ドローボールが打てるというのは魅力だけどね~」

佐藤「大型ヘッドで球を捕まえられずスライスになってる人が使いやすいモデルですよね」

野村「PLUSとSFTでこれだけ性能の差が出るんだから、僕としてはやっぱりロースピン設計のLSTに期待しちゃうな~」

佐藤「プロ使用率も高かったLSTですから、僕も期待してます」

野村「どのモデルを選ぶにしても、それぞれにしっかりと特性があるので選びやすいよね」

ゴルフ場で野村タケオと佐藤順がクラブを持って話している写真

満を持して発表されたG410シリーズ、期待通りにしっかりと進化を感じられるクラブに仕上がっていました。

なによりも弾道調整ウェイトなどで、いろんなタイプのゴルファーが最適な弾道に調整できるというところが魅力だと思います。それでいて今までPINGのドライバーの特徴であるミスヒットへの強さや球の上がりやすさ、弾道の強さなどもしっかりとレベルアップされている。

初級者から上級者までが満足できるドライバーだと思います。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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