ゴルフQ&A|パターを力まずに正確に打てるようになる方法は?【長井プロ】
アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、パターを打とうとすると力んで正確に打てないという悩みについて、長井薫プロにアドバイスしてもらいました。パターの方向性にお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。
パターを正確に打とうとすると力んでしまいます。解決方法はありますか?
- 相談者 30代 / 男性 / ゴルフ歴2年 / スコア95
- 使用パター プロギア シルバーブレード CC 01CS パター SuperStroke装着モデル
- このパターを選んだ理由
重心が安定しているという理由で選びました。とにかくコントロールが悪いということから、出来る限り安定したパットが打てるパターを使いたいと思って利用しています。重心が安定しているため、打つ時に力が入ってしまいます。力を入れてしまうとコントロールが狂ってしまうため悩んでいます。軽いパターだとより狂ってしまいます。
パターを正確に打とうとすると、力んでコントロールが乱れます。
パターの方向性が悪いということで悩んでいます。パターを正確に打つことを意識すると、力が入って上手くいかないということが多いです。
具体的な状況としては、パターを打つとひっかかります。かなり距離が短いショートパットでも、考えている方向と全く違う方向に打ってしまいます。ロングのパットは届かないこともあるので悩んでいます。
方向性が悪いということには、何か原因があると思って色々と工夫しています。コントロールを意識していると力加減なども出来なくなったり、ボールを打つまではパターを固定しているのですが、打つ瞬間にパターの位置がずれてしまうこともあります。手首が打つ瞬間に動いている可能性もあります。
パターのグリップの握り方
グリップはゆっくりと優しく握るように意識しています。そっと握ることで力を入れすぎないようにしています。特にショートパットの場合は力加減が難しいので、パターを握る段階から工夫しています。親指で固定して安定させています。
パターのアドレスの構え方
重心を下にかけるようにして打っています。パターは体を固定させた方が良いと聞いているので、出来る限り最初の位置から体を動かさないようにしています。特に下半身を安定させてから打つようにしています。左右のバランスにも配慮しています。
パターの打ち方(ストローク)
あまり力を入れないように、ゆっくりと方向性をきちんと定めてから打つようにしています。パターを固定させて振り子のように打つように心がけています。打つ方向から目を離さないようにして打っているので、手元が狂うことも多いです。
現在のパターの練習方法
繰り返しボールを打つようにしています。とにかく実践的に打つということがもっとも大事だと思っているので、パターを出来る限り打って慣れるようにと考えて練習しています。パターの位置をずらさないように打っています。
理論的に考えても上達しないと考え、実践的に練習を続けています。まずはボールを打つことで、感覚的にパターのコツが覚えられるのではないかと思って練習しています。パターを正確に打つには、やはりボールを打ちながら学ぶことが大事だと思ってこの方法を選びました。
ティーチングプロへの相談
パターがどのようにすれば正確に打てるのかを知りたいです。力加減や大切なポイントなども教えて頂きたいと思っています。方向性が定まらないということには、どんな方法が有効なのかも知りたいのでアドバイスをよろしくお願いします。
今回のお悩みには長井薫プロが即断回答!!
長井薫(ながいかおる)愛称:キャロさん
1960年兵庫県生まれ。金沢工業大学卒業。インドアゴルフ練習場の支配人に就任し、依頼30年間にわたって新宿の地でレッスンを行い、レッスンの受講生は延べ4万人に及ぶ。新宿インドアゴルフ代表・ヘッドプロ。自分の名前、長井(LONG)、薫(CAROLL)ということで、「ロングキャロル」ゴルフ実践術を唱えている。その名前から「キャロ」さんの愛称で親しまれている。
新宿インドアゴルフ
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-8-11 平原ビル1F
長井薫プロのアドバイス「肩の力を抜いて、振り子のようにパターを振る練習をしましょう。」
おすすめするのは振り子運動です。左右の肩を目標方向(カップ)に向かって真っ直ぐ振り子のように動かしながらパターを振る練習をしてみましょう。
● 角材を使ったパター練習
肩を縦に動かしてパターを振れば、パターが角材に沿いながら、フェースが真っ直ぐ正面を向いて動きます。しかし、肩が横に動いてしまっている場合には、パターが弧を描き、角材から離れていってしまいます。
まずは肩の力を抜いた状態で、パターが角材に沿うようにしながら、フェースを真っ直ぐ動かす練習をしてみましょう。角材がなければ、壁に沿わしながら練習してもOKです。
パターを動かしすぎると、角材の高さからパターが外れてしまいます。ですので、角材の高さから外れないよう、パターのフェースが真っ直ぐ正面に向いた状態で振れるように練習しましょう。
● シャフトがバネになっているオリジナル練習器具
これは手首を使わずに、パターをストロークできるようにするための練習器具です。
シャフトがバネになっているので、手首を使って振るとバネが暴れてしまいます。逆に、バネが大人しく動くようなイメージで振ろうと思ったら、手首はほとんど使いません。つまり、手首を使わないということは、ヘッドが暴れないということです。
先ほどの肩の振り子運動をベースにしながら、手首を使わないようにすれば、良いパターのストロークができますよ。
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