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まだまだ進化し続ける!アディダスゴルフのシューズから目を離せない!

2019/11/29 ゴルフサプリ 編集部

アディダスゴルフの秋冬モデルの人気シューズは、「鉄壁ニット」ことツアー360 XT PRIMEKNIT(プライムニット)と、「怪物ツイン」ことツアー360 XT TWIN BOA(ツインボア)と、まったく異なるタイプの2モデルとなっている。今回はその売れ行き動向と、ゴルフフットウェアの今後に向けたアディダスゴルフの戦略など、気になる部分をプロダクト企画担当者にぶつけてみた!

鉄壁ニットと怪物ツイン、どちらが人気?

ゴルフサプリ編集部では、プライムニットとツインボアの特徴を、さまざまな形で紹介してきた。実際にコースで試履きして、“対決”させた感想記事などなど、それぞれの魅力は読者の皆さんにも十分に伝わっていることと思う。

また、記事の中で行ったプレゼントキャンペーンのアンケートによると、11対9で怪物ツインが気になっている読者が多いという結果が出た。実際の市場ではどうなのだろう? プロダクト企画担当の森悠馬氏に伺ってみた。「今年3月に発売したニットアッパーの『フォージファイバー ボア』は、競合メーカーも含めた春夏の新商品の中で売り上げナンバー1というデータがあります。そのため、同じニットアッパーのプライムニットの方が強くなると想定していましたが、実際に蓋を開けてみるとどちらも同じ程度の売り上げを記録しています。高価格商品のツインボアは飛距離アップに直結して、シューズの構造としても今までにないといった部分で、試してみたいと思っていただけるお客様が多いのだと思います」

アンケートで、怪物ツインが優位だったのは「今までにないから試したい」というゴルファー心理が働いた結果なのかもしれない。

ツアープロをはじめ、ゴルファーのニーズが多様化してきている

それにしても、同じ時期にまったく異なる機能を搭載している商品を発売したアディダスゴルフには、どんな戦略があったのだろう?

「ユーザーのニーズが多様化していることに対応した結果です。今まで、ツアーモデルというと、革のカッチリしたものばかりで、日本では特にボアの人気が高かったんです。ニット素材は、履きやすいけれどツアープロのスイングに耐えられる安定感がないなど、いろいろなマイナス要素をはらんでいました。ですが、テクノロジーの進歩によって、ネガティブ要素を取り払うことができてきました。ニット素材の履きやすさと、ツアープロのスイングに耐える安定性を両立することができたんです。だからこそ、あえて同時期に市場に送り込むことで、それぞれ両極端な性能を際立たせる効果があると考え、問題ないと判断しました」

確かに、アディダスゴルフの契約プロであるダスティン・ジョンソンはプライムニット、ジョン・ラームはツインボアと、ツアープロの好みも2極化している。「ダスティンは、気温が高いアメリカでの試合が多いことから、暑さ対策もあったようです。最初はニット?という反応でしたが、安定性があり、編み方ひとつで動かす部分と固定させる部分をコントロールできるため、とにかく快適で軽い。それに加えて、プライムニットは撥水性能も備えているため、皮革アッパーよりはるかに快適で、ゴルフに必要なスイングに対する耐久性があるのなら、これのほうがいい! とこれを履くようになりました。ラームは、1回ロックをすれば、ラウンド中にどんな動作をしても緩まないからと、プロデビュー前からボアが好みだったそうです。適度な伸縮性も紐では不可能な強度でホールドできますし、このモデルは2か所を異なる強度で締められる点を評価してもらっています」

他のスポーツのテクノロジーも活用

画期的なゴルフシューズはどんな風に開発されていくのか!?を問うと
「アディダスでは、さまざまなスポーツカテゴリーのフットウェアチームたちが半期に1度くらいのペースで、次期シーズンに関するミーティングを行っています。そこでは、例えばバスケットボールのために作った機能といった、他のスポーツのために生まれた素材や機能、テクノロジーなどについてより詳しく知ることができます。それらをゴルフの開発に応用することも、もちろんあります。ゴルフ専門ブランドでは難しいことですよね。これこそアディダスの強みだと思っています」

他のスポーツシューズの機能を参考にしてゴルフシューズに取り入れることができるから、高性能ニット素材のシューズなど、ほかにはないアイテムが誕生したのだ。

誰が履いても高いパフォーマンスを発揮できるシューズを作る

また、プロの声もフィードバックし、製品づくりに生かしている。

「プロトタイプができた段階で、プロなどにもテストをしてもらっています。プロ専用モデルを作ることはほとんどありません。例えば、プライムニットのように誰の足にもフィットして順応し、誰が履いてもまるでオーダーメイドシューズのような感覚を覚えさせ、誰にとっても同じ性能を発揮することができるのが本当に良いシューズだと思っています。常にそれを念頭に置いて、シューズを開発しています。

やさしくもありながら、ハードヒッターでも打てるような、ちょうど良いシューズがアディダスのゴルフシューズ。誰が履いても高いパフォーマンスを発揮できることが重要と考えています。ただし、プロでないとわからないような微妙な感覚レベルのフィードバックも存分に取り入れています」

アマチュアはどんな風にシューズを選ぶべき?

バラエティに富んだラインアップがあるからこそ、どんな風にシューズを選べば良いのかが悩みの種。森さんに選び方のポイントを聞くと

「まず、フィット感を大切に考えてください。どんなにしっかりグリップするソールだとしても、靴の中で足が動いてしまっていたら意味がないと考えることです。とはいえ、がっちりしすぎたアッパーで、足はどこにも動かないとなると、歩きにくく疲れてしまううえに、当たってしまって皮がむけるなどの弊害が出てきます。フィット感を重視しながら、自分のスイング、フットワーク、どう足を使いたいかで決めるのが大事です。何をしたいのかで、何を重視すべきかは違ってくると思います。速く振りたいのであれば、シューズ全体の伸びを抑えられて、適度なトルクがありながらしっかり蹴れるパワー出しやすいシューズにすべき。フィット感、フットワークや体重の使い方にシューズが順応してくれる安定感、ソフトな履き心地や通気性が良いというのであれば、アッパーから選ぶべき。人それぞれだと思います」

怪物ツインと鉄壁ニット、森さん自身はどちらがお好み?

「フォージファイバーボアを気に入っていたので、プライムニットだと思っていたのですが、ツインボアの安定感も捨てがたい。安定している靴を履くと本当にクラブがしっかり振れるので、飛距離が出ます。なので、叩きたい、振りたい、飛ばしたい日はツインボア。ちょっと疲れ気味であったり、安定しながらも自分のフットワークに敏感に合わせてくれる快適性能重視という日はニットと使い分けていますね。荷物になりますが、キャディバッグには2足入れています。午前中はツインボア、午後はプライムニットというのもルール違反にはならないので、今度、試してみます」

今後のアディダスのゴルフシューズはどんな進化を遂げる?

最後に今後発売するシューズの進化について聞いた。

「今はまだ多くを話すことはできませんが、パーツだけの進化にとどまらず全体的なパフォーマンスアップを目指しています。例えばクロージャ―システムがとても便利だとか、とにかく快適になるというだけだと『これ、締めるのは簡単だけど、グリップしないよね』ではゴルフシューズとしての意味がありませんからね。ゴルフに限らず、どのスポーツカテゴリーでも研究開発を進めていますので、お互いのテクノロジーを融合して、またさらに良いものをつくっていく…とトータルでアップグレードしていくイメージです。ゴルフシューズにはルールやスタイルの規制がないのも強みです。ゴルフクラブのように『これ以上グリップしてはいけない』など性能面の規制はありません。ゴルファーと地面の唯一の接点であるゴルフシューズは、パフォーマンスを向上させるのに重要なギアの一つです。その反面、シューズはファッションアイテムの一つだし、アディダスはファッションに強いブランドでもあるので、新しいスタイルを提案しながら最先端のテクノロジーを取り入れていきたいと考えています。今後も、いろんなことにチャレンジしていくので、ものすごく面白いものも出てきますよ。注目していてくださいね!」

ワクワクするシューズはこれからもどんどんラインアップされていく! お楽しみに!!

取材・文:下山江美

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