ゴルフQ&A|パターの方向性が安定するおすすめの練習方法は?【長井プロ】
アマチュアゴルファーのお悩みにレッスンプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、パターの方向性を安定させるための練習方法について、長井薫プロにアドバイスしてもらいました。パターの方向性にお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。
パターの方向性が安定しません。どんな練習方法がおすすめですか?
- 相談者 47歳 / 男性 / ゴルフ歴10年 / スコア110
- 使用パター ダンロップ ゼクシオ ミルド ブレードパター[34インチ]
- このパターを選んだ理由
初めてゴルフクラブを購入した時からダンロップのゼクシオを使用しており、パットもゼクシオで揃えました。お店で試打した時に打感や方向の定まりが良いと感じ、これなら安定したパッティングができるかと思いました。また、価格も2万円台と手頃だったことも理由です。
パターの方向性が安定せずスライスやフックなどミスが多い
もともとパッティングは苦手です。スライスやフック、ショートパットなどしょっちゅうミスをしてしまいます。
パターの方向性が悪く、どちらかというと右にプッシュするようです。以前、ゴルフスクールのコーチに相談したところ、打ったボールを目で追いすぎていると指摘されました。ボールを目で追っているため、ヘッドが上がり、体の中心が左に移動してしまい、フェースが開くことがプッシュの原因とのことです。
それからはボールを打った後に顔をなるべく動かさないよう意識し、打ち終わってしばらくしてから顔を上げるようにしています。すると、なんとなくボールの軌道が変わったように思い、それから意識するようにしているのですが、しばらくするとまた癖が出てきてしまいます。
パターのグリップの握り方
ゴルフスクールのコーチからアドバイスを受けたのですが、手首を安定させた方が良いため、構えは通常クラブを握るように構え、右手の小指と左手の人差指の位置を逆にし、右手の小指が下で左手の人差指が上に来るように握っています。
パターのアドレスの構え方
アドレスは、横から見た時に前腕とシャフトが真っすぐ一直線になるように意識しています。腕が長いため、なるべく背中が曲がらないように姿勢を正して、あまり前傾姿勢になりすぎないように気をつけながらスイングしています。
パターの打ち方(ストローク)
以前からパットした時にショートでも右にプッシュする癖があるため、打ち終わった後にすぐボールの軌道を追いかけてしまいます。結果的には、フェースが原因と指摘を受けたことがあり、現在は打ち終わった後にすぐボールを目で追わないよう注意し、一呼吸してからボールの軌道を見るようにしています。
現在のパターの練習方法
苦手なパットを上達させるために、自宅の庭に人工芝を敷いて毎日パターの練習をしています。
最近始めたのは、ボールの上に百円玉を乗せたままボールを打つ練習です。打った後にコインがまっすぐ下に落ちればボールがまっすぐカップに向かっていきますので、これを何度も繰り返し練習しています。
この練習をするようになったのは、インターネットでパターの練習方法について検索したことがきっかけです。以前ゴルフスクールのコーチからアドバイスを頂いた『打ち終わりにボールを見過ぎない』ということは実践しているのですが、なかなか定着しませんでした。
そこで、インターネットで他に良い方法がないかと検索した時に、このコインを乗せる方法が有効だと知りました。
レッスンプロへの相談
ゴルフスクールのコーチからのアドバイスや、自己流で始めたコイン乗せ練習法など試行錯誤試しているのですが、正直何が正しいのかが分からなくなってきました。
本当に安定してパターが打てるようになる練習方法があれば教えて欲しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
今回のお悩みには長井薫プロが即断回答!!
長井薫(ながいかおる)愛称:キャロさん
1960年兵庫県生まれ。金沢工業大学卒業。インドアゴルフ練習場の支配人に就任し、依頼30年間にわたって新宿の地でレッスンを行い、レッスンの受講生は延べ4万人に及ぶ。新宿インドアゴルフ代表・ヘッドプロ。自分の名前、長井(LONG)、薫(CAROLL)ということで、「ロングキャロル」ゴルフ実践術を唱えている。その名前から「キャロ」さんの愛称で親しまれている。
新宿インドアゴルフ
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-8-11 平原ビル1F
長井薫プロのアドバイス「パターの方向性が安定する長井薫プロのおすすめ練習方法」
パターの方向性を安定させる練習方法を1つご紹介します。まずは、こちらの練習器具をご覧ください。
\キャロさんのオリジナル練習器具/
これはゴルフボールにドリルで穴を開けて、埋め込んだ金具に紐を取り付けた練習器具です。ボールと反対側の紐の先端には、クリップが付いています。
このクリップを帽子のつばに挟んで、ボールを吊るした状態にします。そして吊るしたボールをパターでコンコンと繰り返し打つ練習です。
振り子のように戻ってくるボールを何度も打ち返すことで、パターの芯でボールを打つ練習になります。プロがウェッジでリフティングしているように、こうして遊びながらパターの芯でボールを捉える感覚を身につけることができます。
もしフェースが右や左へ向いていれば、ボールは真っ直ぐ打てませんし、真っ直ぐ戻ってきません。吊るしたボールを真っ直ぐ打ち、真っ直ぐ戻ってくるようになれば、パターのフェースが開いたり閉じたりする癖を改善することができます。そうすれば、スライスやフックのミスもなくなるでしょう。
また、この方の場合、パッティングの時に頭が動いてしまうのは、ボールの軌道を確認したいためにボールを目で追っているからです。
そこで、パッティングの時にボールとカップが両方視野に入るような立ち方をしてみましょう。そうすれば、パッティングの時に頭が動きません。
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