アイアン上達の第1歩は、アドレス時のボール位置を一定にすることから|第2回
《全4回》第2回
アイアンのミスの原因は、「アドレス時のボール位置」にあると北野は言う。なにげなく構えてしまった結果、毎回球の位置がバラバラになることでさまざまなミスを招いてしまうのだ。逆に言えば、ボール位置に気を配って毎回球の位置を一定にするだけで、ミスは減り、格段にナイスショットが打てるようになる!!
●第1回:「ポジションを探す」
●第2回:「ルーティン」
●第3回:「ミスによって球位置を変える」
●第4回:「傾斜地に対応する」
両足を閉じてからクラブをセットすると、 体とボールとの前後の位置関係も変わりずらい!
第一回では、毎回ボールの位置を一定にするために、まずクラブを「ポン」と置いてすわりのよいポジションを探すことが大切だとお話しましたが、今回はその手順をより詳しく紹介しましょう。
僕がおすすめする「ボール位置が狂わない」アドレスの作り方は、まず“両足を閉じて”飛球線方向と平行にボールに正対することから始めます。まぜなら、両足を閉じると前後の重心位置を把握しやすく、体とボールとの距離が狂いにくいから。
それから両足を閉じたままの状態で、右手でボールの真後ろに「ポン」とクラブを置いて最もすわりのよいポジションを見つけ、ここでようやく足を開いてクラブに体を合わせていきます。
第一回で紹介したように、グリップエンドの向きはおヘソのすぐ左。重心を足の前後真ん中に置いたら、左足から足を広げ、次に右足を広げていきます。このとき、手の位置が動いてしまうとボール位置もズレてしまうので、手はグリップエンドをヘソの左に向けた所で固定することが大切です。
両足を閉じた時の体のバランス、重心位置を保ったまま先に左足を開き、次に右足を開く。グリップエンドをヘソの左に向けたまま動かさないことが大事!
前後の重心位置が適正かどうかをチェックしてみよう。
スタンス幅を狭めにアドレスしたら“手を動かさず”に体重をツマ先とカカトにそれぞれかけてかけてみよう。
ソールを地面につけたまま芝を滑らせて、ヘッドが前後均等に動けば真ん中に体重が乗っている証拠。
ツマ先に体重をかけたほうが、大きくズレる人は…
ボールの近くに立ちすぎていて、アドレス時の重心がカカト寄りにある証拠。
カカトに体重をかけたほうが、大きくズレる人は…
ボールから離れて立っていて、アドレス時の重心がツマ先寄りにある証拠。
北野正之(松原ゴルフガーデン)
1966年5月18日生まれ。埼玉県生まれ。わかりやすいレッスンで人気のJPGA公認インストラクター。埼玉県草加市の松原ゴルフガーデンや茨城県のサザンヤードCCでレッスンを行なっている。
第3回では、ボール位置の応急処置「ミスによって球位置を変える」をレクチャーします。お楽しみに!
取材協力・サザンヤードカントリークラブ
GOLF TODAY本誌 No.527 38~47を再編集したものです。