ゴルフQ&A|ドライバー飛距離アップのためのスイング練習・筋トレ方法は?【ボギー馬場プロ】
アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、ドライバー飛距離アップのためのスイング練習方法と筋トレ方法について、ティーチングプロのボギー馬場プロにアドバイスしてもらいました。ドライバーの飛距離にお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。
シニアがドライバーの飛距離を伸ばすには、どのような練習やトレーニングがおすすめですか?
相談者 男性 / 63歳 / ゴルフ歴30年 / スコア95
使用ドライバー ピン G25 ドライバー[純正シャフト フレックス:SR ロフト:10.5]
このドライバーを選んだ理由
ヘッド重量がやや重めで、低スピン系のドライバーです。ヘッドの形もしっくりきて好きですし、マットな塗装も何ともいえず良い感じです。
HOTLISTでの評価も高く、値段も手頃だったことからショップでフィッティングしてもらい購入しました。
購入した頃は、PINGのクラブは他のメーカーのクラブに比べて値段設定が低かったと思います。今では他のメーカーと変わらなくなってしまいました。
ドライバーの飛距離アップでロングホール2オンの夢を叶えたい!
ドライバーがあまり飛ばない方なので、400ヤードを超えるようなミドルホールになると2オンすることが難しいです。
ドライバーの飛距離は、200ヤード程度です。400ヤードを超えるようなミドルホールになると、セカンドショットで180ヤード以上残ってしまいます。
セカンドショットで180ヤード以上残ると、フェアウェイウッドを使うことになるので、2オンする確率は極端に低くなってしまいます。
フェアウェイウッドで届く距離ならまだ良いのですが、ちょっとでもドライバーの当たりが悪かったり、もっと距離が長ければ絶対に届きません。ロングホールの2オンなんて、夢のまた夢です。
ドライバーのグリップの握り方
グリップは、オーバーラッピンググリップです。また、少しストロンググリップ気味で、右手もそれに従って少し下から握るようにしています。
ドライバーだからと言って特別な握り方はしていません。他のクラブとグリップの握り方は変えていません。
ドライバーのアドレスの構え方
アドレスは、スクエアに構えた後、少し(5センチ程度)だけ右足を引いて、クローズドスタンスにしています。
その方が、ドロー系のボールになって、ランが出ると思っていますが、実際はなかなかそんなボールは出ません。どちらかといえばフェード系のボールです。
ドライバーのスイング(打ち方)
テイクバックでは、意識してゆっくりとクラブを上げて、右脇を空けず左の肩を十分に回すようにします。トップではひと呼吸空けるつもりで、その間に下半身からダウンスイングを始動させるようにしています。
ダウンスイングでは、最初は出来るだけ力を入れないように、またフォロースルーにかけて左の脇が開かないように意識しています。
現在のドライバーの練習方法
毎日タオルを振っています。風呂上がりに、バスタオルの一方を結び、結んだ反対側をもって50回ほど素振りを行っています。
この時、テイクバックでは右脇を空けず、ダウンスイングでは力を入れずタメを作り、フォロースルーにかけて左脇が開かないように注意しながら振っています。
ドライバーに限らずスイングリズムを身につけるには、このタオルを振る練習が良いと聞きました。お金もかからず、時間も場所もあまり関係なくできるので、この練習をしています。
ティーチングプロへの相談
飛距離を伸ばすためのスイングのコツや、練習方法を教えていただきたいです。
また、飛距離を伸ばすにはある程度筋力をつけることも必要かと思います。63歳ですが、飛距離アップのための筋力アップ方法がもしあるのであれば、併せて教えていただきたいです。
今回のお悩みにはボギー馬場プロが即断回答!!
ボギー馬場(ぼぎーばば)
1965年9月生まれ。青山学院大学を卒業。大学卒業後、一般企業へ就職。その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。JGRAのライセンスを取得し、現在はゴルフアスリートインドアクリニック幡ヶ谷店にてレッスンを行っている。明るい性格を活かし、「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ボギー馬場プロのアドバイス「ドライバーの飛距離を伸ばすには、テクニックだけでなく筋力も必要です」
ドローボールを打つためのアドバイス
まず、ご質問の方が練習されているドローボールについてアドバイスさせて頂きます。
ドローボールを打てるようになるためには、前段階としてフックボールを打てないとドローボールになりません。ですので、一度極端にフックボールを打つ練習をしてみてください。
また、ボールが曲がる方向を決めるのは、インパクト時のフェース面の向きです。ドライバーの場合、フェース面の向きによってボールの曲がる方向が70〜80%決まります。
現在フェードボールになっているということは、インパクト時にフェース面が開いているということです。ドローボールを打つためには、フェース面を閉じて、さらにボールに対して少し被った状態にしなくてはなりません。
ボールに対してフェース面を被せるテクニックは、いくつかあります。たとえば、フックグリップ、強いローテーション、インサイドアウト気味のスイング軌道などです。
また、ご質問の方の年齢を考えると、これからスイングを変えるのは大変だと思います。ですので、フェードボールの球筋に変えるために、ドライバー自体を買い替えることも方法の一つです。
ドライバーの飛距離をアップする筋トレ方法
ドライバーの飛距離を上げる要素の一つに「ボール初速」があります。そして、ボール初速に関係するのがヘッドスピードです。
<飛距離の3大要素>
① ボール初速
② 打ち出し角
③ スピン量
ご質問の方が行われているタオルを用いた素振り練習は、スイングテクニックを磨くうえで良い練習方法です。しかし、ヘッドスピードを上げるにはフィジカル的な要素も必要で、フィジカルを上げるには筋トレが必要となります。
ご質問の方の年齢を考えると、無理な筋トレは怪我につながる可能性があります。そこでおすすめするのが、ドライバースイングと同じように『軽いモノを速く動かす』という動作を取り入れたトレーニング方法です。
具体的な方法としては、ドライバー(300g前後)より少し重い500gの素振りバットを用いた素振り練習や、1kg弱の軽いダンベルを速く動かすトレーニングなどがあります。
また、ドライバーで飛距離を出すためには、下半身の筋肉も重要となってきます。下半身の筋肉を強化するには、四股を踏んだりスクワットなどがおすすめです。
さらに、フィジカル的な要素として柔軟性も必要です。柔軟性については、肩甲骨や股関節のストレッチを行うと良いでしょう。
股関節を回転させながらストレッチ
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