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ゴルフQ&A|パターのアプローチの考え方と距離感を掴む練習方法は?【池田プロ】

2019/08/12 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、パターのアプローチに関する考え方や距離感を掴む練習方法について、ティーチングプロの池田貞仁プロにアドバイスしてもらいました。パターのアプローチや距離感にお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

いつもパターがオーバーしてしまいます。距離感を掴むにはどのような練習方法が良いでしょう?

相談者 男性 / 42歳 / ゴルフ歴6年 / スコア95
使用パター スコッティキャメロン カリフォルニア モントレー パター [34インチ]

このパターを選んだ理由
質感がよく、ソフトな打感でピストルグリップも握りやすくて、しっくりきます。クラブが重めなので、ゆったりとしたストロークができ打ちやすいです。

ピンタイプのパターを探していたところ、スコッティキャメロンの存在を知り、デザインがかっこよく「これだ!」と思いました。高価なパターで、所有感も満足させてくれます。

パターの距離感を勘に頼ってしまい、いつもオーバーしてしまいます。

私は下り傾斜でのパッティングが苦手で、距離感も勘に頼って打ってしまいます。オーバーしないための距離感を掴む方法で悩んでいます。

私はオーバーして外すことが多いです。 理由としては、ショートするのは絶対に入らないので、いつもオーバーする気持ちで打っているからです。

ショートパットは良いのですが、ロングパットになると大雑把な勘に頼って打ってしまいます。寄せることより入れたい気持ちが強く、3m以上はオーバーしてしまい、返しのパットが入らないです。

ですので、良い時で3パット、悪い時だと4パット5パットになってしまい、スコアが大幅に崩れてしまいます。

パターのグリップの握り方
友人に「パターは自分に合った握り方でOK」と言われて、最初は握りやすいグリップで握っていました。しかし安定しなかったので、今は逆オーバーラッピングです。

両手の親指をグリップの平らな所に置いて握り、両手を密着させて、左手の人差し指を右手の中指の上に置いて握っています。

パターのアドレスの構え方
背筋を伸ばし、少し前傾姿勢で膝を軽く曲げてアドレスします。スタンス幅は、肩幅より狭いと思います。

両腕は、前傾姿勢をとった状態で腕を脱力させてから少し曲げ、肩の真下に両手がくるイメージです。ボールの位置は目線の真下に置いています。

パターの打ち方(ストローク)
腕と手首を固定しながら上半身を回転させて、ゆったりしたテンポでストロークするイメージです。しかし、ロングパットになると、テイクバックとフォロースルーのテンポがおかしくなり、腕だけでストロークしてしまいます。

ボールのインパクトは、転がすように打つのではなく、押し出すイメージです。打った後のフォロースルーは、インパクトした後に止めることを意識しています。

現在のパターの練習方法
私は「パターは届かないと入らない」という気持ちが強く、ラインが外れるとかなりオーバーになり、返しのパットが難しくなってしまいます。

ですから、自宅で練習する時は2mのパターマットの上に目印を置いて、カップのギリギリでボールが止まるように練習しています。ラウンド前は、練習グリーンで5mぐらいの距離からカップのギリギリ手前か、ジャストタッチで入るように練習しています。

パッティングで崩れる時は、いつも距離感がかなりオーバーしているので、現在の練習を始めました。

ラウンド前に同じ練習を友人がやっていて「パットがあまり崩れなくなった」と教えてくれました。私もラウンド前にやってみたところ、その日のパッティングが安定したので、継続して練習に取り入れています。

池田貞仁プロへの相談
グリーン上での距離感のとり方や、ラインの読み方。また、ロングパットは狙うのか、寄せるのか。自分のパッティングが正しいのか?間違っているのか?コーチが行っている練習方法など伺ってみたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

今回のお悩みには池田貞仁プロが即断回答!!

池田貞仁(いけださだひと)
1976年8月9日生まれ。中央学院大学ゴルフ部出身(主将)。ジーウイングスクール事業部統括部長。公益社団法人日本プロゴルフ協会 ティーチングプロA級を取得。自身のツアープレーヤーとしての経験を活かし、初心者から上級者、プロ志望のジュニアに至るまで、丁寧かつ分かりやすいレッスンを行っている。

スクール開催店舗|ダンロップスポーツクラブ(流山おおたかの森店、北松戸店、南柏店、仙台店)、スポーツクラブNAS(戸塚店、中山店)、TOBUフィットネスクラブ えきスポ土呂店、東武スポーツクラブ(プレオンふじみ野店、プレオン船橋店、リ・プレオン新越谷店)

池田貞仁プロのアドバイス「パターはオーバーに打った方が入る確率が上がります」

パターをオーバーに打つ2つのメリット

まず、基本的にパターはオーバーに打った方が良いです。理由は、オーバーに打つことでカップインの確率を上げられるからです。

ショートに打つと、そこから先のラインは未知数になります。一方、オーバーに打てば返しのラインが分かるので、セカンドパットが入る確率は約50%アップします。これがパターをオーバーに打つ1つ目のメリットです。

2つ目のメリットは、ショートに打つよりオーバーに打った方が、一度で入る確率が高まることです。ショートに打った場合、一回でパターを入れることはできません。オーバーに打った方が、単純に入る確率が高まります。

多くのツアープロも、パターはオーバーに打つことを意識しています。それは前述したように、「一回で入らなくても返しのラインが分かる」「ショートに打つよりカップインの確率が高まる」からです。パターがショートしているプロは調子が悪いことが多く、統計的に優勝する確率が低いです。

ですので、ご質問の方がパターをオーバーさせるのは問題ありません。ただし、オーバーさせるつもりがなくオーバーしている状態ですので、「オーバーしてしまう」から「オーバーに打つ」という考え方へ変えてみましょう。

パターの距離感を掴む練習方法

次にパターの距離感を掴む方法についてです。まずラウンドに出る日は、できるだけ早くゴルフ場に向かい、10〜15mのパッティング練習を行いましょう。

理想は2時間ですが、それほど早くから練習を始めるのは難しいため、最低でも40分くらいパッティング練習をすることがおすすめです。プロゴルファーも感触を掴むために、試合当日はパッティング練習に一番多くの時間を割いています。

また、日頃のパッティング練習では、ボールではなく目標方向(カップ)を見ながら打つことが距離感を掴むためのポイントです。いつもボールばかり見ている方だと、最初はダフったりトップしたりしますが、繰り返し練習することで手が慣れてきます。パターの距離感を掴むために、ぜひ練習で実践してみてください。

【◯】ボールではなく、目標方向(カップ)を見ながら打つ。

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